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リリー、トルツの添加剤一部変更承認取得-注射部位疼痛軽減可能に

日本イーライリリーは2022年9月26日、ヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体製剤「トルツ皮下注80mgシリンジ」、「トルツ皮下注80mgオートインジェクター」(一般名:イキセキズマブ)が、承認を取得したと発表。同承認は注射部位疼痛の軽減を目的に開発した添加剤一部変更(クエン酸塩を含まない)の新製剤に適応される。

同剤は、サイトカインであるインターロイキン17A(IL-17A)に特異的に結合し、IL-17受容体との相互作用を阻止するモノクローナル抗体。日本では、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、強直性脊椎炎とX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の治療薬として承認されている。

2016年の承認以来、約6600人以上の治療に使用された。添加剤変更品は、注射部位疼痛の発現割合および重症度を減少させ、製剤の忍容性を改善する。患者負担が軽減される。添加剤変更品は、健常被験者では、注射直後に発現する注射部位疼痛を有意に減少。疼痛の視覚的アナログ尺度(VAS)は、既承認製剤と比べて86%低下した。また、添加剤変更品は、既承認製剤との生物学的同等性も確認された。


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