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自民党・美馬市議の代表質問

自由民主党徳島市議団の美馬秀夫市議が「財政問題」「広域ゴミ処理施設整備」「下水道料金値上げ」「観光政策」「教育問題」について代表質問をしました。
未定稿が手に入りましたので、皆さんと共有いたします。

6/7の市議会代表質問

※未定稿は校正前原稿のため正式な会議録ではありません
全国的には正式な会議録が作成されるまでの間、速報版として未定稿を公開している自治体も多くあります。


美馬市議の質問

自由民主党徳島市議団の美馬秀夫です。
代表質問してまいります。

財政問題〜40億円を超える黒字の内容について

財政問題について質問します。 合和3年度決算における一般会計40億円を超える黒字の内容についてお聞きします。

徳島都市開発の金融機関による20億円の融資内容について

次に、徳島都市開発株式会社に対する金融機関による20億円の融資内容 についてお聞きします。
平成20年2月20日、総財公第26号、総務省自治財政局公営企業課長 通知により、相当程度の財政的なリスクを要する第三セクター等がある場合、 地方公共団体は、当該法人の経営健全化のための具体的な対応等を示した方針を策定し公表するように求められており、徳島都市開発公社は、4ランク ある中、最悪の債務超過法人に該当しています。
令和3年1月及び同年7月の本市貸付金合計20億円と合わせ、令和4年4月には金融機関から20億円の融資を受けています。
令和4年1月末現在、 債務残高は57億3,961万6,000円です。
内容と現状認識についてお聞 きします。

広域ごみ処理事業等について

 次に、広域ごみ処理事業等についてお聞きします。
マリンピア沖洲における一般廃棄物中間処理施設の整備の概要について、建設場所、敷地面積、整備する施設の概要、事業費、新施設稼働時期について説明してください。
徳島市周辺の小松島、勝浦、石井、松茂、北島の5市町と進める事業です が、予定地をマリンピアに変更すると1年前市長が表明して以来、いまだ各 市町の負担額を含む条件が提示されていないようですが、どのように進める のか。他の5市町との説明、対応について、詳しい説明を求めます。

下水道使用料引上げについて

次に、下水道使用料引上げについてお聞きします。
本定例会の市長説明で、「今議会におきましては、公共下水道事業会計につ いて、令和2年度に策定した経営戦略に基づき、市町の皆様に将来にわたっ て安定的に下水道サービスを提供することができるよう、下水道使用料を1 戸当たり一月約500円引き上げることといたしました。それに伴い関係余例を改正するとともに所要の補正を行うなど、より一層の経営基盤の強化を取り組むこととしております」と述べられましたが、具体的内容を含め、よ り詳しい説明をお願いします。
公共下水道を浄化槽が補っている徳島市ではありますが、今後、公共下水道事業がどうあるべきなのか。短期的、中長期的両面から構想をお聞かせください。
特に前項目で触れたマリンピア沖洲の広域ごみ計画が実行されると、加茂地区、加茂名地区の下水はつながらないかについても答弁をお願いします。

観光政策について

 観光政策についてお聞きします。
徳島市の中心、ロープウエーもつながる眉山は、我々の誇りです。
数年前、 眉山山頂を整備する案が出され、進められていたんですが、急遽中止。事実の経緯と、その後の計画はあるのかないのかをお聞きしたいと思います。
特に眉山山頂の観光を考える中で、市民の皆様からの声で多いのは、市内 の各地から見える眉山かんぽの宿徳島はどうなっとんでということがあります。観光事業を進める観点で知っておく必要があります。教えてください。

次に、中津峰森林公園、五滝についてお聞きします。
私は先般、中津峰の山にハイキングに行きましたが、トイレは問題ですが、とてもすばらしい眺めでした。
五滝へは以前は市バスが運行されていたように思いますが、最近はあまり話を聞きません。整備状況をお聞きしたいと思います。

教育問題について

 次に、教育問題についてお聞きします。
道徳問題について、平成27年の学習指導要綱の改正により、道徳が特別 の教科として位置づけられましたが、骨子についてお聞きします。
次に、幼稚園、小学校における時間割、教材、副読本等はどうしているの ですか。
次に、労働教育の内容の中心点、課題、問題点についてどう考えているの かお聞きします。そして、今後の取組に対する考え方、重視策について意見 をお伺いします。 答弁を受けて、再問します。


