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ミロカロスギャラドス 【PJNO2020 Day2 / 日本一決定戦2020予選最高1位】

はじめに

PJNO、日本一決定戦予選において望外な結果を出すことができたので、構築記事として残そうかと思い執筆しました。

PJNO
スクリーンショット 2020-06-30 18.53.55

日本一決定戦予選

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最終順位は残念ながら43位です

構築経緯

大会の1日前にパーティを最終決定したため、構築経緯の中には割と論理的ではない部分がありますが、その点も踏まえてお読みください。

PJNO前には様々な構築を試しましたが、しっくりくるものがなかなかありませんでした。 

暗礁に乗り上げていたところでとりあえずゴリランダーが強いと聞き、新しいポケモンなのでとりあえず試してみたところ使用感はまあまあでした。この時試したパーティは、ゴリランダーガオガエンミロカロスで粘った後に、エースバーンドラパルトなどのダイマックスエースを通すというものでした。前半の粘るポケモンはいいものの、後発ダイマックスポケモンをうまく通す流れまでをうまく決めることは、プレイングに大きく依存してしまうと感じ、わざわざ使うほどの構築パワーは感じませんでした。

またまた困っていたところで、一緒に構築を考えていたくろたまさんが、後発ダイマックスギャラドスのパーティを試させてくれました。実はギャラドスの強さは認識していたのですが、使ったことのないポケモンを直前に採用することに抵抗を感じ、構築から切っていたポケモンでした。しかし、実際に使用してみたところかなり使用感がよく、やることが決まっている分プレイミスも起こりにくい感じがしました。実際にギャラドスを使用することを考え始めたところで、1つ前に試していたパーティのゴリランダー、ガオガエン、ミロカロスの粘りが悪くないことを思い出し、ゴリランダーガオガエンミロカロスギャラドスまではパーティが決定しました。

次に採用するポケモンを考えたいところですが、実は元々ダイマックスギャラドスの強さを感じていたのは、ハミガキコさんの放送で使われているのをみたからでした。こちらの動画トゲデマルほっぺすりすりによる起点作りに強さをすでに感じており、実際に使ってみたところ想像通りの強さだったのでトゲデマルを採用しました。環境の勉強をするためにいろんな方の動画を見たことが役に立ったかなと思っています。

とりあえず5体までは決定しましたが、ドラパルトがちょっと重いと感じ、(時間もなかったので)割と適当にミミッキュを最後に採用。エルフーン環境になることも予想されたので、できればスイッチトリルにしたいなと前から考えていたことも要因です。適当に決めたのですが、ミミッキュの選択は大正解でした。この指+積みを狙うパーティや、ドラパセキタンザンなど、この構築が苦手としているパーティへの対抗策の一つを作ることができたからです。詳細については後述します。

これで6体が決まり、ランクバトルでもある程度勝てた(最高20位程度)のでこのパーティでPJNOに望むことにしました。

個別詳細

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ギャラドス 特性: じしんかじょう 性格: ようき 持ち物: ラムのみ
実数値 171-176-100-×-121-146 (4-244-4-0-4-252)

技に関してはたきのぼりパワーウィップとびはねるまでは説明不要かと思います。じしんに関してですが、ミロカロスの要塞化を意識し採用しました。まもるが欲しい場面もあったのでどちらがいいかはわかりません。
持ち物に関してはいのちのたまと迷いましたがラムのみでよかったと思っています。このパーティでは先発として出して遅延を目指すポケモンが優秀であるため、ある程度起点となるポケモンを作れた上でギャラドスを繰り出せることが多かったことが理由です。相手もおにびあくびなどでギャラドスを止めようとしてくるため、ラムのみの発動機会は多かったです。

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ミロカロス 特性: かちき 性格: おだやか 持ち物: マゴのみ
実数値 202-×-118-121-160-114 (252-0-148-4-4-4-100)

普通のとぐろ催眠ミロカロスです。
配分に関してですが、実数値を得したいのでおだやか。(準速)バンギラスとゴリランダーを意識して若干素早さに振りました。残りをHP防御に振って、ゴリランダーの攻撃を耐える確率を高めました

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ガオガエン 特性: いかく 性格: いじっばり 持ち物: フィラのみ
実数値 202-154-126-90-114-89 (252-36-124-0-28-68)

