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リーチ麻雀の公式ルールを作る方法

このnoteのタイトルに惹かれた方、あるいは僕のことを知っている方であれば、当然知っていると思われる「麻雀の問題点」があります。

「リーチ麻雀には公式ルールが存在しない」

麻雀は広い意味では麻雀牌を使ったゲームなので、牌を使ってどのように遊ぶかはプレイヤーの自由です。一般的なリーチ麻雀、ブー麻雀、アルシーアル、東天紅、ちゅんま(国際公式ルール)、四川麻雀、台湾麻雀などなど、枚挙にいとまがないルールがありますし、「リーチ麻雀」だけをとってもプロ団体や雀荘、各種ネット麻雀それぞれみなルールが違います。

麻雀ルールマニアであれば、いろいろなルールがあること、それらを打ち分けてそれぞれの戦術を練るのは楽しいことだということはよくわかります。実際僕もそうです。

しかし「公式ルール」が存在しないことには、重大な欠点が二点あります。

①麻雀の競技化が不可能

これを聞いて、「え、競技麻雀って、普通にプロ団体でやってるじゃん」と思った方もいるでしょう。あれは競技もどきです。たしかに団体内では「公式ルール」が存在することは事実ですし、プレイヤー人口が数百人程度しかいないことも、別にマイナーゲームというだけで評価を下げるものではありません。

しかし、一般にプロ団体のルールブックが売られていて、麻雀初心者が麻雀を覚えるために手に取るなんてことありますか?またプロ団体でその団体のルールに特化した戦術書が書かれていますか?

どう考えても競技としておかしいでしょう。よく麻雀プロが麻雀の普及をとかいうくだらない議論がされていますが、自団体のルールをいったいどこで普及しているんですか?というよりもプロ本人自体も、「団体に入会」してから真面目に公式ルールを打ち出したというのがほとんどではないでしょうか。プロになって初めてルールを覚えるとかいう異常事態に鈍感なのは麻雀プロというものがいかに麻雀というゲームに対して深く考えたことがないという証左でしょう。

麻雀プロはほとんどが巷のフリー雀荘出身です。つまりプロになる前はまったく別のゲームを打ってます。そして団体を選ぶ動機だって、「連盟しか知らなかった」、「尊敬するプロが所属していた」、「仲のいい先輩が所属していた」とかいう適当なものばかりで、各プロ団体のルールを精査して自分が遊びたいものを選んだとかいうマニアックな目的の人は少数派でしょう。

だから麻雀のルールについての知識もなくて、符計算の計算式すら知らないし、喰い替えのあるなしの違いすら理由を説明できないんです。別にただプレイヤーをするだけならそんな知識はいらないんですが、そんなんでは、「団体の垣根を超えて強いプレイヤーを選ぶ」のに適したルールも制定できませんし、統一ルールも永遠に決まらないんです。

そういえば「麻雀をオリンピック種目に」とかいう理念を抱えたMリーグとやらの団体もあるようですが、ルールの普及やプロ団体での採用とかいう基本の部分にまったく手付かずなのは何かのギャグなんでしょうかね。

②麻雀普及が無駄に困難

「リーチ麻雀公式ルール」があれば、初心者のための入門書を書くのが非常に楽だし、入門書によって言ってることが違うなんてことはありません。つまり初心者に教えるという行為のリソースがかなり減ります。逆にいえば現状は無駄にリソースを使っているといえるでしょう。

また「公式ルール」というものがあって、かつそれが広く普及しているとすれば、「公式ルールの戦術書」が発達します。近年、麻雀戦術書の発達が目覚ましいですが、理由は天鳳です。「天鳳ルール」というルールが多数のガチのプレイヤーを抱えていることで、天鳳に特化した、あるいは天鳳をベースに考えられた戦術書がシナジーを生んでます。また天鳳はネット麻雀のため、牌譜解析による統計学的研究も発達します。エポックメーキングとなった『科学する麻雀』は東風荘ですが、時代が遅れていたら確実に天鳳を利用していたでしょう。

いろいろな戦術書がありますが「天鳳では」「祝儀ルールでは」「競技ルールでは」と、それぞれで打牌選択が異なることを書いている戦術書は、良心的ですが無駄に煩雑です。そもそもルールがひとつならそんな余計なことを考える必要がありません。