【答弁】
令和3年度決算の黒字の内容について

財政部長 川端佑典氏

令和3年度決算の実質収支につきましては、約41億円の黒字となりました。確認できる範囲では、実質収支が20億円を超えましたのも昭和54年度だけであり、今回の黒字額は過去最大と考えております。

この主な理由といたしましては、令和3年度予算と決算の比較で申し上げますと、歳入面では、地方交付税が見込みを上回る収入となったほか、市税収入について、負担の公平性を図るために滞納整理機構と連携し、収納業務を強化したことや、スマホ決済の導入により多様な納付方法を提供したことで、市税徴収率が過去最高の98%となったことなどにより、見込みを上回る収入を確保できました。

さらに、ふるさと納税については、受付窓口となるポータルサイトを2サイト追加し、合計4サイトとなったことや、季節のイベント需要に対する返礼品をきめ細やかに選択した本市独自の返礼品紹介策を実施したことなどにより、寄附額は初めて3億円を突破し過去最高となるなど、あらゆる財源の確保に取り組んでまいりました。
また、歳出面では、予算編成段階から職員数の削減や徹底した内部管理経費の抑制などに取り組むことで、財政調整のための基金の取崩しを当時は過去最少の7億円に抑えた予算を編成するとともに、執行段階においては、全ての職員がコスト意識を持ち、限られた財源で最大の効果を発揮できるよう事務事業の改善、合理化に取り組んだことなどを挙げることができます。

こうした歳入・歳出両面の取組が、過去最大の黒字額につながったものと 考えております。 以上でございます。


【答弁】
徳島都市開発に対する
金融機関による20億円の融資内容について

企画政策部長 飯田博司氏

美馬議員の財政問題についての御質問のうち、 徳島都市開発株式会社に対する金融機関による20億円の融資内容等につき ましての御質問に答弁申し上げます。
まず、徳島都市開発株式会社におきましては、アミコビル再生等の資金と して、本市の貸付金とともに金融機関から資金調達を図るため、公的機関である徳島県中小企業活性化協議会の支援を受けながら、再生に向けた事業計画や金融支援について関係者と協議を進めておりましたが、この協議が完了 し、本年4月12日、同社から、県内外の新規取引先を含む複数の金融機関から新規の長期資金として総額20億円の融資協力が得られることが決定したと発表がございました。

この融資につきましては、同月中に実行されたとのことでございますが、 個々の金融機関の融資協力の内容につきましては、各金融機関との取引上、 支障が生じるおそれがあることから、同社では総額のみの公表にとどめてい ると聞いております。

次に、徳島都市開発株式会社の本市の経営健全化方針の策定に関して御答弁申し上げます。
当該法人につきましては、令和3年1月期、第42期でございますけれど も、この決算におきまして債務超過となり、本市におきましては、令和2年度に初めて、総務省から要請がある第三セクター等の経営健全化方針の策定要件に該当した法人と関係を有する団体となったところでございます。

法人におきましては、現在、アミコビルの再生に向け、テナント誘致活動 など継続的な営業活動に取り組んでおり、本市におきましても、県都徳島市 の顔である中心市街地活性化の核となる重要な施設であるアミコビルの再生は不可欠であることから、法人からの要請を受け、現下の厳しい経営状況の改善に必要な資金を貸し付けたところでもございます。
こうした中で、法人につきましては、並行して進めておりました金融機関 との融資交渉もこのたび話がまとまり融資に至ったということで、本市におきましては、再生に向けた資金確保が確定した後、同法人が策定する長期経営計画との整合を図りながら、本市の第三セクター等経営健全化方針の策定 を進めることになったものでございます。

この方針の内容でございます。
これにつきまして簡潔に申し上げますと、 法人の抜本的な改革を含む経営健全化のための具体的な対応におきましては、 法人自らによる経営健全化のための具体的な対応、地方公共団体による財政 的なリスクへの対処のための具体的な対応、また、財政的なリスクを解消さ せるまでのスケジュールを記載することにしており、法人におきましては、金融機関に示した事業再生計画を踏まえて策定いたしました長期経営計画を法人の責任で確実に実行し、収益増強策及びコストの削減策に取り組み経営の安定化を図ることで、債務の返済と設備投資に必要な原資を確保するとともに、継続して利益剰余金を計上し、債務超過の解消を目指すとしております。

