IBJ、ペミガチニブ適応拡大申請
インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパンは2022年8月8日、選択的線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)阻害剤のペミガチニブのFGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍(8p11 骨髄増殖症候群)の適応拡大承認申請したと発表。
ペミガチニブは、FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍の治療薬候補として、希少疾病の指定を受ける。同剤が希少疾の指定を受けるのは、2度目。
FGFR1融合遺伝子陽性の骨髄性又はリンパ性腫瘍は、きわめてまれな血液がんの 1つ。染色体のFGFR1遺伝子が存在する領域(8番染色体短腕11-12領域:8p11-12領域)が切断され、別の染色体の断片(遺伝子)と融合した染色体異常(転座)によって引き起こされる。さまざまなパートナー遺伝子が FGFR1チロシンキナーゼの活性化を誘導し、その結果、がん細胞の増殖と生存に影響を及ぼす。病型は骨髄増殖性腫瘍(MNP)、骨髄異形成症候群(MDS)/MPN、又は急性骨髄性白血病(AML)、前駆T又は Bリンパ芽球性白血病/リンパ腫、または混合表現型急性白血病(MPAL)など。予後は不良で、治癒あるいは長期寛解を期待できる治療選択肢は、現在、同種造血幹細胞移植のみとされる。標準治療は確立されていない。
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