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【デイトレ初心者】徒然

・トレードと現実
トレードと現実は大きく異なるように思う。
トップダウンよりも、ボトムアップが重要なのではないだろうか。

例えば、営業職であればとにかくメールをすれば成果が出やすくなる。
しかし、トレードには、兎に角これを愚直にやればプラスになるという性質ではない。
それどころか、やり続けた結果マイナスが膨らみ続けるということも多い。

もちろん、正しいトレードを続けていれば、そのマイナスも期待値的が上がり、最終的にプラスになることもある。
しかし、その正しいトレードというものがそもそも何なのかさえ分からない。
実際、仮に一時期勝ち続けるようなトレードがあったとしても、地合いによってそれが変わっていく。
ゆえに、これが正しいと言い切れるものは少ない。

勝率という一点だけを考えれば、損切りをせずとも、ナンピンをしてでも勝てる時は勝てる。
大切なのは、一発退場のリスクを取らずに生き残り続けることだ。
単純にトレードとして勝つだけではなく、資産運用という観点も考える必要がある。

トレードにおいては、とにかくメールをするといったような確固たる積み上げがない。
同じ銘柄でも参加している人は毎回違うし、そんな中で様々な事が起こる。
テクニカル分析は、それらの多くの人間心理などが煮詰まったものではあるが、それは「こういう傾向がある」というものに過ぎない。
それを逆手にとって、他人を欺こうとする人も一定数いるため、必ずしもどのタイミングでも有利とは言えない。

唯一言えることは、リスクを取るからリターンがあるという事だ。
ゆえに、リスクの取り方、また、リスクが顕在化した時の身の振る舞い(即座に損切りするなど)が必要となる。
当然、リスクの取り方が悪く、リスク・リターンが釣り合っていなければ、試行回数が増えれば増えるほど損をする可能性が高くなる。

とにかく重要なのは、目の前の株価を思った通りに動かすことなんて出来ない。
変えられるものと、変えられないもの。
それらをきちんと区別して、変えられるものに注力し、自分をコントロールする必要がある。

・ボトムアップとトップダウン
僕はこれまでトップダウンであれこれ考えて、それなりに成功してきた。
トップになるためには、どうすれば良いのかを逆算して、逆に今やるべきことを決めてきた。
ただ、株においてはそれでは駄目だという事も分かってきたような気がする。

仕事においてトップダウンで考えることは、特にリスクがない。
例えば、年収を1000万円にしたいと思ったら。
僕の会社は、給与テーブルが公開されているので、まずそれを見れば良い。
月額の給与と、ボーナスの比率から逆算して、給与テーブルのどこに行けば良いのか考える。

各人がどこの給与テーブルなのかは不明。
上司とキャリア面談をする際に探りを入れたりして、この上司はこのくらいかなとか、もっと上の人はこのくらいかな、とか。
ぶっちゃけ、1000万円目指したいので、給与テーブルのここに行きたいんですけど、どれくらい出世すればなれますか? と聞いてみたりとか。

これは今適当に考えて記述しているので、実際には給与を目指していなかったので、こういった事は実施していない。
ただ、給与のみを目指して考える場合は、こういうアプローチをして、例えば少なくとも部長にならないと無理とか、課長にならないと・・とか。
そういう指標が出来たら、それになれるにはどうすれば良いかを今度は考えれば良い。

色々とトップダウンで考えて、これから登る山を見つける。
そうしたら、今度はボトムアップ、というか今の自分が立っている場所を確認し直す。
で、今その山を登るために、今の自分がやれることを考える。
前述の営業件数とかを例に出すなら、1か月でこのくらいの成績を出せば、チーム内でトップになれる、とか。
以前、○か月トップを取り続けた先輩が昇進した、とか。
なんか、そういう情報を集める。
そういった内容から、1日に最低何十件メールをする必要がある、対面アポイントを取る必要があるとか計算する。
そして実行する。

