ちゅんま(中国麻将)入門⑦碰碰和、七対

ちゅんまに興味のある方、ようこそ!
前回「ちゅんま(中国麻将)入門⑥全不靠」のnoteはお読みになったでしょうか。

ちゅんま入門講座もいよいよ最後です。今回までに紹介した手役を使いこなせるようになれば、立派な中級者です!

今回は「碰碰和、七対」です。

碰碰和は日本麻雀の対々和、七対は七対子なので、あらためて説明する必要はないかもしれませんが、一応押さえてください。

それぞれの手役の説明は面倒くさいので、Wikipediaを貼ります。

碰碰和(6点)(5.70%)

FireShot Capture 283 - 中国麻雀 - Wikipedia - ja.wikipedia.org

七対(24点)(3.81%)

FireShot Capture 284 - 中国麻雀 - Wikipedia - ja.wikipedia.org

点数の横のパーセンテージは、麻将世界における「全和了に対する各手役の含まれる割合」です。

6点以上の手役出現ランキングトップ10(麻将世界)

1位三色三歩高(6点)(23.94%)
2位三色三同順(8点)(10.64%)
3位花竜(8点)(10.53%)
4位五門斉(6点)(10.35%)
5位清竜(16点)(7.95%)
6位混一色(6点)(7.87%)
7位碰碰和(6点)(5.70%)
8位一色三歩高(16点)(4.14%)
9位七対(24点)(3.81%)
10位無番和(8点)(1.95%)

この数字を見て、麻雀の役統計マニアは気付いたと思うのですが、日本麻雀の場合、普通は対々和より七対子の方が出現率は高いです。参考までに天鳳鳳凰卓東南戦のデータを参照すると、対々和(1.64%)、七対子(2.96%)です。対して、ちゅんまは七対より碰碰和が出現率で優っています。これはちゅんまプレイヤーの副露率はだいたい45%~80%くらいなので、鳴き麻雀の傾向があるというのもありますが、七対の割合が低いのには「リーチが存在しないこと」が大きく影響しています。(後述)

碰碰和の点数は6点です。とはいえ碰碰和もチョンボになるのはレアケースです。簡単に複合する役としては、

①役牌(箭刻or圈風刻or門風刻)(2)
②タンヤオ(2)
③無字(1)+幺九刻(1)
他、双同刻、双暗刻、暗槓(2)、明槓、缺一門、単調将、自摸(1)

以上のように豊富なので、幺九牌雀頭やポンの場合の一部以外はチョンボしません。積極的に狙っていきましょう。碰碰和の天秤となる手役としては、五門斉、全求人、和絶張四帰一が保険になります。和絶張四帰一は汚い手役なので、五門斉、全求人だけ意識してください。

七対の点数は24点です。日本麻雀の七対子と違う点は「4枚使い」が使えることです。この場合四帰一が複合します。また日本麻雀で七対子は「1枚切れの字牌待ちリーチ」が強いですが、ちゅんまでは字牌単騎は強くないです。厳密にいえば最序盤(3~4巡目聴牌)の字牌待ちと最終盤(捨て牌4段目)の「字牌地獄待ち」は強いですが、ちゅんまの場合「リーチがないので安牌で字牌を保持することが少ない」のと「字牌ポイポイ打法がセオリーなので河に出てこないということは手牌に使われている可能性が高い」ので、むしろ弱いです。とくに五門斉や全不靠を匂わせるプレイヤーがいるときは要注意。ですから「ちゅんまの七対」では「山読み」「手牌読み」の技術が超重要です。ちゅんま七対は奥が深いので、是非研究してください。

七対子の牌の重ね方に関する役に立つんだか立たないかわからない本を一応紹介しておきます。マニアだけ読んでください。

土田浩翔『土田システム 麻雀が強くなるトイツ理論』

成岡明彦『神眼の麻雀 山を透視して勝つ技術』

自己責任で読んでください。

碰碰和と七対を考えるにあたって最大の問題は「どっち選ぶか問題」です。日本麻雀みたいに役牌端牌が多くて5200以上なら対々和とか、そういう単純な問題ではありません。ひとつ言えることは日本麻雀の刻子手は、1289牌を鳴くことが肝要ですが、ちゅんまの場合、34567牌をポンすることが、他家の順子手の構想を破壊し、場を対子場にする効果があるということです。また先述したように、碰碰和は五門斉や全求人など、他の面子手への渡りもあるので、内の牌から積極的に仕掛けていって構いません。場合によっては、5対子から鳴いていっても構わないくらいです。対子場にしてしまえば、先に仕掛けた方が有利です。対して七対は仕掛けで牽制することで他家の手牌進行を遅らすことができないので、スピード面でも最終的に単騎待ちになる点でも不利な役です。リーチ麻雀ならリーチで牽制して自摸抽選を増やすことができますが、ちゅんまはリーチがないので他家はやりたい放題です。ただしその分24点からと高得点なので、とくに自摸ればかなりの破壊力があります。なので出和了より自摸和了、すなわち山読みが大事です。さいわい、ちゅんまは副露が多いので、他家の手役読みからの情報も得ることができます。河や副露でカウントするのも大事ですが、手役読みも大事です。

まとめ

①碰碰和は五門斉や全求人を保険にできるなら積極的に仕掛ける
②役牌や端牌よりも、
34567牌をポンして対子場を作れ
③七対は遅いのでスピード勝負では不利
④七対自摸は破壊力抜群。場の情報から山を読め

オカルトシステムも多いのでこの講座は話半分にしておいてください。

これでちゅんま(中国麻将)入門講座は終わりです。読んでいただきありがとうございます!

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