具体的には、アミコビルの各フロアの新規テナントの誘致を積極的に推進することや、テナントによるイベントの実施や催事の開催により駐車場収入 の増収を図るとともに駐車料金の改定等も行い、来館者の満足度向上に努めるなどの取組を掲載しております。

一方、本市におきましては、引き続き、徳島都市開発株式会社の取締役会等を通じまして経営に関わってまいりますとともに、長期経営計画の進捗状況を確認し、経営改善に向けた取組を促していくとしております。

また、徳島市中心市街地活性化基本計画に基づきまして、関係機関との連携により中心市街地活性化に向けた取組を推進いたしますとともに、徳島文化芸術ホール、仮称でございますが、ホールや阿波おどり会館との相乗によりまして徳島駅周辺の回遊性のある人の流れを生むことにより、アミコ ビルの来館者の増加を図っていく、こういった内容を経営健全化方針の案の中に盛り込んでいるところでございます。 以上でございます。


【答弁】
マリンピア沖洲広域ゴミ処理施設について

環境部長 横山 昇氏

まず、マリンピア沖洲における一般廃棄物中間処理施設整備の概要でござ いますが、建設予定地につきましては、マリンピア沖洲にある徳島市北部浄化センターの未利用地の敷地でございまして、面積は約4.7ヘクタールを予定しております。
整備する施設につきましては、燃やせるごみを焼却し、その焼却熱を利用 して高効率発電を行う熱回収施設、ごみを再資源化できるように選別を行うリサイクルセンター、ごみ減量への関心や環境問題への理解を深めていただ くための環境学習施設を整備する方向で検討しております。
また、稼働時期につきましては、現在、令和12年度中の稼働を目指しておりますが、スケジュールの詳細につきましては、基本計画の見直しの中で 検討することとしております。

次に、5市町への対応についてでございますが、令和3年5月に6市町の首長で構成する連絡会議を開催し、飯谷町からマリンピア沖洲に建設場所を変更することについて報告いたしました。

本市におきましては、地域の皆様に御理解をいただくことが重要であると考えており、徳島県、マリンピア沖洲産業団地協議会の会員129社を個別に訪問し事業の説明を行うとともに、沖洲コミュニティ協議会や沖洲地区の町内会長、また、沖洲地区の住民の皆様を対象とした説明会を開催するなど、地域の方々に施設整備について御理解をいただけるよう努めてまいりました。
こうした本市の取組の状況などについては、6市町の担当者による作業部会を開催するなど、適宜5市町に対して報告してきたところでございます。

本市におきましては、引き続き、地域の方々により一層の御理解を得られ るよう丁寧な説明に努めるとともに、説明会等でいただいた御意見や御要望 について、その対応を検討してまいります。
また、5市町に対しましても、 地域の方々からの御意見や御要望等を踏まえ、対応してまいりたいと考えて おります。
以上でございます。


【答弁】
下水道使用料の引上げについて

上下水道局長 久米好雄氏

下水道使用料の引上げについての御質問に御 答弁申し上げます。
本市の下水道使用料は、水需要の急増に対して合理的な使用を促し、また、 御家庭用など少量使用のお客様の料金負担の高騰を抑えるため、他の多くの 都市と同様に、使用量が多くなるほど料金単価が高くなる逓増制料金体系を 採用しております。

現行の逓増制の料金体系につきましては、使用水量に応じた施設の整備や維持管理に係る費用を御負担いただく観点から、今後も維持していく必要があると考えております。
今回の改定におきましては、現行のお客様の料金水準をできるだけ維持す るために、従来は基本料金に含まれていた基本水量分に対して新たに従量使用料区分を設置することとし、そのほかは現行の単価と同一といたしました。

一方、少量使用区分においても、料金負担の適正化を図っていく観点から、使用水量に応じた負担のバランスに配慮するため新たに追加いたしました8
立方メートルまでの使用量区分に相当する使用料として、1立方メートル当 たり66円の負担をお願いすることといたしました。このため、1か月当たりの使用水量が8立方メートル以上となる御家庭におきましては、528円の負担増となるものでございます。