長々と、仕事でどうしたら良いかを適当に書いてみた。
けれど、株はそれとは異なる。
一挙手一投足にリスクが伴うからだ。
取引先にメールを送り付けたってお金が減る訳ではない。
サラリーマンをやっていれば、安定的に月給が入ってくる。
正社員だったら、余程のことがなければ首にはされない。

けれど、株はリスクもリターンも様々なバリエーションがある。
一瞬で何年もかけて貯めた資産をふっとばすことだって出来る。
逆に1000万円持っているなら、丁半博打を4回くぐり抜ければ1億を手に入れられる。
(2倍の丁半博打がその辺に転がっている訳ではないが。とはいえ、信用取引で3倍のレバレッジをかければ、3000万円で勝負できるので、そういったハイリスク・ハイリターンとかもあるにはある)

つまり、例えばトップダウンから目標や行動を決めたとする。
1億稼ぎたいと思ったら、前述の超ハイリスク・ハイリターンという方法も思いついてしまう。
カイジの鉄骨渡りみたいなものだ。
何も努力せず数千万円を手に入れようとしたら、命を張るしかない。
逆に命さえ張れば、多少の資金があれば1億稼ぐこともできる。

しかし、当然そうなると破産や本当に命ごと持っていかれる。
せっせと1000万円貯める事ができた。
株なんてやらなくても同じように貯めていけば、10年とかそういう単位で1億貯めることができるかもしれない。
それを5年に縮めたいのか? あるいは、死んでも良いから来月達成したいのかでやりようは異なる。

けれど、トップダウンで考えるということは、そういう事だ。
方法があるなら、選択肢に入ってしまう。
でも、僕は株はそもそも実績を積み上げて、それをベースにボトムアップした方が良いと思う。
なぜなら、本当に破産するかもしれないからだ。
丁半博打に外れてヘラヘラしている訳には、行かない。

少しずつやっていって、実績を積み上げて。
自信やスキルがついてきたら、少しずつリスクを上げていくのが良い。
訳も分かっておらず、コインの裏表に命を賭けたいとは思っていない。

・ポジポジ病の解消
目の前で株価が乱高下すると、落ち着かなくなる。
自分が勝っていない株が目の前で上がり続けるのを見ると、儲ける機会を損失したように思えるのだ。
しかし、それはただ単に自分が都合の良い面だけを見ている。

上場している企業は4000社近くあり、その中で、1日でとんでもなく上がった企業はそれなりにあるだろう。
しかし、とんでもなく下がった企業も当然の如く沢山ある。
プラスになっている企業だけを見て、なんで自分はこの株を買わなかったんだと考えるのは容易い。
けれど、自分が掴んだ株が下がり続けることだって同様にあるのだ。

つまり、機会損失でもなんでもない。

けれど、そうは思ってどうにもポジションを取る事を止められない。
なんでかと考えた時に、自分はリターンばかり考えているからだと気がついた。
リターンを得る前提で考えているため、その目線で株価を見ている。
そうなってくると、ああ、今リターンが取れたはずなのにと後悔する。

であれば、発想を逆にすれば良い。
リターンが取れる所を探すのではなくて、リスクばかり考えて行動すれば良い。
リスクがある所を頭の中で考え、目線で株価を負う。
そうすると、「もう少し下がらないとリスクがあるな」とか、「この抵抗線を超えたら一気に上がるかもしれないけど、そこで疲れてむしろ暴落する可能性があるな」とか、そちらに目が行くことになる。

リターンばかり考えていると「株価が上がっちゃうから早く買わなきゃ」となるが、リスクばかり考えていれば「もっと早く動けたら良かったけど、もう高めの金額だし、今から買うのはリスクがある」と思える。
当然、リターンを考えている時も「でも、高値を掴んでしまうかも」という考えは過る。
しかし、リターンを主軸として考えてしまっているため、そちらに目が向きやすいのだ。
そして、焦ってトレードするがゆえに、経験値になりづらい。

