見出し画像

気付くと消えている その1

あまり自分ではそこまで感じないがと薬剤師をして仕事を始め20年以上経っている。
その間に販売中止になったり、何かしら変更になったりしている薬がたくさんある。
今回はそれについて書いていきたい。

経口糖尿病薬アマリールと取り違えによって死亡事故を含む医療事故やヒヤリハット事例が発生していることをきっかけにアルマールの名称が変更されてアロチノロール塩酸塩錠「DSEP」となった。経過措置満了日は2013.3.31。
ちなみにアマリールは1999年承認、アルマールは1985年承認。
ジェネリック医薬品の名称は成分名+製薬会社名という基本ルールから外れているので覚えていた方がいいだろう。

そして現在はアロチノロール塩酸塩錠もアマリールもあまり見かけなくなった。
私が薬剤師になった20年前くらいは糖尿病にはアマリールがよく処方されいた。その後、2010年前後から新しい機序の薬(DPP4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬)などが発売される。それに伴いガイドラインも変更されてSU剤であるアマリールはあまり処方されなくなった。現在の糖尿病治療のファーストチョイスは基本ビグアナイド系のメトホルミンになる。

色々と調べ直すとうちに新しく書きたいことが出てくるが今回はこれくらいにしようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?