次に、下水道の将来計画についての御質問に答弁させていただきます。
徳島市汚水処理適正構想の見直しにおいて、下水道の全体計画区域3, 29
7ヘクタールのうち、着手していない処理区を計画から除いて48.9%に縮
小しました。
新たな汚水適正処理構想では、これまで整備区域等1,612へ
クタールとして管路整備に取り組んでいた地区を集合処理区域としておりま す。
これまでに、全体計画区域に掲げながら未整備となっていた地区は、加 茂、加茂名地区以外に、八万地区の一部、八万都市下水路管内、北佐古流域 関連公共下水道旧吉野川処理区、川内、応神の一部であります。

縮小に至った主な理由といたしましては、一つ目は、少子高齢化に伴う人 口減少により、将来的にインフラを支える生産人口が減少すること、二つ目 は、経営戦略におきまして試算したとおり、単独公共下水道だけで整備完了 までに約750億円、約75年の事業期間を要すること、三つ目は、合併処理浄化槽の普及による浄化槽処理人口普及率が下水道を上回る勢いで増えて おり、市民ニーズの変わってきたことなどがあります。
下水道整備の区域が縮小された後の下水道につきましては、施設の老朽化 に伴う改築・更新、近年全国的に多発しております豪雨災害への対策や地震・ 津波対策等に重点を移し、安全・安心なまちづくりを目指す予定でございま す。
以上でございます。


【答弁】
観光政策について

経済部長鈴田善美氏

観光政策についての御質問に順次答弁申し上げます。
眉山につきましては、眉山のさらなる魅力向上と眉山山頂から徳島駅前ま でのシンボルゾーンのにぎわい創出を図ることを目的に、観光振興を主眼に置いた総合的な計画として、平成25年度に眉山魅力アップ計画が策定されました。
当時、当該計画に基づき、新たな眉山山頂観光展望施設の整備に係る設計 や地質調査を平成26年度に実施し、その後、平成27年度に旧山頂駅舎解体工事が行われましたが、新展望施設整備による電波障害の発生のおそれが判明し、平成28年度に専門業者による調査を実施した結果、施設整備による電波障害の発生が確定したことから、事業の中止が決定されました。

これと並行し、平成28年11月に徳島市中心市街地活性化有識者会議から、中心市街地のまちづくり活性化について、眉山山頂観光展望施設等整備を進めるよりも、展望休憩施設の活用やイベントなどのソフト施策を充実させることを優先課題として検討すべきとの提言がなされたことを受け、令和元年度及び令和2年度事業として、眉山とその山頂の魅力を向上させ様々な イベントに活用できるよう眉山山頂広場の整備を行い、令和3年3月に完成し、供用を開始しております。
眉山山頂広場の整備後は、山頂の開放的な環境を生かして、散策、休憩、 イベントの開催など、市民の方に親しまれる憩いの場としての活用を想定し ておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、イベント等での利活用が難しい状況でございました。

また、現在は、徳島市中心市街地活性化基本計画の関連計画である徳島駅 周辺まちづくり計画におきまして、徳島中央公園から駅前広場を経て眉山に 至るエリアをにぎわい交流軸に位置づけており、人々にとって上質で居心地のよい空間に再編するとともに、都市機能の誘導やオープンスペースの整備、歩行者や公共交通優先の空間づくりを集中的に行うこととしております。 こうしたことから、中心市街地のにぎわい創出の取組と連携しながら眉山山頂広場の活用促進を図るとともに、眉山への観光誘客並びに県内外に向け た魅力発信に取り組んでいるところでございます。

続きまして、観光政策としての中津峰森林公園並びに五滝につきましては、現在、徳島東部地域のDMOであるイーストとくしま観光推進機構において、これからのウィズコロナ・アフターコロナ時代に注目されているアドベンチャーーツーリズムの取組として、徳島の山々とそのルートを紹介する「HIKE! TOKUSHIMA」プロジェクトにおいて、パンフレットやホームペ ージで県内外に紹介しているところでございます。

また、イーストとくしま観光推進機構に確認したところ、中津峰山を含む ルートを関西圏のツアー会社が旅行商品として企画していただいた実績もあ ると伺っております。
このうち、五滝につきましては、徳島市で最も高い標高772.9メートル の中津峰山から流れる八多川に沿って山を登ると様々な滝を見ることができ、 下流から五つの滝が連続し、滝の姿はそれぞれ名のとおり変化に富んでおります。徳島市で確認いたしました内容として、最近、登山者が五滝をトレッ キングする映像をインターネットに投稿されるなど、県内外の方々から五滝 に訪れ、その自然を楽しまれている状況もございます。

