名も無き社-かじぃのポータル再訪紀4 真のエージェントたる者は正しいフォームにてエージェント活動に勤しまねばならぬ
真のエージェントたる者は正しいフォームにてエージェント活動に勤しまねばならぬ
(↑ポータル名ですよ!!!w)
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えー、このポータル再訪紀も、無事に4回目を迎えまして。
なんで4回なのかってぇと、ホラ、ねぇ?
3回だけだと、どうして前中後編だとか甲乙丙編だとかにしなかったの?とかなるじゃないですか。
4回目を迎えるとようやくシリーズ化した意義ってもんがね?出てくるわけですよ。
まぁ、そんなどうでもいい裏話は置いておきましょうか。
今回は謎解き系ですね。
名前が分からない社のお話です。
場所は福岡県糟屋郡宇美町貴船。
最寄りのポータル名は上記の通り「真のエージェントたる者は正しいフォームにてエージェント活動に勤しまねばならぬ」です。
なんやねんそのポータル名!っていうツッコミが入ると思うんですが、すみません。
これ、かじぃが2014年に申請したものです(;´∀`)
当時、Operation Reconはまだ実装されておらず、Nianticが審査を行っていました。
日本語のポータル名がようやく通るようになったかどうか?という時期でして、それならばどれくらいの長さの日本語ポータル名を通せるのか?という検証の一環で遊んでたというのが実情でした。
うん、まさかホントに通るとは思いませんでしたけどね。
この「真のエージェントたる者…」は当初、この看板の隣にある社を申請しようとして、ポータル名をどうしていいか分からず、やむを得ずこの看板を申請したという経緯があります。
このポータルの隣に建っている社、これが今回の話のメインです。
はい、こちらがその社。
扁額が見当たりません。
周囲に鳥居もありません。
単なる小屋のようにも見えますが、ご覧の通り吹き通しになっている点と奥に格子があり、何かが祀られているのが分かります。
ロケーションとしてはこんな感じ。
横になかなか古そうな樟があり、川が流れています。
申請時には確認をしませんでしたが、今回は靴を脱いであがり写真を撮らせて頂きました。
本尊は100cmくらいの「岩」!!!
うむ、やっぱり分からんw
横にはぬいぐるみ、赤ちゃん用のガラガラ人形、そしてお地蔵様?らしき木造のお顔が……。
ちょっとこえーなw
岩の足元には金造のちっちゃいお地蔵様が。
扉の上には御幣が飾ってあったっぽいですね。
ボロボロになってますけど。
拝殿(?)にあがるところの側には「ハナモモ」の木片。
表にある花壇の標識かな。
川の方を見てみると、人が落ちないようにコーンに柵が渡してありました。
宇美町役場って書いてあるので、町の土地ということでしょう。
町役場に行って聞けば分かるのかなぁ。
川側には境界標が点々と並んでいます。
たぶん、貴船という地と炭焼という地を分ける境界標だと思います。
これが川沿いに沿ってポツポツと並んでいました。
その北側にはお地蔵様。
写真撮り忘れてしまいましたけど。
そして、今回のハイライトがこちら。
敷地内にある「達筆過ぎて読めない石碑」。
「御魔?石?」
達筆過ぎて読めません。
石碑の裏面に書いてある文字はなんとなく読めます。
「世話人 御詠歌連中 29人 内の谷中」かな?
その後に世話人であろう方々の名前が書かれています。
はじめはこの社、地蔵菩薩なのかな?とも思ったんですね。
敷地内にわりと新しい地蔵菩薩があり、本尊の岩の横に子供のおもちゃがある。
これは取材(?)に行った時、sinXsanの指摘で気付いたことなんですが、隣に川があるので水子地蔵である可能性もある、と。
確かにこの一帯は水害があった地域らしい。
というのも、この社の上流にある大山祇神社には昭和に入ってからの水害復興碑も建っていたりするからです。
もう、水子地蔵尊でいいかなーって思っていたのですが……。
帰宅して後、この謎の石碑をTwitterの石碑大好きなフォロワーさん達に聞いてみるかと思い立ち、石碑読解選手権を開催しました。
すると「御庚祓石」という説が。
庚祓石?もしかして、庚申講?
なるほど、社の拝殿は庚申講を催すにはちょうどいい塩梅かも?
いい機会なので、ここでIngressエージェントの皆さんにはとても馴染み深い庚申講についてちょっと解説を。
知ってる人は読み飛ばして貰っても構いません。
庚申信仰の大元は中国の道教の「三尸説」にルーツを発しています。
人間の体には「虫」が棲んでいて、60日に一度巡ってくる「庚申の日」に眠ると、この虫が宿主の体を抜け出して、天帝にチクリに行くという信仰です。
庚申(かのえさる)は暦上で言われる庚申で、庚も申も干・支ともに金性なので天地に金気が満ち、人々が冷酷になるというのが庚申の日です。
人々が冷酷になり、虫が抜け出してチクリに行ったりするので、これはイカンってことで、お互いに虫が抜け出さないよう見張るために夜通し歌を読んだりどんちゃん騒ぎをしたりするわけです。
これが庚申講。
古くは平安時代、清和天皇の時代に宮中でも催されたとかいう文献が残されてたりします。
庚申塔ってのはこの庚申講を18回達成した記念ってことで建てられた石塔、石碑です。
信仰の対象は虫ではなく(当たり前)、天帝、青面金剛、申(サル)繋がりで猿田彦大神、同じくサル繋がりで山王信仰(日吉神社の御使いはサル)とも繋がっていて、なかなか広範囲に渡っていてカオスです。
さすが民間信仰。
天帝、青面金剛、猿田彦大神、山王信仰……うーん、お地蔵様は関係ないよなぁ。
でも「庚申講に適した拝殿」とか、石碑の裏面に書いてある「御詠歌連中」は確かに庚申信仰っぽいし、あの岩はもしかしたら猿田彦大神なのかもなぁ…。
しかし、拝殿つきの猿田彦大神って珍しいなwww
やっぱり宇美町役場に突撃するしかないのかなぁw
今回は自分の中で納得できるような解を導き出せませんでした。
無念じゃ……。
まぁ、こういう事もあるよねw
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