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アステラス、2023年3月期 第1四半期決算短信(連結)売上高3817億円、四半期利益248億円主力製品伸長で売上拡大も為替影響し減益に


アステラス製薬は2022年8月1日、2023年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)を発表した。売上高3817億9100万円(対前年同四半期増減率17.1%増)、営業利益331億4700万円(同-8.2%減)、四半期利益248億1200万円(同-19.1%減)、指南期利益(親会社の所有に帰属する)248億1200万円(同-19.1%)。増収、営業・四半期利益とも減益。

【業績コアベース】
<売上収益>
前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジ及び急性骨髄性白血病治療剤ゾスパタの売上が引き続き拡大。尿路上皮がん治療剤パドセブが日米で大きく伸長し、欧州でも発売国が増加し売上が拡大。尿路上皮がん治療剤パドセブは日米で大きく伸長、さらに欧州において発売国が増加し売上が拡大。過活動膀胱(OAB)治療剤ベタニス/ミラベトリック/ベットミガや免疫抑制剤プログラフの売上が拡大したほか、日本における骨粗鬆症治療剤イベニティの売上が伸長し、売上収益に大きく貢献した。

<コア営業利益/コア四半期利益>
コア営業利益は553億円(同12.0%減)、コア四半期利益は458億円(同6.9%減)の減収。
売上総利益は、2,929億円(同11.0%増)。売上原価率は、グループ間取引における未実現利益消去に伴う為替の影響(同123億円増)が主な要因となり、前年同期に比べ4.2ポイント増加し、23.3%。

販売費及び一般管理費は、1,534億円(同11.9%増)。製品ポートフォリオの変化に伴うグローバルでの要員最適化による費用の減少(同約30億円減)、成熟製品における費用の削減(同約20億円減)があった一方で、為替の影響(同167億円増)、新製品の立ち上げや発売準備費用の増加(同約20億円増)などにより、総額として増加。

なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、1,103億円(同7.4%増)。

研究開発費は、740億円(同26.9%増)。為替の影響(同75億円増)に加え、通期予想に織り込み済みの一時的な費用の計上で、総額として増加。

なお、当第1四半期の為替レートが米ドル/円で109円(前第1四半期)→130円(当四半期)、ユーロ/円132円→138円と変化したことで、売上収益は355億円増加したものの、コア営業利益は74億円減少。

【主要製品の売上】
(単位:億円/増減率単位:%)
XTANDI/イクスタンジ        1,624   +22.2
パドセブ                106      +151.6
ゾスパタ                                                105        +26.3
エベレンゾ                                          7      +19.3
ベタニス/ミラベトリック             479        +9.0
/ベットミガ

プログラフ                                            518       +14.6

<XTANDI/イクスタンジ>
・ 販売している全ての地域で売上が増加。特に、米国では前年同期と比べて大きく伸長。また、欧州では、転移性ホルモン感受性前立腺がん(M1HSPC)(2021年4月適応追加)での処方が拡大、新たに保険償還が開始された国が増加しことで売上に貢献。

<パドセブ>
・ 米国での共同販促収入が伸長。2021年11月に発売した日本では、想定以上にマーケットシェアが拡大。大幅に売上が増加。同様に、2022年4月に承認を取得した欧州でも、発売国が増加。想定を上回る立ち上がりを示す。

<ゾスパタ>
・ 中国では売上減少、それ以外の地域では売上増加。

<プログラフ>
・ 日本以外の地域で売上伸長。グローバルの売上は通期予想どおり。





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