MSD、キイトルーダの転移性胃腺がんと食道胃接合部腺がんのP3で主要評価項目と副次的評価項目を達成
MSDは2022年12月15日、HER2陰性の局所進行性切除不能または転移性胃腺がんまたは食道胃接合部腺がん患者に対する一次治療として抗PD-1抗体キイトルーダと化学療法の併用療法を評価した第3相KEYNOTE−859試験の良好な結果を得たと発表した。
キイトルーダと化学療法の併用療法は化学療法単独群と比較して、無作為に割り付けられた全患者集団で、主要評価項目の全生存期間(OS)で統計学的に有意な改善が認められた。
副次評価項目の無増悪生存期間(PFS)と奏効率(ORR)でも統計学的に有意で臨床的に意味のある改善が認められた。
この試験での同剤の安全性プロファイルはこれまでに報告されている試験で認められているものと一貫し、新たな安全性の懸念は特定されていない。この結果について、同社は今後さまざまな腫瘍関連学会での演題発表と規制当局への申請を予定するとしている。
同社では消化器がんの治療薬として同剤を評価する広範な臨床開発プログラムを実施中で、進行性HER2陽性胃腺がんの一次治療に対するKEYNOTE-811試験、早期胃腺がんに対するKEYNOTE-585試験、進行性・転移性胃腺がんを対象としてさらに評価を行うLEAP-015試験など進行中。また、肝胆道がん、食道がん、膵臓がん、大腸がんなどに対する臨床試験を実施している。