逆にリスクを主軸として考えていれば、仮に暴落が起こった時は「やっぱり、高すぎたんだな」と思えるし、冷静に暴落が落ち着いたタイミングで買えば安値で買うことができる。
高騰が起きた時は、「今」儲ける機会は損失したかもしれないが、ポジションも持っておらず落ち着いた目線があるので、「危ないと思ったけど、高騰したのはなぜだろう?」と学ぶ事ができる。
何らかの有意なポイントが見つけられば、次からはリスクがないと見極めて、高騰を掴みやすくなるはずだ。

どこで入れば良いのか? ではなく、どこで入ってはいけないのか?
こういった発想の転換をした事によって、大分、余裕が出てきた。
すぐにでも入らないと機会損失だと思っていた事が、トレードして損をする確率を減らすという方向に切り替えることができるようになったのだ。

まだまだ未熟な所はあるけれど、この視点は正しいと思う。

・積み重ね
僕は知識欲が強い方なので、色々な事を知りたくなる。
まだ見ぬ新書に出逢えば、知らない知識が蓄えられるかもしれない。
僕の人生を変えるような価値観を手に入られることだってある。

実際、僕は人生が変わるような作品にこれまでも出会ってきた。
例えば、中学の時に『異邦人』という作品に会って、救われた。
周りと合わない葛藤みたいなものが、自分だけじゃないんだと思えたからだ。
人生を変えてくれたと言う言葉でパッと出てくるのは『ストレスフリーの仕事術「GTD」』だ。

学生の頃は、本当にどうしようもないクズで世間知らずだった。
何も積み上げていかなかったので、正直社会人になっても電車の乗り方すらよく分かっていないくらいだ。
自分の感情の制御もできず、毎日何かに苛ついてストレスを溜め込んでいた。
しかし、社会に出るとそんな学生気分ではいられない。

研修中はまだ良かったが、実際に仕事の現場に出ることで、余りにも自分ができなさすぎて、頭が真っ白になった。
このままでは、生きていけないと本気で悩んだものだ。
それから、好きな読書を元に必死になって勉強した。
毎日、悪夢を見ながら(特に高い所から落ちる夢をよく見た)、どうにかする術を片っ端から調べて実践した。

その中で、僕を救ったのはGTDだった。
直感だけで生きているような僕に、GTDは役立つ規律を教えてくれた。
これさえあれば、僕はもう困らないと思えたものである。
それくらい強力なスキルであり、価値観だった。

で、そういった出会いを熱望してしまうものである。
僕は本を読むのが得意なので、僕にとって読書というのは、むしろ現実逃避に近い。
本さえ読んでいれば、前に進んでいる気がするからだ。

しかし、野球の技術の本を読んでも野球が上手くならない。
そのように、トレードも実質的にトレードに関係する事をやらないと上達はしない。

そのため、僕は新しいものよりも日々のルーティンを重要視している。
このnoteもその一環だ。
自分の考えを整理するために、書いて投稿している。
新しい知識を学ぶよりも、自分自身の考えを煮詰めたり、既にある知識の納得感を熟成するためにこんな事をしている。

日々のルーティンをきちんとこなして、その上で時間があれば、本を読んだりするようにしている。
ただ、ルーティンがどんどん増えていくので、新しい知識を得る部分が遅々として進まない。
焦れることもあるが、ルーティンを繰り返せば、ルーティンをこなす速度も上がるだろうし、必要なルーティンの取捨選択も実績ベースで変わっていくと思う。

今は初心者ということで、じれったい思いはあるが、少しずつ積み重ねよう。

・欲望の果てしなさ
少しずつ積み重ねよう、という気持ちはあるにはあるのだが。
知っていると出来るには、大きな乖離がある。

例えば、未だに僕は「朝一くらいは1tick10円の銘柄を触って良いのでは?」なんて考えている。
金曜日はそれで7.7万円損をしそうになったのに、だ。
その実績を思い出して「朝一は値動きが激しいからやめよう」と考えている。

