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ぴんふさんで学ぶ麻雀「役の強さは妥当か」

麻雀ルール界のラマヌジャンこと「ぴんふさん」がこんな発言をしていました。

これはメカゼットンさんのnoteを踏まえています。

麻雀って昔からあるルールでやってるけどそれほど洗練されたルールにはなっていないんですよね。

とりあえずこうしようみたいなルールが結構あってツモピンとか複合することに整合性がないしチーしてピンフ系の両面ロンは20符だから700点だけど1000点にしようとか実際強引に決めているルールも結構ある。

将棋や囲碁みたいに万人が納得している統一ルールがあるならそれを使い続けるという手もあるんですけど麻雀はルールの整合性どころかそもそも統一ルールもない。

それだとe-スポーツ系のように随時調整していく方がいいのかなぁと最近は思ったりしてます。

麻雀のルールの妥当性について議論すべき点は多いですが、今回は論点をふたつに絞ります。

①現状の麻雀の役の翻数は妥当か

②日本麻雀における「役」の意味とは


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①現状の麻雀の役の翻数は妥当か

現状の日本麻雀の役で明らかに不遇な役は4つあります。

三色同順、一気通貫、混全帯么九、純全帯么九

要するに喰い下がり役です。

喰い下がり役には他に混一色、清一色もありますが、十分な打点があるので除外します。

現代の日本麻雀は手役不遇の「リーチ」「ドラ」ゲームです。

手役の数は少ないのに、ドラは一般的には「表ドラ、裏ドラ、槓ドラ、槓裏ドラ、赤ドラ」があり、ルールによっては金ドラや抜きドラなど様々なドラがあります。

リーチするほどドラが乗るゲームなので、日本麻雀はリーチ(とドラポン)に対して押し引きするゲームといえるでしょう。

三色、一通、チャンタは「順子」が多い役なため、鳴いたらドラを2つ以上使って3900以上を作るのが困難です。鳴いたら平和も複合しませんし、さらに「フリテン」になるリスクもあります。

ドラをポンして何とかなる「役牌、タンヤオ、混一色」よりも明らかに和了の難易度が高いのに低打点です。

「喰い下がり」はドラの数が多い現代麻雀において、時代遅れなルールです。残念ながら日本麻雀で美しい手役を目指すのは不合理なので、手役派は諦めて国際公式ルール(ちゅんま)を打ちましょう。

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②日本麻雀における「役」の意味とは

日本麻雀は「一翻縛り」があるので、役がないと和了れません。

リーチ麻雀の雛型となる「アルシーアル麻雀」では、役がなくても30符0翻なら子で120点と符計算のみで得点計算されます。「役」は別に麻雀に必須の要素でもありません。

またドラは一翻縛りの対象にはならないということで、「役」は読みの手助けという、意味合いもあります。

この辺のことは以前のnoteで触れているので、読んでください。

「役」があった方が押し引きを楽しめる

これは多分後付けの理由だと思います。本音は「完先」で触れた通りかと。ただ例えば123と鳴いていれば、役牌かチャンタか一色か三色か一気通貫って、役を絞れますよね。別の色でまた123と鳴けばさらに三色濃厚になるので、待ちがわかりやすくなります。リーチは聴牌がわかるのでオリやすいですが、副露は聴牌が確定しませんし、「役」がなければ相手の待ちや打点を読んでオリるのが難しくなりますね。

日本麻雀は放銃一家包なので、放銃回避が重要となるゲームです。

「リーチ」は高打点の見返りに聴牌を知らせるルール

ローカルルールの「完全先付け」は副露に制約を課すことで和了形を他家にわかりやすくするルール

つまり日本麻雀の役は、「聴牌の形をわかりやすくするための機能」が主で、「打点アップの機能」は副次的なものに過ぎません。

現代日本麻雀の打点とは、ほぼほぼドラの数のことです。

極論しましょう。

日本麻雀の読みは「役牌」か「タンヤオ」か「染め」か、しかありません。

その他はレアケースだし打点も安いことが多いので、役の数は増やすどころか削減してもいいくらいです。ちゅんまのように副露面子から様々な手役を読むゲームと違い、役は少ない方がシンプルに押し引きできます。

チャンタや三色の翻を調整するよりも、削除した方が合理的だと思います。

メンタンピン三色と指折り数えるよりも、いっそのことシンプルにしてドラの数を競えばいいと思います。

役なんて
リーチ、役牌、タンヤオ(一翻)
七対子、対々和、混一色(二翻)
清一色(四翻)

これだけでいいです。シンプルで覚えやすいでしょう。役満など不要です。

え、役がないと寂しい?

じゃあ何でちゅんまをやらないんですか?

ドラを集めてリーチしたり、リーチから逃げるのがリーチ麻雀の本質でしょう。手役の価値が低いゲームを楽しんでおきながら手役が大事って何ですか。それじゃあ萩原聖人を馬鹿にする資格がありません。

手役も大事、ドラも大事。ならば現在のバランスを疑って、新時代のルールを考えるべきですね。

「いまあるもの」に満足して、何も考えないからいつまで経っても麻雀に公式ルールは実現しないし、ルールの背景を初心者に説明できないんです。

だから符計算の計算式知らないくせに早見表だけ暗記して初心者にマウント取りする馬鹿が絶えないんですよ(って、ぴんふさんが言ってました)


※この記事はぴんふさんの主張を基に構成したものです。

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