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ずっと若くはいられない

今回、薬とあまり関係ない話。

ここ数年、昔の自分に想像力が足りないと言ってやりたいと思うようになった。
若い頃の私は年長者に対するリスペクトがあまりにもなかった。この薬局業界が悪いのは年長者の努力が足りないためと思っていた。

初めて会った人が中年や老人ならそのイメージで固定されてしまう。だがその時にすでに中年や老人だった人にも若い頃はあったのだ。以前の私にはその想像力がなかった。
最近になって高校の同級生にたまに会うと歳を取ったなと感じる。もちろん同級生も私のことを歳を取ったと思っているのだろう。それでやっと気付いたのだ。
人には歴史があり、今は中年や老人になっている人も若い頃には年長者に対して色々と思うところがあったのかもしれない。そして歳を取るにつれて、その時の年長者の考えていることがだんだんわかってくるのだろう。
もちろん、考え方は個人差があるのを認めるないといけないが。

世界は若者が中心で動いているのは間違いないと思う。
若者が中心でないとエネルギーが足りなくて新しいこともなかなか進展しないだろう。
いつの時代も若者の力は素晴らしいはずだ。
そして今は若者と言われる世代もやがて歳を取って、新しい若者にバトン渡していく。

今の薬局業界の若者も以前の私のように年長者に対する不満がある人もたくさんいるかもしれない。
そんな中でも若者にはがんばって欲しい。
手助けをしてくれる人は必ずいるから、周りの中年や老人を利用してのし上がって欲しい。
若者にこれからの薬局業界が少しでもよくしてもらいたい。
そして自分の時代が終わったら次の世代を助けて欲しい。
誰もずっと若くはいられないから。

薬剤師になって20年以上経ち、私もその頃批判していた人達の年齢に近付いてきている。
今まで私は何が出来たか?たぶんほとんど何も出来ていない。気付いたらあっという間に20年経っている感じだ。
これからの時間で音楽を作って世界中の人を熱狂させたいとか、花屋になってフラワーアートがしたいとか、遺跡の研究をして新発見をしたいという夢は叶えられそうにない。
だが夢のひとつであった文章書きになりたいというのが、このような形で実現出来る状況はありがたい。
まだ不慣れなのでつまらない文章と思う人もいると思うが、私の書いた文章が誰かの何かのきっかけになればいいなと思う。
今後、私も必要とされれば誰かの手伝いをしていきたいと改めて感じた。

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