ただ、「朝一が終わった後で、もし物凄く下落していたらチャンスの方が多いのでは?」なんて考えたりもしている。
さらに下落する可能性もあるにはあるが、レーザーテックは強い銘柄だし(それは過去の話だが)、元の株価には戻らないもののある程度のリバウンドは起きるのでは? と。

そういう観点で情報を探すと、そういう情報は沢山見つかる。
一つ言うなら、レーザーテックは信用売りの人数がとんでもなく高い。
レーザーテックの株価上昇は、恐らく株をやっているほとんどの人が認識している。
流石に高すぎると誰もが思っている。
そのため、とんでもない空売りが仕掛けられていて、おまけに踏み上げられている。
真面目な話し、死にそうな人もいると思う。

で、そうなってくると、金曜日にレーザーテックは一度超絶下落した。
僕が7.7万円の損失を抱えそうになった時だ。
まさか7.7万円が±0になって、その後2,3万円も上がるとは思っていなかった。
(ちなみに、そんな株価が上がったにも関わらず、前日比は-500円くらいだ。1株当たりで-500円なので、最小単位の100株だと-5万円ということになる。本当に恐ろしい)
なんでそんな事が起こったかと言ったら、空売りで死にそうだった人が買い戻しまくったのだろう。
空売りで死にかけていた人が下落をこれ幸いと買い戻した結果、急激にリバウンドしたんじゃないだろうか。

具体的にどの程度の割合が買い戻しかは、分からない。
どの程度の空売りが消化されたのかも。
けれど、現状のレーザーテックは5日平均線を割ったので、多分次は改めてがっつり下がると思う。
チャート上で明らかにサインが出ているくらいだから、既に空売りしている人も多いだろう。
そうなってくると、改めて暴落して、空売りの買い戻しである程度リバウンドして、、というのが続きそうだ。

レーザーテックは、1株3万円以上する(つまり最小単位は300万円以上)。
なので、恐怖さえ感じなければ値動きも激しいし、凄くデイトレ向きの銘柄なのだ。
参加人数も多いから、朝一で暴騰or暴落が終わった後は、価格の是正をしながら都度ボックス相場に入る。
明らかに株価を操作しようとする感じがあって、何回かボックス内で上下動をしてから、改めて上がったり下がったりする。
本来スイングトレードとかで差益を取るようなやり方をレーザーテックは毎日やっている。

1tick10円なので、ボックス内で上下するたびに5000円とか1万円とか差益を取れる。
当然、ボックスを抜けると結構ガッツリ値が動くので危ないのは危ない。
でも、それが分かっていてボックス抜けした時に即座に損切りできれば美味しい。
株数も多いから、損切りなどもきちんと実行できる素養があれば逃げやすい。

まぁ物凄く損をしそうになった僕が言ってもあれですが。
7.7万円の損を一旦無視するのであれば(それが駄目な訳だが)、恐怖を感じながらも1900円プラスには出来た。
恐怖で損切りが出来ない僕ですらそういう状況なので、慣れればレーザーテックでも稼げるのでは? と欲望がもたげてしまうのだ。
それをすると他のトレードがおざなりになってしまうので、良くないのだが・・。

今書いた事がどれほど実情に即しているのかは分からない。
けれど、そう思えてしまうのだ。
自分にとって都合の良い情報ばかりが見える。
今は、暴落を確認した後でリバウンド気配がきちんと確認できた後はリスクが低く、リバウンドによる利益が得やすいのでは? なんて思ってしまっている。
怖い。

うーん、少なくともいきなり実践ではなく、2,3日は自分の思う通りになるか確認した方が良いだろうか。
信用倍率も大幅に解消されてしまったら、僕の言っている事は妥当性が無くなるし。

欲望は果てしない。

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