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表現規制問題と党派性

山田太郎氏に反発する野党支持系オタクヘイターは下記のように山田太郎氏に批判している。

では、彼らは、福島瑞穂氏にも同じことが言えるのだろうか?10年位前の民主党政権の時も、同じ内容の男女共同参画計画の提言のうちの同じ内容の表現規制部分を、当時の大臣の福島瑞穂氏(社民党)も山田太郎氏と同じ理由で削除しているのである。(下記記事参照)

上記のスクショでいうヘイトスピーチは、男女共同参画の中の表現規制部分削除を「女性の人権軽視」と解釈し、その意味で言っているのであろうとは思うが、山田太郎氏は(民主党政権時の福島瑞穂氏も)女性の人権尊重部分まで削除したわけではない。下記の男女共同参画計画の訂正前と訂正後の提言文を見ていただきたい。

上記の訂正を見れば分かるように対象を「実在女性の人権」に絞り、フィクション規制などに範囲を拡大させないようにした、つまり、範囲を「実在女性の人権」に限定しただけで女性の人権尊重部分自体は排除していないのである。むしろ「実在女性の人権尊重」部分を具体化させ、この部分に関しては強化した内容に変えたのである。つまり、肝心部分の「女性の人権尊重」自体は排除していないので、山田太郎氏の行為を「ヘイトスピーチ推進」という上記のオタクヘイターの批判は当たらないのである。これは、民主党政権時の福島瑞穂氏(社民党)も同様である。

因みに民主党政権時の訂正前の男女共同参画計画も、現在の訂正前の男女共同参画計画も「規制派が主流派の自民党政権」時に作成したものである。つまり、訂正前の「男女共同参画計画」は自民党内規制派の意向が反映された内容なのである。つまり「山田太郎氏の男女共同参画計画訂正」を批判した上記のオタクヘイターや、津田大介氏、赤木智弘氏などの野党支持系著名人の行為は単に「自民党内規制派」と同じ考えに基づいて行動したにすぎず、彼らこそが自民党内規制派、日本会議系極右と精神のありようが同じである事を証明したに過ぎないといえる。むしろ、山田太郎氏の方が、相手が自民党主流派であろうと持論を曲げず「表現規制反対派としての原則論を貫き、ブレなさを示した」と言える。これは、表現規制反対派政治家の元祖的存在である福島瑞穂氏の民主党政権時の行動が証明している。

実際、私も多くの野党系議員のオープンミーティングに参加しているが、どこも表現規制問題に関しては党内で規制派と反対派が混在して、このイシューでは与野党双方の反対派=超党派で組むことが多いことは言及している。(下記記事参照)

これを踏まえると「表現規制問題は党派性ではなく、政治家個人の方針に左右される」性質の問題と言える。その為、今回の山田太郎氏の行動をどう評価するかで、表現規制問題における各人の思想的評価は下記の3つに大別できる。

1.野党支持であろうと今回の山田太郎氏の意見に批判的な人は規制派

2.今回の山田太郎氏並びに、山田氏と同意見の福島瑞穂氏(社民党)に賛成の人が表現規制反対派。

3.同じことを言っても福島瑞穂氏か山田太郎氏かで変わるようであれば、どちらだろうと人間性に問題があるといえる。

つまり「表現規制問題は党派性ではなく、意見の内容で判断する」べき事であるといえる。今後、表現規制問題を考える時、これらを踏まえて頂ければ幸いである。

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