五滝は徳島県の四国のみちに認定されており、令和2年度に五滝の経路にある橋梁を徳島市で改修したところでございます。四国のみちの一部は認定市道で、このうち五滝の遊歩道は延長625メートル、幅1.0から1.2メー トル、橋梁は5か所の未舗装の岩と砂利の自然道であり、橋梁工事の際に、 安全な利用ができるよう軽微な補修を行っている状況でございます。
また、 橋梁長寿命化計画の損傷調査結果に基づき、遊歩道上の橋梁を計画的に更新 しており、令和4年度においても2か所の修繕を予定しております。

また、中津峰森林公園につきましては、徳島市が徳島中央森林組合に管理 を委託し、公園の清掃、作業道及び遊歩道の軽微な修復、台風などの災害による被害の状況の確認などを行っております。
広く市民の皆様をはじめ森林公園を訪れた観光客の皆様に自然に親しんで もらう憩いの場として提供できるよう、関係機関と連携しながら公園の維持管理に努めているところでございます。
以上でございます。


【答弁】
旧かんぽの宿徳島について

都市建設部長 森久寿氏

山の観光政策のうち、旧かんぽの宿徳島についての御質問に答弁申し上げます。
旧かんぽの宿徳島につきましては、昭和47年に簡易保険郵便年金福祉事業団によって民間事業者が設ける眉山公園の便益施設として設置され、平成19年以降は、郵政民営化に伴い、日本郵政株式会社によって運営されてお
りました。
しかしながら、経営状況が徐々に悪化し、令和元年12月20日をもって営業を終了しております。
営業終了後は、日本郵政株式会社と今後の施設の在り方について適宜協議
を重ね、日本郵政からは、宿泊施設としての運営を前提に、売却に向け検討
していると伺っております。
本市といたしましては、観光振興面も含め、眉山公園の便益施設、宿泊施
設として再生できるのであれば望ましいことであると捉えておりますので、
当面、対応状況を見守ってまいりたいと考えております。
以上でございます。


【答弁】
道徳教育について

教育委員会教育長 松本賢治氏

道徳教育についての御質問に順次答弁申 し上げます。
道徳教育につきましては、道徳が特別の教科として位置づけられた平成2 7年の学習指導要領の改正を踏まえ、徳島市の小・中学校においても、小学 校では平成30年度から、中学校は令和元年度から、検定教科書を用いた道 徳科が実施されております。特別の教科道徳の授業を中心に、教育活動全体 を通じて総合的に取組を進めているところであります。
それまで道徳の時間が創設されておりましたが、教育課程において教科と は位置づけられておらず、副読本等を活用して授業が行われておりました。 副読本は、県の道徳教育部会、小学校、中学校ありますけれども、県独自で 作成したものや国からの「心のノート」を使用して、それまで授業を充実し ておりました。

現在の課題といたしまして、道徳の評価をどのように行うのかということで1点課題がございます。
道徳の評価は、数値による評価ではなく記述で行 い、また、相対評価でなく、いかに成長したかを積極的に受け止め励ます個 人内評価で行うこととされております。

もう一点の課題としまして、道徳は四つの視点に基づいて授業を進めてお ります。その四つの視点といいますのが、自分自身に関すること、他の人と の関わりに関すること、集団や社会との関わりに関すること、そして、生命 や自然、崇高なものとの関わりに関すること。四つの視点があり、この四つ の視点の中には、内容項目として、小学校の低学年には19項目、中学年に は20項目、小学校高学年と中学校には22項目ございます。
具体的には、生命の尊さであったり思いやり、そして、伝統と文化の尊重 や公徳心、公平・公正とございます。そうした内容をいかに養っていくかと いうところがやはり課題であろうと思います。その課題というのが、道徳的 判断力、道徳的心情、道徳的な実践意欲と態度、これを高めていくというと ころでございます。
解決策としまして、道徳教育推進教師等の研修の一層の充実により、教員 一人一人の指導力向上を図り、考える道徳、議論する道徳の実践に努めたり、 発達段階に応じた体験活動を重視するなど、教育活動全体の中で総合的な取 組を進めると考えております。 今後も道徳教育を推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。


