Stataで階級区分図を作る方法

前回は、Stataにシェープファイルを読み込ませました。

今回はStataで地図を書いていきます。

まず、書き方としてはgrmapコマンドを使います。

使う前に、前回作ったhogehoge.dtaをインポートします。

use hogehoge.dta, replace
grmap 変数名

基本的なコマンドはこれで終わりです。

ただし、注意しないといけないのはhogehoge_shp.dtaが同じディレクトリ内にないといけないことです。

私は、別のパソコンを使って作成したものを用いて作業をしたのですが、このエラーが出てしまいました。

_shp.dta not found
   The translated shapefile must be in the current directory
r(601);

そこで、現在のディレクトリを指定したところ問題は解消しました。こんな感じです。

cd C:\desktop

ということで、何とか階級区分図を作ることができましたが、これだけでは思った通りの地図は作れていません。例えば、都道府県の人口を作ってみましたがこんな感じです。人口の変数は P_NUMです。

 grmap P_NUM

画像1

階級は4つでラベルも何もありません。そして、地図と凡例が重なっています。そこで、階級を自分好みに変えて色もカッコよくし、ラベルを付けて凡例の位置も変えていきたいと思います。そこで、オプションを使います。

まず、clnumber(#)オプションで階級の数を決めます。#に自分の好きな数字を入れてください。 

そして、次にclmethod()コマンドで区分の方法を決められます。quantile,boxplot,equit,stdev,kmeans,custom,uniqueがあります。

もし凡例がいらなければ、legenda(off)とすれば消すこともできます。

そして、凡例にタイトルを付けたいときはlegtitle()で付けられます。

fcolor()とocolor()で色も変えられます。fcolor()が都道府県の中の色(fill color)でocolor()が枠の色(outline color)です。

そして、凡例のスタイルについてですが、legstyle(#)で変えられます。0が色のみ、1が最大値と最小値の表示((a,b]のスタイル)、2が最大値と最小値の表示(a-bのスタイル)、3が最大値と最小値のみの表示です。

legcountでそれぞれの階級に何個ずつサンプルが入っているか書いてくれます。

凡例の場所は、legend( position(#))で変えられます。#が#時の位置ということで、右下にしたいときは5時の位置なのでlegend( position(5))です。

以上を踏まえて、このコードを書きます。

grmap P_NUM, clnumber(5) clmethod(quantile) legtitle(都道府県別人口) /*
*/  ocolor(Accent) legstyle(2) legcount legend(position(5))

すると、下のようなグラフができました。以前と比較して少しきれいになりました。

画像2

細かな部分は、コードを使わなくてもグラフエディタを使ってもできます。

今回は以上です。

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