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AZ、タグリッソ適応拡大-EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法

アストラゼネカは2022年8月25日、タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)が、2022年8月24日付で「EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法」の適応症の国内承認を取得したと発表。EGFR阻害剤で同適応症を取得したのは国内初。

同承認は、タグリッソの病理病期2期および3A期のEGFR遺伝子変異陽性のNSCLC患者の術後補助療法での無病生存期間(Disease Free Survival : DFS)を主要評価項目とした第3相ADAURA試験のデータに基づく。

【ADAURA試験】
同試験は、腫瘍の完全切除術後(補助化学療法実施の有無は医師と患者の判断)のEGFR遺伝子変異陽性のNSCLC患者(IB~IIIA期)682例を対象に、タグリッソの術後補助療法に対する有効性、安全性を評価する無作為化二重盲検プラセボ対照国際共同第3相試験。患者はプラセボあるいはタグリッソ80mg錠1日1回経口投与にて3年間または再発するまで治療を受けた。

なお、同試験は米国、欧州、南米、アジア、中東の20カ国以上、200を超える施設で実施した。主要評価項目は病理病期2期および3A期の患者のDFSで、重要な副次評価項目は病理病期1B期、2期および3A期の患者のDFS。


データ解析は当初2022年に予定されていたが、タグリッソが顕著な有効性を示し、独立データモニタリング委員会からの勧告に従って早期(2020年)に試験結果が報告された。2022年にはDFSの最終的な解析行われた。なお、同試験では全生存期間の評価を継続中。


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