遅延用ガオガエンです
技に関してですが、個人的にはねこだましフレアドライブすてゼリフまではすぐに決まりました。バークアウトの枠をうっぷんばらししっとのほのおなどと迷ったのですが、パーティ全体でイエッサンブリムオンが重いと感じたのでバークアウトを選択しました。これに関しては悪くはなかったかなと思っています。
努力値に関してですが、ある程度の火力を持ちつつ実数値を得するために意地っ張りにしてこうげきを少しあげました。すばやさはすてゼリフを打つためにアシレーヌにある程度先制できるようにすることがまず条件で、ほっぺすりすりで麻痺状態になったアイアントまで抜くことを考えこの数字にしました。物理防御方面で、エースバーンのA-1いのちのたまとびひざげりまで耐えるように調整し、残りをとくぼうに振りました。

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ゴリランダー 特性: グラスメイカー 性格: いじっぱり 持ち物: とつげきチョッキ
実数値 207-165-111-×-116-107 (252-36-4-0-204-12)

技に関してですが、個人的にはねこだましグラススライダーはたきおとすまではすぐに決まりました。パーティ全体でサマヨールが少し重いため、はたきおとすで対抗する必要があるなと考えました。残りの枠をとんぼがえりバークアウトウッドハンマーなどと悩んで、答えが出なかったのでなんとなくとんぼがえりにしました。この選択がよかったどうかはよくわかりません。
実数値に関してですが、ガオガエンと同じようにこうげきを伸ばし、残りは最大限とくぼうを伸ばしました。理由としては、ガオガエンやミロカロスとサイクルを回すことが多く、その際みずタイプやでんきタイプの技、アシレーヌロトムなどの攻撃を受ける可能性が高いことが理由です。
とくぼうに厚くしたいことが決まったので、とつげきチョッキを持たせました。
耐久振りにしておくと、グラスメイカーが遅延を狙う際にかなり相性が良かったのもポイントでした。もちろん他のミロカロス、ガオガエンとも好相性です。

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トゲデマル特性: ひらいしん 性格: ようき 持ち物: きあいのタスキ
実数値 141-150-83-×-93-162 (4-252-0-0-0-252)

技構成に関してはねこだましは強いので採用、それからほっぺすりすりは採用理由なので確定です。攻撃技1つは欲しいので、無効タイプのないアイアンヘッドを採用。残りをニードルガードとんぼがえりビリビリちくちくと迷いましたが、ニードルガードを採用しました。トゲデマルは耐久が低いので、粘るためにニードルガードがないと厳しい場面が多かったことが理由です。これはまあまあ正解だったかなと思っていて、ニードルガードにしたおかげで1戦拾うこともできました。
特性に関してはギャラドス、ミロカロスと相性のいいひらいしんとし、行動保証を持たせるために持ち物は必然的にきあいのタスキになりました。似たような役割はライチュウでもこなすことができますが、砂ダメージを受けないためきあいのタスキが無効になりにくい点が優秀だと感じました。バンギラス入りのパーティにも臆せず出すことができます。

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ミミッキュ 特性: ばけのかわ 性格: いじっぱり 持ち物: いのちのたま
実数値 159-156-103-×126-117 (228-252-20-0-4-4)

普通のいのちのたまミミッキュです。ドラパルトに対抗するために入れたので火力アイテムを持たせました。

選出とゲームプラン

このパーティでは基本選出は特に決めていませんでした。
3つのゲームプランを頭の中に入れておき、相手のポケモンを見て、Bo3での次の選出を予想して毎回選出を考えていました。

3体 + 後発ギャラドス
構築の軸となるプランで、シンプルに強いです。ダイマックスはギャラドスに使用します。

先発ギャラドス + 3体
デバフによる粘りができなさそうなの時のプランです。ダイマックスはギャラドスに使用します。
特に相手のパーティにかちきまけんきのポケモンがいるときにはこの選出をすることになります。

ミミッキュ + 3体
ミミッキュでトリックルームを仕掛けるプランです。ダイマックスはミミッキュに使用したいですが、ギャラドスにも使用します。

また、全体的に考えなければならないこととして、ミロカロスしか特殊アタッカーがいないため、選出する確率が高くなります。さらに、ミロカロスが倒されてしまうといかくに対抗するポケモンがいなくなってしまうことも注意が必要です。ミロカロスは大事にしなければならないです。

