ちゅんま(中国麻将)入門④字牌
ちゅんまに興味のある方、ようこそ!
前回「ちゅんま(中国麻将)入門③一色」のnoteはお読みになったでしょうか。
前回のまとめを繰り返します。
①一色三歩高は清竜の親戚。清竜を軸に横の変化を見る
②ちゅんまは三順子役が強いゲーム
③役牌ポイポイ打法
④ちゅんまの基本は平和
役牌ポイポイ打法がちゅんまでは有効戦術という話をしましたね。
役牌ポイポイ打法
山越貴広『麻雀勝ち確システム』にある言葉ですが、ちゅんまではかなりの有効戦術です。雀鬼流では「第一打に字牌を切るな」ですが、ちゅんまでは「第一打に字牌を切れ」です。よっぽど五門斉とか混一色とか見えてる場合以外は、ガンガン字牌は切り飛ばしていきましょう。対子だっていりません、字牌は切り飛ばしていきましょう。
今回は字牌をポイポイしない例外「混一色、五門斉」の解説です。
それぞれの手役の説明は面倒くさいので、Wikipediaを貼ります。
混一色(6点)(7.87%)
五門斉(6点)(10.35%)
点数の横のパーセンテージは、麻将世界における「全和了に対する各手役の含まれる割合」です。
6点以上の手役出現ランキングトップ10(麻将世界)
1位三色三歩高(6点)(23.94%)
2位三色三同順(8点)(10.64%)
3位花竜(8点)(10.53%)
4位五門斉(6点)(10.35%)
5位清竜(16点)(7.95%)
6位混一色(6点)(7.87%)
7位碰碰和(6点)(5.70%)
8位一色三歩高(16点)(4.14%)
9位七対(24点)(3.81%)
10位無番和(8点)(1.95%)
まずは混一色の解説です。混一色は日本麻雀にもある役なので、おなじみでしょう。役の作り方は一緒です。ちなみに混一色は日本麻雀では喰いタンとともに「壊れ役」級の破壊力を持ってるので、その構想は日本麻雀の戦術書でも語られているはずです、多分。僕の拙い記憶を辿って、有益な混一色の基準について語られているのは、ZERO『ゼロ秒思考の麻雀』P26「役牌対子を見たらゼロ秒でホンイツを見ろ!」です。実際には日本麻雀は役牌のみで和了の基準を満たすクソルールなので援用は難しいのですが、良書なので読んで損はないでしょう。
混一色の作り方について語られた戦術書は他にも多分存在するので、
「麻雀戦術書100冊くらい読んで戦術書も複数出版している戦術書キュレーター」平澤元気プロの月額1000円のオンラインサロンに入って質問してみてもいいかもしれません(面倒は平澤さんに投げるスタイル)。
話をちゅんまに戻すと、混一色は6点役です。つまりそれだけでは和了できません。役牌(箭刻or圈風刻or門風刻)の刻子があれば2点を満たすので、問題ないのですが、幺九刻(オタ風)や字牌雀頭の形だと(レアケースですが)チョンボの可能性があります。じゃあ混一色は弱いのかというとそうではなくて、清竜や一色三歩高とも容易に複合しますし、多門待ちを作りやすいという最大のメリットがあります。また日本麻雀と違い、ちゅんまは役牌ポイポイ打法がセオリーなので、字牌は比較的簡単に鳴けます。
次は五門斉の解説です。五門斉は、「三元牌、風牌、萬子、筒子、索子」という5種類の牌種をすべて用いた役です。ただし全不靠、七星不靠、十三幺には複合しません。あと初心者は誤解しがちですが「4面子1雀頭形の組合竜」には複合します。「七対にも複合します」ただし、日本麻将体育協会に「七対に五門斉は複合しないローカルルール」が存在します。とはいえ本場中国では五門斉は七対に複合するのが一般的ですし、ネットちゅんまでも複合するので、基本は複合するものと考え、ローカルルールに遭遇したら七対のみで充分と納得しましょう。
三元牌と風牌がそれぞれ対子である手牌では必ず五門斉を意識しましょう。数牌のバラツキによっては混一色との天秤になりますが、いずれのルートを辿るとしても字牌は積極的に仕掛けていきましょう。
五門斉は6点役ですが、作れば必ず7点以上になるのでチョンボはレアケースです。オタ風を刻子にしたときだけ注意してください。
ちょっとだけ中級テクニックを触れると、五門斉は無番和との天秤になることもあります。
この場合、發を鳴くかは微妙なところです。僕なら鳴きません。日本麻雀では字牌はリーチへの安牌として保持され、中盤以降に手出しされるケースも多いですが、ちゅんまの場合役牌ポイポイ打法がセオリーのため、だいたいポイポイ即捨てられるか、手牌に必要で持たれるケースが多いです。五門斉ルートだと最終的に西単騎が濃厚で、場況次第では弱い待ちになりそうですね。
まとめ
①字牌対子を見たらゼロ秒で混一色と五門斉を見ろ
②三元牌と風牌がそれぞれ対子である手牌は字牌は即鳴け
次回に続く
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