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死と対峙する時間


知人が急死した


突然でなんの予兆も無かった


よく会う間柄までの親交ではなかったけど会えば話すし、ついこの間同じ机を囲んでご飯を食べた

この前もYにご飯を食べに来てくれた

ちょっと面白い人で

ああ今日も味のある帽子被ってるなあなんて思った


知らせは突然で
分かりうる状況の説明とこれからの動きなどを読んだ

文章中に
身体に異変が起きてからの本人の行動について触れる箇所があった

その箇所がずっと頭から離れなくて

想像してしまう

ずっとずっとその時間を考えてしまう


いつかその時が来たら皆
必ず対峙しないといけない
ただ一人自分だけで向かう時間がある


大切な人達の
この一人対峙する時間が悲しく孤独であってほしくないと思った


この時間に寂しかった、辛かった
あの人に会いたかった、やりたかった

そんな気持ちを背負ったまま逝かせてはいけないと思った

おばあちゃんが会いたいって言ってくれているのを知っていたのに私は会いに行ってない

おばあちゃんのその時に
ひなのが会いに来てくれなかった寂しい
という気持ちを背負わせてしまってはいけないと思った

「私がその時に後悔しないため」ではなく
「他者のその時を穏やかにする」ため

一声かける
笑顔を見せる
話を聞く
話す
大好きと伝える
手を握る

日々の中では小さなぬくもりだけど
この小さなぬくもりで互いにあたため合うことができる

ぬくもりがあることを知らせたい
あなたをあたためたいと伝えたい
あたためたい

私にも出来ることがある

みんなと生きて、看取り、自分も土に還る


いつも読んでくれてありがとう

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