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【破産しないために】アラフォーのデイトレ17.5日目

このままでは破産してしまうので、自己分析をする。

起きている事としては、2つ。

①損切りが出来ない
②ナンピンをしてしまう

なぜ行けないかというと、

①自分の予測が外れているのに、その事を認めない
②予測が外れているのに対処療法的にナンピンをする

①、②をする事によって、
・トレードの技術が向上しない
・既に受けている傷をさらに大幅に広げるリスクがある

①、②をする理由としては、結果的に助かる可能性がある。
株は、1日のうちでも上下に動くし、高くなりすぎたり、低くなりすぎたりする。
そのため、待っていれば、①、②によって±0に戻ったり、あるいは、逆に勝てたりする。

しかし、それは結果論であって、重要な所はそこではない。
前述の通り、「自分の予想が外れている」にも関わらず、「外れている予想にしがみつく」行為をし、
さらに「即座に損切りすれば小さい怪我で済んでいたのに、傷が広がって死んでしまう」可能性が出てくる。
なので、正しい行為としては、下記だ。

①予想が外れたら即損切り。傷口を広げない
②一旦仕切り直して、冷静に判断する。今から上がると思えば買い、下がると思えば売る。

例えば、1000円で売っている株が上がると思って買って、下がりはじめたら950円で損切りする。
思った以上に安くなってしまって、800円になった。
上がると思うなら、再度買ってみて、900円に上がったとする。
収支は、-50+100=+50だ。

けれどナンピンの場合、1000で買って、800円でさらに買う。
そうなると、自分の獲得平均単価は900円になる。
900円まで上がって約定したら、±0だ。

もちろん、どこまで下がるか、下がった後どこまで上がるかによって結果は異なる。
これはまだマシなパターンで、800円で買った後にさらに下がる事もある。
損切りの場合は、800円で上がると思って買って、下がったら750円で損切りする。
つまり、通算で-50-50=-100円だ。

逆にナンピンの場合は、平均単価が950円になって、
仮に750円という損切りポイントに至った時は、-200円となる。

ナンピンした所から上がっても、プラスの期待値は低いし、下がった時はマイナスのリスクが高い。

これは単純な事例だが、では、なんで人は損切りを無視したり、ナンピンをするのか。
それは、自分の過ちから目を背けられることと、勝率自体は上がる可能性が高いからだ。
株価が一瞬で急落した場合、人は対処が間に合わなかったりする。
また、アルゴリズムなどの影響で、即座に安値で買い直す高速トレードもある。
そのため、急落からの反転で急騰して、値が戻ることがそれなりの期待値としてある。

なので、即座に損切りをすると、損を確定するし、損を確定した後で実は一瞬で損が帳消しになることがままある。
それがまず怖い。
ちょっと躊躇すれば±0、負けを取り返せたはずなのに、即座に動いたせいで、損をする。
その恐怖が僕も含めて多くの人は、拭い去れない。
所謂、お祈りトレードというやつだ。
株価を動かすほどの資産力もないし、株価の上下動は自分で制御できないので、祈るしかなくなる。
祈りが通じてしまうと、成功体験になってしまう。
一方で、下がったら即損切りを徹底すると、急落→急騰コンボの帳消しの期待値が減る。
そのため、「確実に負け数が増える」し、「損を帳消しにする機会を失うかも」しれない。

特にデイトレをしている人は、上下動が激しい銘柄を追うことが多い。
そのため、コンボによる帳消しや、仮にすぐに戻らないにしても1日中待てば、戻ってくる可能性もある。
即座に負ける行為よりも、負けを帳消しにする行為を選択してしまうのだ。
仮に株の教科書があった時に、毎回書いてあるような心理作用だ。
人は損失を避ける傾向がある。「プロスペクト理論」と呼ばれている。
理論化されるくらい、人間が当たり前にやる行為なので、カモにされやすい。

ただ、論理的かつスピードが早いのであれば、前述の通り、即損切りからの買い直しの方が期待値は圧倒的に高い。
仮に急落→急騰コンボがあったとしても、その刹那のタイミングでトレードが出来るなら、買い直しの方が儲かる。
僕みたいな初心者が思いつくくらいだから、恐らくアルゴリズム化されていて、高速売買で自動で儲けている人もいるだろう。
だからこそ、逆に急落→急騰コンボの可能性が高いのだ。