苦手なポケモンや並び

トゲキッス
速く処理を行うポケモンがパーティにいないため、仕事をされないように注意する必要があります

このとまれ+積みポケモン
トゲキッス+ドリュウズやロトムなどが当てはまります。ミミッキュでトリックルームをしてミミッキュで殴る流れにすると対応しやすいです。ただし、イエッサン+はらだいこカビゴンは絶対に無理で、遭遇した場合ミロカロスで2連続催眠術を打つと決めていました。

ドラパルト+セキタンザン
相手のドラパルトがサイドチェンジを持っていることまで考慮すると、択のじゃんけんになってしまいます。ミミッキュ+みずタイプを出して、みずタイプポケモンで攻撃しつつミミッキュでトリックルームを打つことがある程度対策になりそうです

ゴリランダー
こちらの大事なミロカロスに強い圧力をかけてくるポケモンです。対抗策は2つあると考えていて、1つ目はガオガエンのいかくとミロカロスのとぐろをまくでゴリランダーの圧力に対抗する方法。PJNO中はこれで十分戦えていたのですが、日本一決定戦予選の最後に負けた試合で、A-1ダイソウゲンでB+1ミロカロスが落とされてしまいました。キョダイコランダが解禁される以降のシリーズでは、厳しいかもしれません。2つ目の対抗策は、サイクルを回しつつゴリランダーが着地する際に素催眠術を打つという方法です。サイクルを回していれば2~3回は打つチャンスがあり、ゴリランダーが着地する方向もわかりやすいため、ある程度合法かなとは思っています。

鉄壁ナットレイ
一度積まれてしまうと倒せるポケモンがいませんが、最初からTOD狙いで戦うことで解決できます。ガオガエンやミロカロスの催眠術で圧力をかけつつ、ナットレイが自由に積めないように試合を進めます。ナットレイに仕事をさせずに隣のポケモンを倒し切り、ねこだましもちを含め3体残っている場合はTODで勝てるパターンになります。なるべくゆっくり試合を進めることができればベストで、やどりぎのタネやグラスフィールドは時間稼ぎに役立つ点も頭に入れておきます。PJNO後にこの戦い方は確立でき、日本一決定戦予選では3戦ほど負けずに拾うことができました。

構築評価

前述した通り構築に時間がなく、自分の中で100点の構築ができたわけではありません。よって、PJNOと日本一決定戦予選を戦い終わった後の、主観的なパーティへの評価を残しておこうと思います。

まず、かなり良い結果を得られた通り、構築の全体的なパワーは高かったかなとは思っています。その上で、全てのポケモンに役割があり、柔軟にゲームプランを変えることができたため、毎試合選出を考えるのが楽しかったです。

また、パーティの中で特に活躍したのがミロカロスであるため、この記事のタイトルにはパーティ名としてミロカロスギャラドスと記しています。対になっている同タイプのポケモンを採用しているのも珍しいかなと思います。

全体的なパワーが高い一方、きついポケモンが多すぎたことも事実で、これに関しては事前の準備や考察が足りなかったと思います。特に、この指+はらだいこカビゴンの厳しさには気づいていましたが、時間もないので考えないことにしていました。カビゴンには当たりませんでしたが、決勝トーナメントの初戦で鉄壁ナットレイに負けてしまったことが非常に悔しいので、大きく反省したいと思っています。

また、パーティに求められた役割に対して、最適なポケモンを選ぶことができているかどうかはわかりません。例えば、粘るためのポケモンとしてガオガエンやゴリランダーを選んだのはなんとなくであり、構築を作っている最中もその選択に納得しているわけではありませんでした。特にこの事実が、本構築が100点ではないと考えている理由です。

対戦動画

対戦動画リンク
予選第1試合から第6試合まで録画をしたのでyoutubeに上げておきました。
第7試合は公式チャンネルで配信されましたのでそちらをご覧ください。
決勝トーナメントで負けた試合を一番振り返るべきなのですが、録画し忘れてしまいました。。。

あとがき

今回使用した構築に関して、できる限り素直に、詳細に書いてみました。
楽しく読んでいただき、参考になった部分があると思っていただけたのであれば幸いです。


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