では実際に公式ルールはどのように定めたらいいのか

方法としてはふたつあります。

①まったく新しいルールを作る

②既存のルールを公式ルールにする

理想をいえば、まったく新しいルールを作る方が将来のためにはいいでしょう。例を挙げれば符計算です。リーチとドラで満貫以上の点数が頻発する現代麻雀で符計算は、無駄に参入障壁になっているだけの悪習の最たるものです。全員の記憶を消去して新しいリーチ麻雀を作るなら確実にいらない要素でしょう。また、実力と運のバランスや手役のバランス(たとえばチャンタが異様に安いなど)を数学的に調整したルールは、現代の技術なら可能な気はします。

でも、いちから普及するのは大変ですよね。これまで積み上げてきたノウハウを一旦リセットすることになるので。

僕の提案は「天鳳ルール」です。

理由は

①既にネット麻雀として気軽に遊べる

②単純にプレイヤー数が多い

③天鳳をベースとした戦術書が豊富

これだけです。別に天鳳ルールが優れているというわけではありません。

特筆すべきは「中国」でのプレイヤー数の増加です。天鳳自体を遊んでいるプレイヤーも多いですが、中華サービスの「雀魂」、「姫麻雀」、「閃麻」などはすべて天鳳ルールがベースになっています。

でも誰が天鳳ルールを公式ルールに認定するの?

プロ団体が団体のルールを天鳳ルールにするなんてありえない!

という頭の固いひともいるでしょう。

先述しましたが、既存プロ団体は競技もどきです。普及もしてないので麻雀界への影響力もないです。

現代で麻雀人口を増やしているのは、プロ団体ではなく、『咲-saki-』や『アカギ』などのコンテンツ、天鳳やMJなどのネット麻雀、VTuber、
ぴんふさんです。

既存プロ団体は時代遅れなので、いずれは消滅するか、マイナーな愛好家の集まりに退行します。

競技麻雀プロ団体は新設すればいいんですよ。

天鳳を主戦場としたネット麻雀プロとして。

リアル麻雀の問題点として、主な活動場所が東京圏、大阪圏に限られるということが挙げられます。この時点で日本の人口の半数くらいは損してるということです。またネットが主戦場であれば海外のプレイヤーも参加できるので、世界的なムーブも期待できるでしょう。

またリアル麻雀には、少牌などのチョンボや、長考問題が延々と議論されていますが、こんなんネット麻雀なら起こらないのでそれだけで解決できます。とくに持ち時間を決められるのはメリットしかないです。

もちろん、回線切れやチート行為の問題もありますが、こんなん本気で取り組めば技術的に、システム的に改善できるでしょう。

あと実力評価システムですが、天鳳のシステムは角田氏の気まぐれで作られているので、新たに評価方法を考える必要があります。

運よりも実力を重視したいと思った場合はAIを活用するといいでしょう。

よく麻雀は確率のゲームだから実力評価が難しいと言われますが、同じく確率のゲームでありながら実力評価を行っている競技があります。それは野球です。セイバーメトリクスというのをご存知でしょうか。つまり麻雀でも戦績データや打牌選択の期待値を「AIに評価」させて、数学的統計的に明らかにすることで、結果のブレを順位点とは別の「AIの評価点」で加減することで、実力評価を確かなものに近づけることができます。

まあ、素人考えで言っているだけで、実際の調整は数学や統計学に詳しいひとが考えてください。でも麻雀はネット上で動かせる競技なので、野球よりはるかに簡単に評価できるはずです。

居住地に縛られることなく、実力を数値化できるというこれだけで既存プロ団体にはない大きなメリットです。

天鳳をベースにプロ団体を作り

天鳳自体をプロへの登竜門とし

天鳳ルールベースのオフィシャルルールブック、入門書、戦術書を出版し

配信やSNSで収益化する

これで麻雀界を革命する

麻雀を変えるのは草の根活動ではありません。イノベーションです。誰もが快適な場とシステムがあれば、負のイメージなど駆逐できます

なんかやってみたくなりませんか?僕は面倒くさいのでやりません。

でも、本気で麻雀でメシを食うと考えるひとがこれくらいのアイデアもないとか、ありえるのでしょうか?

もっと夢を語ってもいいと思うんですよ、普及がどうのこうのいうなら。

ネット麻雀ばかりアピールしてリアル麻雀なんてどうでもいいの?

非合法の賭け麻雀なんて潰れたらいいと思います。

賭け麻雀出身で、賭け麻雀に関わる仕事で食べてるプロなんて職を失えばいいでしょう。

リアル麻雀の遊び場はぴんふさんが作ります。

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すべてはぴんふさんの宣伝です。


続編書きました。こちらも併せてご覧ください。


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