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【タイ音楽】独断と偏見で選ぶルークトゥン・モーラムの2021年ベストソング10

気が付けば、2022年になって早くも1ヶ月が過ぎてしまいました。

今さらですが、2021年はどんな曲があったたのか、振り返ってみたいと思います。

結局、タイでもコロナが落ち着くことはなく、コンサートも少しずつ再開されている所もあったものの、今まで通りという訳には行きませんでした。

そういう影響もあって、新曲のリリースも停滞気味だった感は否めません。選曲をしていても「これはっ!」と思う曲が少なかったのも事実です。

そんな中から選んだ10曲。ヒットしたかどうかではなく、自分にとって印象に残った曲を選んだので、その辺はご了承いただければと思います。

【10】กลับมา(グラップ・マー) - เนส พรอำนาจ(ネス・ポンアムナート)(2021/09/30)

「ター・ハック・ノー(ตาฮักน้อ)」が大ヒットして、一躍その名前が知られるようになったネスの3月に公開された曲。

まだ10代の彼女なので、その曲は若い女の子らしい感じがする曲でしたが、歌の実力は非常に高い人なので、むしろこういう重厚な曲の方がネスの本当の実力が伝わるのではないでしょうか。

タイトルの意味は「帰って来て」。

【9】สาวดำรำพัน 2022 (サーオ・ダム・ラムパン2022)- นุช วิลาวัลย์ (ヌット・ウィラーワン)(2021/12/21)

R-Siamに所属していた頃から自身のYouTubeチャンネルで曲を発表していて、独自の活動をしていたヌット・ウィラーワンですが、今はR-Siamを離れたようで、この曲はSure Entertainmentからリリースされています。

オリジナルを歌っていたのはイェンヂット・ポンウェーティー(เย็นจิตร พรเทวี)という人ですが、我々の世代としてはジャネット・キアオ(เจเนท เขียว)のカヴァー・ヴァージョンの方が馴染み深かったりします。

サワット・サーラカームのダイナミックなアレンジにより、名曲が新たに甦りました。

【8】เสิ่น(スン) - ดอกอ้อ ทุ่งทอง x ก้านตอง ทุ่งเงิน(ドークオー・トゥントーン&ガントーン・トゥングン)(2021/01/19)

しばらくご無沙汰だった感のある、愛すべきモーラム姉妹の、二人そろっての久しぶり新曲。

今回は流行りのロットヘーを意識しているようで、リズムが強調された曲になりました。

これからもそのキュートさは失わずに、息長く活動していってほしい。

【7】โบว์แดงแสลงใจ (โบว์แดง2021)(ボーデーン・サレーンヂャイ2021) - ลำไย ไหทองคำ(ラムヤイ・ハイトーンカム)(2021/03/05)

この曲はラムヤイにとって2021年最初の曲だったのですが、彼女にとって初めてのカヴァー曲であったのと、Sure Entertainmentからリリースされたという事で、長年ラムヤイを追いかけてきた身としては非常に意外な曲でした。

しかも、サワット・サーラカームのアレンジで歌うのも初めてで、色んな意味で新鮮な印象を受けた曲でした。

今度は完全オリジナルでサワット先生と組んだ曲を作ってほしい、というのがファンとしてのささやかな願いでもあります。

【6】อีสานเอ้ย(イサーン・ウーイ)- ปรีชา ปัดภัย(プリーチャー・パッパイ)feat. เกมส์ จุลโหฬาร(ゲーム・ヂュンラホーラーン)(2021/03/29)

イサーン・ブルースの名手、プリーチャー・パッパイと、イサーンの新世代バンドで、若者から絶大な支持を集める「ジュンラホーラーン」のヴォーカリスト・ゲームがコラボしたこの曲。この二人が組んだら悪くなるはずがありません。