【美馬市議の再問】
財政問題について

財政問題について、続けてお聞きします。
ふるさと納税が過去最高額となったそうです。本市から他都市へのふるさ と納税額は幾らだったのかお教えください。
昨日いただいた令和3年度徳島市一般会計の決算の歳出で、総務費が令和 2年度336億円、令和3年度82億円、マイナス75.5%となっています が、その内容について説明してください。40億円を超える黒字、基金取崩しゼロのもと、今後その資金をどのように使っていく予定なのかお聞きしたいと思います。
関連しますが、徳島都市開発株式会社に対する金融機関による20億の融資に40億の黒字の中からなぜ使わなかったのかお聞きします。

徳島都市開発株式会社に対する20億円の融資の内容については、金利返済計画、補償関係等について曖味な点があります。先日の総務委員会でも返済計画等で質問があったようですが、特に大切な返済見込みの信頼性についてどう考えているかお聞きします。 答弁を受け、意見を述べます。


【答弁】
ふるさと納税と黒字の活用方法について


財政部長 川端佑典氏

美馬議員からの御再問に順次お答えいたします。
一つ目、ふるさと納税について、市民が市外の自治体にふるさと納税をし た額についてでございますが、令和3年度の市外自治体へのふるさと納税額は約9億2,600万円でございます
続きまして、令和3年度決算におきまして総務費が前年度を大きく下回った要因について御質問がございました。
令和3年度決算額のうち、総務費は前年度と比較して、率にして75.5%、 約254億円減少しております。
この主な要因は、令和2年度には全ての市 民に10万円を支給する特別定額給付金給付事業、こちらの事業が約253 億円ございましたが、これが令和3年度にはございませんでしたので、総務費が減少した主な要因は、特別定額給付金給付事業の減でございます。

最後に、今後の黒字額の活用方法について御質問がございました。
令和3年度決算における約41億円の黒字のうち、地方自治法等の規定に より半分以上は基金に積み立てることになっているため、20億6,000万 円については財政調整基金に積立てを行っております。
黒字額のうち、残り の約20億円につきましては、令和4年度歳入に組み入れることとなりますので、必要に応じて今後の補正の財源として活用してまいりたいと考えてお ります。 以上でございます。


【答弁】
徳島都市開発への貸付について

企画政策部長 飯田博司氏の答弁

美馬議員の財政問題についての御質問に順次 答弁申し上げます。 初めに、黒字決算を活用した本市による徳島都市開発株式会社へのさらなる貸付けにつきまして御質問ございました。
この点につきましては、同社において既に金融機関による20億円の融資を受け、所要の資金を調達して事業の再生に動き出しておりますので、現在、 本市においてさらなる貸付けは考えてございません

次に、同社における金融機関融資の返済について答弁を申し上げます。
今回の金融機関からの20億円の資金調達につきましては、公的機関であ
る徳島県中小企業活性化協議会の支援のもと、再生に向けた事業計画や資金 融資につきまして金融機関等と協議を重ね、御理解を得た上で融資協力が決定し、実行されたと聞いてございます。
今後、同社におきましては、引き続き徳島県中小企業活性化協議会のサポ ートが得られると聞いておりまして、本年4月の三越徳島の営業開始や県青 少年センターの機能移転に係るスポーツコートの先行オープンなど、着実に進展しつつあるテナントリーシングをはじめ、事業再生に向けた取組を進めることによって、民間融資は、さきの委員会でお示しをさせていただきました長期収支計画に基づき、計画的に返済をされることとなっております。
本市といたしましても、金融機関の融資や本市の貸付金が確実に返済をされるよう、長期収支計画の進捗状況を適時適切に把握しながら、徳島都市開 発株式会社の経営改善に向けた取組を促してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。


【答弁】
内藤佐和子市長

先ほど、徳島都市開発株式会社に黒字だったのなら 貸付けをすればよかったのではないかとの御質問がございましたので、補足をさせていただきます。
自由民主党市議団は、そもそも徳島都市開発株式会社への10億円プラス 10億円、計20億円の貸付けには絶対反対という御意思を示しておりまし たが、この代表質問で貸付けをしてあげればいいという御提案をいただきましたので、貸付けには賛成の立場になったと理解いたしました
これも当時まだ状況が不透明だと反対の理由で挙げられていた地方債による調達が確定したことや、中心市街地活性化基本計画が策定できた結果なのだと考えております。
本当にありがとうございます。

