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山田太郎氏の児童手当て問題と都条例攻防戦時に見られる、異論者への態度の問題

児童手当の特例給付廃止へ 多子世帯加算・年少扶養控除復活は継続議論を要請! #BLOGOS https://blogos.com/outline/504332/


山田太郎氏と聞くと、表現規制反対派政治家の代表格としてのイメージが強いが、実は子供の人権問題にも取り組んでいた
1期目時代、表現規制反対派としての行動の過程で、児童ポルノ関連では表現規制だけして肝心の実在被害児童は放置されている実態を知って怒り、放置された被害児童救出のために、慌てて対策の為に各省庁を周り、政権には担当省庁設立の陳情に動いていた。

山田太郎氏の今回の児童手当ての特定給付廃止反対に動いたのもその延長。山田太郎氏の獅子奮迅の働きにもかかわらず、廃止は遺憾であるが、気になった点はもう一つあった。
山田太郎氏は、給付廃止反対署名の紹介人もしていた。結果論として提出先の少子化担当大臣が受け入れ拒否された。その時に自民党上層部は山田太郎氏に「党内での立場が悪くなるぞ」と脅しをかけてくるという暴挙をやらかした。

これを見た時、10年前の都条例の攻防戦時の与党系の暴挙を想起した。都条例による表現規制推進の議論で反対に回った野党の都議のそれも女性都議の松下玲子都議(現武蔵野市長)らに「お前、痴漢されて喜んでいるんだろう」等というセクハラヤジを自民党等の与党系都議が飛ばした。異論者に平気で人格攻撃する体質は、同じ党内の山田太郎氏にも実行。だから、自民党内の表現規制反対派の議員個人や、貧困問題解決の為に財政出動主張の非主流派には好感を持っても自民党全体や上層部を支持できない理由の一つ。

だが、この体質は自民党だけの物ではない。昨今の自称フェミ、リベラル系の野党支持者にも見られる傾向でもある。今、刑法の性交同意年齢の引き上げが議論されているが「同意年齢以下は同意があっても犯罪化」という性質上、同意年齢以下は事実上「性的自己決定権侵害」の問題があった。そのため、未成年者の自己決定権尊重の立場からは反対、慎重論もでている。その層に対し今度は自称フェミ、リベラル系野党支持者から「お前は未成年者と性交したいのか?」というセクハラ発言の誹謗中傷が出ている。上記の自民党上層部や極右、日本会議系自民党支持者とどこが違うのだろうか?

結局、他者に自分の特定思想を押し付け、異論者を排除したい人間の問題は与野党共通の問題党派性の問題ではない。表現規制問題や自己決定権問題はこれを浮き彫りにした。今後の個人の人権問題やそれに付随する政治問題を考えるときこれは踏まえるべきだろう。

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