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やっぱり推しは尊いけど答えにならない話【ロマポル】はじめてのnote

高校生の時、母がたまたま新聞の広告欄で見つけたチケットが運良く当たった。
テレビの音楽番組で見かけるぐらいで有名な曲しか知らなかったが、ノリノリの母に連れられ向かった大阪城ホール。

すべてが終わった後、会場出て母と顔を合わせて一言。
「ファンクラブに入って帰ろう」

あの時の衝撃は今でも忘れられない。
歌声の迫力、振りが揃いすぎててもはや怖い客席の一体感、そして何よりかっこいい!、のにコテコテの方言とのギャップ。
これがポルノグラフィティとの初めての出会いだった。

あの出会いから約10年。25周年の今年。
ポルノのライブで憧れだった横浜スタジアムに初めての参戦。
過去のライブ映像で見てずっーーーと行きたかったところ。
ついにこの場所でお祝いできるとは!!

会場に到着して一瞬で顔がほころんでしまった。
ファンの人だらけだ!みんなグッズまみれだ!
さすがスタジアム、普段のツアーと比べると人の数が桁違い。

でもグッズや飲食の長蛇の列に並んでも全然イライラしない!
だってみんな同士だから!推しの力すごい!!笑

ライブが始まってからも歓声やコール&レスポンスの圧にのまれるのが心地よかった。
大声を出して横浜の空に推しの存在を轟かせたい!と思う一方で、あえて声を出さずにみんなの声を体全体で感じたいとも思って1人で勝手に葛藤していた笑

セトリは本当に大好きな曲で溢れていた。
2日間も聞くことが出来て本当に幸せだった。

昭仁さんの真っ直ぐに伝えてくれる言葉、晴一さんのちょっと照れながら遠回りに伝わってくる言葉、どちらも素敵で大好き。

25年間を振り返る2人の言葉に、ふと思った。
高校生のあの頃と同じ歌を聞いているのに、感じていることがまったく変わったなと。
あの頃アゲハ蝶やサウダージ、曲を曲の通りに解釈していた。
男と女の恋愛の歌だと母に言われてもあまりしっくり来ていなかった。今思えばまだまだ子供だったなと…笑

サウダージの「私は私とはぐれるわけにはいかないから」
大好きな歌詞の1つだ。(今回のロマポルでは聞けなかったけど)
今なら自分なりに解釈できる。
恋愛すると相手に依存していつの間にか自分を隠してしまったり、変えようとして本当の自分が失くなってしまう。
元彼と付き合っていた当時、心がしんどくなった時に気付いた。
あ、サウダージの女の人はこんな感じだったのかな…。

ひとひらの主人公は故郷から都会に出て変わった自分を寂しく感じ、昔の思い出を振り返っているようだ。
私自身も社会人になり故郷を離れた。時々あの頃を懐かしくも思う。
でも友人と会うとお互い変わらないね、変わったこともあるかもしれないけど今この瞬間も楽しいねと言い合えている。
だから私は本当に環境と友人に恵まれているのだなと、ひとひらを聴きながら家族や友人の顔が浮かんだ。

今回のライブのキーワードの1つ、「あなたにとってポルノグラフィティとは?」
1日目の解放区のエンディングで問われた後、「いつか答え合わせをしよう」と言われた。
2日目の解放区のエンディングでも問われた後、「また答え合わせをしよう」と言われた。
1日目ホテルに戻った後、考えた。しかし答えは全然出なかった。
2日目新幹線に乗り帰りながらも考えた。でも答えはまだまとまらなかった。

思うこと、話したいことはたくさん出てくるけれど、これだ!という答えにたどり着けない。まとめられていない。
だからもう少し時間をください。答えにちゃんとたどり着けるかは分からない。

だけど、いつか胸を張って言い張れる時まで答えのヒントをたくさんください!

推しは尊い。

だって思うだけで大抵のことは頑張れる。

だけど深い。

だから沼って行くんだろうな。


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