先ほどの企画政策部長の答弁のとおり、現在は金融機関からの融資で資金需要は賄えているところでございますので、せっかくの御提案ではございますが、現在、貸付けの予定はございません。自民党市議団の御理解に感謝いたします

今後とも、本市の財政規律を緩めることなく、持続可能な行財政運営と日指すとともに、徳島都市開発株式会社とも十分に連携しながら、中心市街地のまちづくりを進めていきたいと思います

また、市民が市外の自治体にふるさと納税をした額についての質問に若干補足をさせていただきます。
市外自治体へのふるさと納税による市税減少分については、地方交付税において措置がされておりますので、本市へのふるさと納税額と市外自治体へ のふるさと納税額の差が直接本市の収入の減につながるものではないという ことを申し添えておきます。 以上でございます。


【美馬市議の再問】

徳島都市開発への融資について

財政問題について答弁がありました。
財政の問題は、楽観し過ぎてもいけないし、悲観し過ぎてもいけないと思います。
今、徳島市にとって一番心配なことは、徳島市が53%を出資している徳 島都市開発株式会社の破綻です。そして、そのツケを、会社の代表者が責任 を取らず、民間の融資した金融機関もそろりと知らない間に曖昧にリスクを 軽減し、市民の税金で処理してしまうことです。
青少年センターの機能移転等に見られるように、行政関連機関によりフロ アを埋め、何とか取り繕っていく日々が続くかもしれませんが、大きな決断に迫られるときが来るかもしれません。

広域ゴミ処理施設について

広域ごみ処理事業について答弁がありました。
徳島市の概算事業費の算定をはっきりしていないため、5市町村との関係がぎくしゃくしている状況です
先行きを心配しています。
速やかな決断を 求めます。

公共下水事業について

公共下水事業について答弁がありました。
巨額な費用がかかるので、最近では浄化槽の役割が大きく見直されています。2,000年前のローマの時代から使われていた下水です。今日我々日常生活する上で、水道、下水は最も重要な一つです。最適な道はいずこにありや。
熟慮判断を期待しております。
ただ、今回の下水道使用料1戸当たり年6,000円の引上げについては、 上下水道局庁舎整備事業の価格は、最低入札業者より1億3,000万の高い業者を選定されるなど理解し難く、自由民主党徳島市議団は反対します。

観光政策について

観光政策について答弁をいただきました。
眉山は小・中・高の校歌にもうたわれている学校が多いように、徳島市民 にとっては大切なところです。
特に食事をしたり宿泊施設は大切な場所です。
眉山かんぽの宿徳島の難しい事情を知りつつ、市民の英知を結集したいもの です。
パコダも老朽化しているようです。何とかしなければなりません。
中津峰山、五滝にも関心を持っていただきました。
県外から徳島市内へ赴任した多くの方が徳島市でハイキングを楽しんでい ると聞きます。
健康志向の今日、中津峰森林公園、五滝をはじめ、しっかり PRし、徳島市のよさを見いだしてほしいものです。

教育問題について

教育問題について答弁がありました。
私はかねがね、教育は入学試験がない科目ほど人生にとっては大切だと思っています。
まず、体育。
健康が全てではないが、健康でなければ全てがないと言われ ていますが、健康が一番です。一生の基礎体力を身につけるため、保健体育は重要です。
技術家庭も大切です。
独り者になったとき、ワイシャツのボタンつけ、食事作りは小学生時代の運針、カレーライス作りが基礎となっています。
長い人生を豊かに生きるためには、美術、音楽を学んでいることも欠かせ ないことです。
そして、何よりも、人間は何びとといえども不幸を退け幸福を追い求め、 それを得ようともがいていると言われていますが、子が親を殺し、親が子を 殺す恐ろしい時代、人生何のために生き、価値ある人生をどう生きるか、根 幹の道徳教育が最も大切だと思います。答弁がありましたが、ぜひ真剣にお取り組みください、 私は時移っても、教育勅語に「父母に孝に兄弟に友に」という一節がありますが、親孝行と兄弟仲良くする、そして家庭を大切にする。人類歴史の生き方のこれが原点だと思います。
よろしくご指導をお願いします。
以上で私の質問を終わります。



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