小野薬品、2023年３月期第１四半期決算売上高390億円26.7％増。MSDキイトルーダと競争激化

小野薬品工業は2022年８月１日、2023年３月期第１四半期決算〔FRS〕（連結）を発表。売上高390億4100万円（対前年度同四半期増減率26.7％増）、営業利益381億6200万円（同28.1％増）、四半期利益295億2800万円（同22.5％）、四半期利益（親会社所有者帰属）294億7700万円（同22.4％増）と、二桁の増収・増益。通期業績は、売上高4250億円（対前年同期比率17.6％増）、営業利益1450億円（同40.5％増）、当期利益1101億円（同36.5％）、当期利益（親会社所有者帰属）1100億円（同36.6％増）を見込む。

■オプジーボとキイトルーダの競争激化
抗悪性腫瘍剤オプジーボ点滴静注はMSDのキイトルーダと競争が激化するも、胃がん１次治療。食道がん術後補助療法。非小細胞肺がん１次治療で使用が拡大し、341億円（前年同期比75.3％増）の二桁伸長を筆頭に、糖尿病・慢性心不全および慢性腎臓病治療剤フォシーガ錠131億円（同75.3％増）、抗悪性腫瘍剤ベレキシブル錠21億円（同45.1％増）、多発性骨髄腫治療剤カイプロリス点滴静注用22億（同12.6％減）と二桁伸長。

■長期収載品は薬価改定で、軒並み減収
長期収載品は薬価改定で、軒並み減収。抹消循環障害改善剤オパルモン錠11億円（同6.5％減）、気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤オノンカプセル7億円（同36.3％減）となる。

■研究開発費増加
研究開発費は、研究費や早期臨床試験関連の開発費が増加。42億円（同27.3％増）の194億円。