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アッヴィ、JAK阻害剤リンヴォック承認取得ー「既存治療で効果不十分な中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入、および維持療法」で

アッヴィは2022年9月26日、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤リンヴォック錠(一般名:ウパダシチニブ水和物)が、承認を取得したと発表した。適応は「既存治療で効果不十分な中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入、および維持療法」。

同剤は低分子JAK阻害剤で、1日1回投与の経口剤なのが特色。

同承認で、同剤は行内の関節リウマチ、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、アトピー性皮膚炎と強直性脊椎炎に続く5番目の適応症を取得した。

同承認は、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の患者を対象とした、日本を含む複数の国際共同試験データから得られた結果がベース。

これらの試験では、同剤は、寛解導入療法試験で8週時、維持療法試験で52週時に主要評価項目の臨床的寛解(Adapted Mayoスコアに基づく)を達成した。また、すべての副次評価項目も達成している。

潰瘍性大腸炎は、原因不明の炎症により、大腸の粘膜が傷つき、びらん(ただれ)や潰瘍ができる指定難病。慢性的な下痢・血便、腹痛に加え、発熱や貧血などの症状が現れ、症状で良い状況(寛解)や悪い状況(再燃)を繰り返す。

潰瘍性大腸炎の原因はまだ不明だが、細菌や異物などから身体を守る「免疫」の異常が関係しているされる。30歳以下で多く発症しますが、小児や50歳以上の年齢層にもみられ、国内患者数は約22万人と推定されている。

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