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第一三共、ESMOでDS-7300のP1/2結果発表-患者全体の奏効率32%

第一三共とSarah Cannon Research Instituteは2022年9月12日、抗体薬物複合体(ADC)DS-7300の第1/2相臨床試験結果を欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。発表内容は複数の前治療を受けた肺がん、前立腺がん及び食道がんを含む固形がん患者を対象とした最新データ。

予備的有効性は、対象患者全体で32%の奏効率(118人中38人、効果確定前を含む)が認められた。主な内訳は、小細胞肺がんが58%(19人中11人)、扁平上皮型非小細胞肺がんが40%(5人中2人)、去勢抵抗性前立腺がんが33%(54人中18人)と食道扁平上皮がんが23%(22人中5人)だった。

安全性は、過去に報告した本試験結果と同様の傾向。対象患者147人で、グレード3以上の有害事象は66人(45%)。主なものは貧血(19%)と好中球減少症(4%)等。間質性肺疾患(ILD)は、ILD外部判定委員会で7人が同剤との因果関係があるILDと判定された。内訳は、12.0 mg/kg群でグレード1が2人。グレード2が4人、安全性の懸念から開発を中止した16.0 mg/kg群でグレード5(死亡)が1人となった。また、2件がILD 外部判定委員会の判定待ちの状態。

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