じゃぁ、可能性が高い方にかければ良いじゃんというのが、素直な心の流れである。
しかし、それはコンボが毎回成立する環境下の話だ。
また、重要なのは、株は上達したと思えば思うほど、リスクを取っていくことになる。
1日の値動きが100円くらいしか動かない銘柄から、500円、1000円と移行したり、
あるいは、最低限の単位である100株ずつを200株、400株と増やしていく。
リスクが増えれば、リターンも増えるからだ。
正攻法としては、増えた分のリスクを自分のスキルで補うということになる。

トレード技術が本当に上がっていて、正しい方法でトレードしているなら、それは期待値の方が高くなる。
しかし、損切りしない+ナンピンコンボで稼げると思って勘違いしていると、リスクを増やしたタイミングで全部失う可能性がある。
これが株で儲けた人が、いつの間にかいなくなってしまう理由だ。
損切りさえ徹底していれば、その場の負け率アップや損の確定は発生する。
ただし、大損をするリスクは圧倒的に減る。
逆に損切りせず+ナンピンコンボは、勝率は高い(高いもなにも今現在は負けているのを認めず、相手が折れるのを待つような手段だ)が、勝った時の期待値は低いし、負けた時の損失がとんでもなく大きくなりやすい。
そもそも自分の読みが当たっていないのに、それを認めずにやる行為なので、トレードの質は向上しない。
それに、正常な判断が出来なくなっていることも多い。
というか、僕はそうなる。
本来100株ずつしか買わないルールなのに、負けを帳消しにするために1000株や2000株持ったりしてしまう。

今日は、2200株を持っていた。
2200株*6400円/株 = 14,080,000円。

僕の資本は1000万円くらいなので、自分の財産以上を突っ込んでいることになる。
この状態になった後、さらに負けが混むととんでもなく資産が減る。
100株だったら、640,000円くらいのものだ。
安い金額ではないが、1400万円と65万円は、全然比較にならない。
1円動くだけで、2200円動くのと100円動くのでは、全然違う。

ここまでアホな人は余りいないかもしれないが、でも、一定数いるから株式市場から退場する人がいる事になる。
株は、間違ったトレードをしていると、たった1回の失敗が、一気に死まで直結することがあるのだ。
究極、その会社が倒産したら、0になる。
最悪65万円がなくなっても数ヶ月で貯められるが、1400万円貯めるのは途方もなく、長い。
というか、まず400万円の借金を返さなければならない。

ちなみに、信用取引の場合は、3倍くらいまで賭け金が得られるので、3000万円くらいまで突っ込める。
3000万円が0になったら2000万借金になり、返さないといけない。
所謂レバレッジというやつである。
だから、株は間違ったやり方でやるのは、本当に危ない。

1回限りのジャンケンに全財産をかけて、1度勝ったらもうやらないなら、まぁ分かる。
一生に一度、全てをかけたジャンケンだ。それで勝てたらバラ色だし、負けたら諦める。
けれど、株っていうのはそういうものではなく、基本的に続けていくものだ。
続けた結果、どこかで大凶を引いて、
その時に全財産(それどころか財産の3倍)をかけていた場合は、全てを失うどころか、墓場に転落する。

というような事は、頭では分かっている。
株をやっている人からすれば「当たり前じゃん」というものだ。
自分だって、当然の事をなんでわざわざ文章化しているんだろうとすら思う。
けれど、どうにもトレード中には、分かっているはずの事ができない。
まぁ、だからこそ、株価は乱高下するし、そこから差益を得て大金持ちになる人がいる訳だ。

株は短期的に言えば、誰かが損をするから誰かが得をする。
限られたパイの中で、上手い人が数千万とか数億とか荒稼ぎしている状況なのだ。
僕の資産なんて、たかが1千万円だが、それが誰かの懐に入るから億トレーダーなんてものが出来上がる。
みんながみんな冷静にセオリー通りに出来ていたら、そんな差なんて出てくるはずがない。
世の中の中毒症状は、全て根絶されるだろう。

この件に関する中毒症状としては、ギャンブルに近いと思う。
株をゲームとして、ギャンブルとして見ているからこんな事になるんじゃないだろうか。
もっと、冷静な分析を元にやっていく緻密な作業だと思わないと、本当にいつか破産する。
それが明日かもしれないのが怖い。
だから、今日限りでおかしなトレードを根絶しなければならない。

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