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メディパルHD、メディセオなど子会社3社で「超低温保管・輸送用カート medks-SDDU」サービス開始

メディパルホールディングスは2022年9月30日、 同社連結完全子会社のメディセオ、エバルス、アトルの3社が「超低温保管・輸送用カート medks-SDDU」を医療機関、企業向けのレンタル・サービスを開始したと発表した。

同グループでは、-150℃以下の温度帯に対応した「保管・輸送用カートmedks-SDDU 」や、輸送時のトレーサビリティを担保する物流情報管理システム SDNS、、全国12カ所の高機能物流センターのALC(Area Logistics Center)に液体窒素補充設備を整備。

超低温下で管理が必要とされる商品に対応した温度帯別物流プラットフォームを構築した。

medks-SDDU は2016年に完成し、再生医療等製品、細胞医薬品など、治験薬物流などにも使用され、5000回以上の輸送実績を積み重ねた。

近年では、特別な温度管理を必要とする医薬品が増加。各医療機関では、保管管理に必要な設備投資が課題となっている。

医療機関に対し、medks-SDDU のレンタルを実施。レンタル中はSDNSを利用した24時間温度モニタリング、液体窒素の残量、位置情報などの情報を各社で管理することが可能。また、輸送業者、製薬企業、医療従事者などの関係者へリアルタイムに情報を共有も可能となる。 第1号案件は、2022年10月より島根大学医学部附属病院で、サービス開始予定。

【medks-SDDU(medipal key to being seamless(メドクス: コールドチェーンに使用する輸送容器の総称)】

medks-SDDU(medipal key to being seamless(メドクス: コールドチェーンに使用する輸送容器の総称) - Specialty Drug Distribution Unit(エスディーディーユー))とは、超低温管理が必要な再生医療等製品などに対応した保管・輸送用カート。揺れや衝撃時の液漏れを防止する多重ブレード構造により、液体窒素のスピード充填と製品(試料)が格納された状態での液体窒素充填が可能。

【SDNS(Specialty Drug Network System(エスディーエヌエス))】
SDNS(Specialty Drug Network System(エスディーエヌエス))とは製薬企業の工場出荷時から患者投与直前まで、保管・輸送用カート「medks-SDDU」の位置情報や温度情報等をリアルタイムに確認可能なシステム。万一、温度逸脱などの異常発生時は、事前登録した関係者にアラートメールを発報する機能などを搭載したトータルサポートシステムを指す。

「超低温保管・輸送用カート medks-SDDU」サービスイメージ図


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