マガジンのカバー画像

古典ブルーブラックと万年筆と私

8
古典ブルーブラックインク (古典インク、没食子インク、タンニン酸鉄インク) について調べて、自作を試みて、古典インクの新色が商品化されるまでの話。
運営しているクリエイター

#ペントレーディング

古典ブルーブラックと万年筆と私 1 黎明篇

はじめに 古典インクの自作について、私なりのこだわりがあるのですが、そのこだわりの部分だけ話しても、何故そこにこだわるのか分かってもらえなかったり、誤解されたりしそうなので、自分の考えを整理する意味でも、古典インクと関わりだした最初の最初から書き出してみることにしました。 最初の万年筆 古典インクとの関わりは、最初に手にした万年筆まで遡ります。中学生の時に、使ってみるかと渡された父の万年筆はプラチナのシープでした。父が職場で記念に貰ったまま保管されていたもので全くの新品

古典ブルーブラックと万年筆と私 6 飛翔篇

再び古典インクの理想を掲げるために、日本よ、私は帰ってきた 2011年3月9日「ちょっと東京よってみる?」「いやもうお家に帰りたい」というような会話を妻として、成田から福岡行きに乗り換え、まっすぐ帰ってきたのですが、2日後jet lagの残る呆けた頭で「とんでもないことになった」と呆然とTVを見ていました。 古典インク関連の活動を再開 ペントレーディング用WAGNERインクを提供 WAGNERインクを、ペントレーディング in Tokyoの第12回 2012 (青黒、