故郷イサーンへの愛情が伝わる、重みのある1曲。

【5】สบตาหน้าฮ้าน(ソップター・ナー・ハーン) - รวมศิลปิน(ルアム・シンラピン) | สงครามลำซิ่ง(ソンクラーム・ラムシン) (2021/08/27)

現在イサーンで人気のラムシン歌手たちが集合するグラミーの企画の中で歌われた曲で、この曲では参加歌手が全員揃って歌っている。

参加歌手はビア・プロムポン(เบียร์ พร้อมพงษ์)、ジェームス・ヂャトルン(เจมส์ จตุรงค์)、ペッキー・サコンナリー(แพ็กกี้ สกลนรี)、ソム・プルックサー(ส้ม พฤกษา)、ウィチアン・カムヂャルーン(วิเชียร ไชยเลิศ)、エー・アヌチャー(เอ อนุชา)、ウーン・ガンゴーン(เอิร์น กนกอร)、ドークムーイ・ペンナパー(ดอกเหมย เพ็ญนภา)。

オリジナルはピー・サドゥーのグラミーからの4枚目のアルバム「ヂックゴー・ナムカオ(จิ๊กโก๋นำเข้า)」に収録されている曲。

【4】Rasmee - ชมสวน(チョムスアン) (2021/10/26)

11月に発売されたラッサミーにニューアルバム「トンロー・カウボーイ」に収録されている曲。

今回のアルバムはエレクトロニクス系の楽器を使用するコンセプトになっていて、この曲でもケーンとエレクトロニクス系楽器が上手く融合されている。

【3】อย่าเกเร(ヤー・ゲーレー)- ลำไย ไหทองคำ(ラムヤイ・ハイトーンカム) (2021/11/20)

2021年はコロナ渦ということもあり、活動が若干控えめな感じだったラムヤイですが、若手歌手の中ではやはりダントツに仕事量が多いのも事実。

11月に公開されたこの曲は、衣装はインド風ですが、音楽はラテン風になっていて、ラムヤイの持ち歌の中にはなかったタイプの曲。

これまでもジャンルを超えて様々なミュージシャンとコレボレーションしてきたラムヤイですが、ポテンシャルは高い人なので、今後も色んなスタイルの曲に挑戦して、ルークトゥンモーラムの可能性を広げていってほしい。

【2】อ้ายจัสวอนน่าเป็นแฟนยูได้บ่ ?(จ๊วด)(I Just Wanna Pen Fan You Dai Bo?) - สิงโต นำโชค(シントー・ナムチョーク)  (2021/12/30)

この曲は10月に公開され、まもなく1憶再生になろうとしているシントー・ナムチョークの曲で、ルークトゥンモーラムの歌手にも大人気なっていて、多くの歌手がカヴァーしている。

オリジナルはポップスのアレンジでしたが、こちらはより踊れるようにアレンジされたダンス・ヴァージョン。

【1】โอ้ยกะละวาคิดฮอด(オーイ・ガ・ラ・ワー・キットホート)- เบลล์ นิภาดา(ベル・ニパーダー)feat. แอน อรดี(エーン・オラディー) (2021/11/16)

個人的に久しぶりに刺さった曲。

ベル・ニパーダーのアルバムに収録されている1曲で、モーラム界でもトップの人気を誇るエーン・オラディーとのコラボ曲になっています。

ベルとエーンとでは1世代近くキャリアに差があると言っても過言ではありませんが、この曲では実力の差はさほど感じず、しっくりくるコラボになっています。

アイドルっぽい曲で売れたベルですが、モーラムの実力も充分にある事が証明されている曲と言えるでしょう。

◆この曲にはロットヘー・ヴァージョン(โอ้ยกะละวาคิดฮอด : รถแห่ เวอร์ชั่น)もあります。

◆また、二人がTV番組に出演し、この曲を生で歌った際の映像がこちらです。

2022年こそはコロナが落ち着いて、タイ音楽業界も今まで通り沢山のコンサートが行われるようになってほしいですね。

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