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アステラス製薬、抗体-薬物複合体PADCEVのぺムブロリズマブ併用療法についてFDAが生物学的製剤一変更申請受理-局所進行性または転移性尿路上皮がんを対象とした一次治療として

アステラス製薬は2022年12月21日、抗体-薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate: ADC)のPADCEV(一般名:エンホルツマブ ベドチン(遺伝子組換え))と、メルクのPD-1阻害剤KEYTRUDA(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))との併用療法が、シスプラチン不適応の患者での一次治療として、米FDAが生物学的製剤一部変更承認申請(supplemental Biologic License Application: sBLA)を受理したとの通知を受領したと発表した。適応は「スプラチン不適応の患者における一次治療」。同申請は優先審査の指定を受け、FDAによる審査終了目標日(PDUFA date)は2023年4月21日と定められた。



同併用療法は、2020年2月にFDAからブレークスルーセラピー指定(Breakthrough Therapy Designation)を受けている。同申請は、第Ib/II相EV-103試験(NCT03288545、KEYNOTE-869試験)の用量漸増コホートとコホートA、コホートKの結果に基づくもの。用量漸増コホートおよびコホートAの結果はJournal of Clinical Oncologyに掲載されていいる。コホートKの最新の結果は、2022年欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology Cancer Congress: ESMO)で発表された。

アステラス製薬、Seagen社、Merck社の3社は、エンホルツマブ ベドチンとペムブロリズマブの併用療法に関する共同開発で、治療歴のない進行性尿路上皮がん患者を対象とした第III相EV-302試験(NCT04223856、KEYNOTE-A39)を実施中。同試験は米国で迅速承認される場合の検証的試験として位置付けられ、グローバルでの申請の基礎データとなる。

 また、3社での共同開発として、筋層浸潤性膀胱がんを対象とする2つの第III相試験EV-304試験(NCT04700124、KEYNOTE-B15)、EV-303試験(NCT03924895、KEYNOTE-905)など、複数のステージの尿路上皮がんでのエンホルツマブ ベドチンとペムブロリズマブの併用療法を評価している。




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