ちゅんま(中国麻将)入門②三色

ちゅんまに興味のある方、ようこそ!
前回「ちゅんま(中国麻将)入門①ルール」のnoteはお読みになったでしょうか。

前回を軽くおさらいすると、ちゅんまでまず覚えたい手役
①日本麻雀の2翻以上の役
②三色三歩高、五門斉、花竜、一色三歩高

というざっくりとしたものでした。
ここで、ちゅんまの格言を紹介します。

「ちゅんまは手役のゲーム」

ちゅんまは(例外はありますが)6点以上の手役を目指すゲームです。
ちゅんまは8点縛りなので、8点以上の手役を作れば和了できます。
また6種類の6点役もわずか2点を加えるだけのメイン役です。

でも6点以上の役って50以上ありますよね。どれを狙ったらいいかわからないし、全部覚えられないよ、というひともいるんじゃないでしょうか。

そこで、もうひとつ覚えてもらいたいちゅんまの格言があります。

「配牌を見たら三色を探せ」

日本麻雀でも有名な格言ですね。三色同順は麻雀の花形とも言われ、門前手役派の代名詞ともなっています。一方、現代では「昭和の格言」とされ、やたらと三色を狙う打ち手は時代遅れとみなされることも多いです。萩原聖人は時代遅れとか言ってませんよ、念のため。

しかし、ちゅんまでは三色はチートレベルの強さです。
日本麻雀では三色といえば三色同順ですが(配牌を見て三色同刻を見る打ち手は僕の知る限り、雀鬼桜井章一しかいません)、ちゅんまで三色と言えば

三色三同順、三色三歩高、花竜の三つを指します。

(三色三節高、三同刻、三色双竜会は脇役です)

それぞれの手役の説明は面倒くさいので、Wikipediaを貼ります。

三色三同順(8点)(10.64%)

FireShot Capture 241 - 中国麻雀 - Wikipedia - ja.wikipedia.org

三色三歩高(6点)(23.94%)

FireShot Capture 242 - 中国麻雀 - Wikipedia - ja.wikipedia.org

花竜(8点)(10.53%)

FireShot Capture 243 - 中国麻雀 - Wikipedia - ja.wikipedia.org

三色三同順、花竜は8点役なので完成すればそれだけで和了可。三色三歩高は6点なので残り2点が必要です。
で、点数の横にパーセンテージがあるのがおわかりでしょうか?
これは麻将世界における「全和了に対する各手役の含まれる割合」です。
なんとこの3つの役で和了全体の4割以上を占めています。三色三歩高に至っては24%近くもあります。これはもうちゅんまは三色三歩高ゲーといっても過言ではありません。

とはいえ、三色三歩高は日本麻雀にはない手役で、「ひとつずれの三順子を三色で作る」という意識は、慣れが必要です。そこで慣れないうちはまず、配牌から三色三同順を意識しましょう。そこでちょっとずらしてみることを訓練して、三色三歩高にスライドすることを覚えてください。慣れてくればこんなこともできます。

FireShot Capture 245 - 天鳳牌理入力支援ツール|無料麻雀ツール 点数計算ラボ - mahjong.org

聴牌ですが、3sなら345の三色三同順、6sでも345・456・567の三色三歩高(+平和の2点)で、リャンメンでどちらも和了れます。ちゅんまは手役ゲーのため片和了が多いですが、このような形を作れればもう最強です。

三色三歩高は強い。これはもう揺るがない事実です。でも三色三歩高は6点しかないのでチョンボが怖い!という初心者もいます。実際のところ三色三歩高がチョンボになるのはレアケースです。字牌を雀頭にしない限り、そうそうチョンボになりません(なることもある)。むしろ慣れれば字牌雀頭でも和了れる形は作れます。とはいえ初心者のうちは「必ず和了れる形」を覚えておいた方がいいでしょう(残り2点の作り方)。

①平和(2)
②タンヤオ(2)
③役牌(箭刻or圈風刻or門風刻)(2)
④門前清(2)or不求人(4)
⑤無字(1)+幺九刻(1)(19牌を刻子かつ数牌のみ)

あとは手牌に字牌を使わなければ平和かタンヤオでない限り無字(1)になるので、他に1点役がひとつあるだけで条件を満たします。つまり三色三歩高を狙う場合、役牌の刻子以外の字牌を捨てればだいたい大丈夫、自摸(1)ればOKです。

次の三色は花竜(三色一通)です。日本麻雀の古い格言に「カン5はチー」というのがあります。456の順子があれば、三色にも一通にもタンヤオにも使えるというテクニックですね。実はちゅんまでもこれは大事です。
123・456・789のチーは「基本チー」と呼ばれ、ある程度手バラでもこれを鳴いておけば何らかの手役に関わる可能性があります。123・456・789を三色で作る花竜はもちろん、一色で作る清竜(一気通貫)、三色三歩高や三色三同順、チャンタなど多くの手役に使える優れた順子です。配牌の時点で花竜一直線の牌姿を見逃さないようにするのも大事ですが、花竜はむしろとりあえず「基本チー」して、くっつき次第で三色三歩高や清竜変化を天秤にする変化を楽しむ役といえます。また、初心者には難しいですが、花竜は無番和と非常に相性が良く、天秤するテクニックがあります。これはいずれ解説します(絶対するとは言ってない)。

まとめ

①三色三歩高はちゅんま最重要役なので、必ず意識して使えるようにする
②三色三歩高は三色三同順の親戚。三色三同順を軸に横の変化を見る
③とりあえず基本チー

次回に続く


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