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アイドルは、良いぞ。

アイドル。漢字で言うと偶像。つまり、憧れや尊敬の対象。誰が名付けたのだろうか、素晴らしい形容である。

私たちは、心の拠り所となるものを誰しも持っている。例えば、音楽、スポーツ、読書など。

いわゆる趣味と言っても良いかもしれない。

人間の心は、非常に脆く、溶けやすくも、焼き入れすれば強靭なものにもなる。ゴムのようなものだ。

故に、拠り所、ボクシングの囲まれているゴムのような、ダムのような、抑えるものが必要だ。その為に趣味を人々はつくる。

それが無いと絶望、はたまた虚無でしかない人生を送ることとなる。それでは、生きろと言われてもピンとこないだろう。ピンとこない人は趣味を見つけた方が良いと私は思う。

さて、前置きが長くなってしまったが今回はアイドルを1から徹底解剖したいと思う。理由は私がアイドルを愛しているからであり、なんとか理解したい、言語化したい、と常日頃から思っているからである。好きな物を理解したいと思う気持ちは当然だろう。

アイドルは、実に多種多様でありながら、また須く同じ性質を持っている。どういうことか。

一昔前のアイドルといえば、キラキラ(これが最も適しているのか分からないが)している、いかにも可愛い、女の子という名詞、形容詞の意味をそのまま具現化したようなキャラ、服、曲調だった。

しかし、現在はそのようなキラキラしたアイドルは王道アイドルと呼ばれるようになった。邪道が現れたからである。そして、邪道が確実な人気を手にしているからである。(邪道とはネガティブな意味に捉えられるかもしれないが、便宜上邪道と置かせていただく)

まあその流れは至極当然のことである。あるジャンルで1つの意味が確立されれば、その対極にある意味にあるものでもそのジャンルでは成功する。意外性があるからだ。エンタメはこの繰り返しと言えるだろう。それが無くなった時、業界というものは失速、停滞する。

さて、ではアイドルに必要なものは一体なんだろうか?

1つは、もちろん可愛いということである。これは疑いようがない。かわいくなければアイドルではない。
ここでいう可愛いとは、顔はそれを構成する一つの要素に過ぎない。
可愛いとは、性格、趣味、顔、生き様、哲学など、人を構成するものを総合的に含めたものと捉える。
俗にいう可愛いの意味を表現したい場合は、私は「顔が良い」と言うようにしている。
いくら顔が良くても、性格が悪かったり、あまりにも素行が悪いと、当然ファンも、スタッフもついてこないだろう。
アイドルは、みんな可愛い。

次は、技術だ。歌、ダンスの技術はアイドルを評価する重要な要素である。BiSHのアイナの様に独特で、素晴らしい歌声があれば、確実に売れるだろう。
ダンスも、かっこいい振り付け、可愛い振り付け、団体の力を活かした振り付けなどがあるが、どのグループも非常にレベルが高い。
エンターテイメントとしてある程度の技術が無ければ、アイドルとして成功するのは難しいといえる。 

あとは、礼儀、感謝などだろう。アイドルは女優などと違い、ファンがいなければやっていけない。彼女達の給料の元はファンがグッズを買い、ライブに行き、チェキを撮るなどして発生したお金である。
横暴、性格が悪そうなアイドルには貢ごうと思わないだろう。
周りのスタッフに好かれることも非常に重要である。
アイドルは基本、ステージ上のみが仕事場だ。その他の設営、リスケ、その他諸々全て周りのスタッフが基本的に行うだろう。
「この子達と仕事したい、自分がこの子達に貢献したい」
と思われるためには、礼儀は大事である。


アイドルとは、実に面白い職業である。キラキラしていると言いながら、実際やっていることは若くて可愛い女の子を広告として使い、金を稼ぐというなんともブラックに思える仕組みだ。

分かっていながら、人々(オタク)はアイドルに夢中になってしまう。アイドル側もまた、
「アイドルになりたい!」という強い意志を持ってアイドルを目指す子も多い。

推しの女の子とチェキが撮れる。素晴らしい仕組みだ。
だが、そこには法外な値段が発生する。その値段がそのアイドルの価値そのものである。

そこには、男性心理につけ込む仕組みが多々ある。
水着、コスプレ、ツーショット…。
理屈だけを説明すると嫌な商売である。

だが、我々は虜になってしまう。(2回目) 

なぜか。それは、理屈など、商売をも軽々と超え、人々の心を動かす存在だからだ。それがアイドル。
人の心を動かせる存在。尊い。

言葉では説明が難しい、だが、それが良い。感じろ。
感じるしかない。感情に言葉を付けるのすらおこがましい。
そう思わせてくれる。

もちろん、アイドルは職業である。彼女らが我々に見せるのは、仕事という仮面を被った姿に過ぎない。
それが嫌なら、アイドルを応援しない方がいい。
だが、彼女らは本当に全力で職務を全うしてくれる。
命を削って、命を与えてくれる。
とんでもなく長く、時には生きるのすら難しく思える、厄介な現実。
いくら逃げようとしてもいつまでも追いかけてくるのが現実というものだ。
走って、走って、走り、もう限界だ。足が動かない。自分にはこの現実、人生は背負い切れない。フェードアウトしよう。リタイアしよう。何回もそう思う。
そんなゴールもどこにあるかすら分からない過酷なマラソン。しかし、どんなマラソンにも給水ポイントは存在する。
その給水ポイント目指して人々は死ぬ気で走り、給水してる間は水を飲むことのみ考え、回復してまた次の給水ポイントまで頑張って走る。
アイドルは、我々の給水ポイント。いわばオアシス。いわば水の女神。(だから水着は尊いのか?)

一時でも過酷な現実を忘れさせてくれる存在が、アイドルである。その沼に一度ハマれば、抜けようとしても抜けられないばかりか、むしろどんどんハマっていく。 
本当に困る。金がない。オタク全員、金がない。
まあ金を取られるのすら楽しい。
グッズの値段もう少し下げて下さい…(いいぞもっとやれ)

アイドルとは一概に定義できる存在ではない。憧れとも少し違う気がするし、可愛い存在がそれを表すものでもなくなった。

しかし、命を削って命を与えてくれる存在ということに変わりはない。辛い時、励ましてくれるなに変わりはない。
理屈、悩みなどは一旦捨て置いて、アイドルを見よう。
悩みなど、彼女らの可愛さの前では居心地が悪くなり、勝手に脳内から退出してくれるであろう。

ストレス社会の現代、人々におけるエンタメの重要性は非常に高い。

私のおすすめは、アイドルを見る、推すこと。

アイドルは、いいぞ。




PS  虹コンは、良いぞ。だぁやめさん、いいぞ。





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