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くるりのえいが

ホームランと、ピアノガールと、
水中モーターがやっぱり好きな私は
やっぱり47歳である。

ついに「くるりのえいが」が完成したらしい。
3人が集まって作ったアルバムの製作を追った、
ドキュメンタリー映画だ。

感慨深い。
本人たちとは面識はないが、
私は彼らと同じ立命館大学に、
彼らと同じ4年間を過ごしたことは、
腐るほど履歴書に書いた出身校の記入よりも、
自慢に思っていることのひとつだ。

1999年『さよならストレンジャー』の頃
サラリーマンになった私は、
2000年『図鑑』の時にはあっさり辞めて、
スタバで働き始めていた。
2008年にブレーメンを泣きながら歌って、
そのスタバから転職をするまでの若手の時代、
ワンダーフォーゲル、ばらの花、
ワールズエンド、ハイウェイ、ロックンロール、
そこに春風がずっと鳴り止まなかった。

震災があったときは、のぞみ1号が、
コロナ禍では、心のなかの悪魔が、
私が発狂してしまうのを思い止まらせた。

鳥羽周作の「sio」という映画を、
観てみたいと思って思っていた私は、
もうそれを観ることはないだろう。

かなり先の秋空の下、
ひとりで「くるりのえいが」を観に行く。
それが楽しみだ。

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