【大学受験】 古文 識別マスターその4「なり」〜パスチャレ#392〜
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それでは、みていきましょう!
1 終止形+なり=伝聞・推定の助動詞「なり」
伝聞推定の「なり」は終止形接続(ラ変は連体形)なので、このような形になります。u段の音に接続と覚えておきましょう!
・秋の野に人まつ虫の声すなり。
秋の野原で人を待つという松虫の声がするようだ。
・明けぬといふなれば、やがて御堂より落ちぬ。
「夜が明けた」というようなので、すぐに御堂から下がった。
2 連体形・非活用語+なり=断定・存在の助動詞「なり」
断定の助動詞は、連体形又は主に体言に接続するのでこのような形になります!場所+なる+体言の時は存在が多いということも覚えておきましょう!
・たしかに知られざればなり。
確かに知らないからである。
・改めて益なきことは、改めぬをよしとするなり
改めて効果がないことは、改めないのをよいとするのである
3 終止形・連体形が同形の語・ラ変型活用語の連体形+なりは2パターン
イ 文脈判断
ロ ラ変型の連体形の撥音便・撥音便の無表記+なり=伝聞・推定の助動詞「なり」
ラ変については1で書いた通りです。撥音便の無表記は具体的な例文を見ておくことを推奨します。
・いと有識のもののかぎりなんなりかし。
たいそう博識の人だけであるようだよ。
・さは秋の夜は思し捨てつるななり。
それでは秋の夜はお見捨てになったのであるようだ。
4 連用形・副詞・助詞(+「に・と」)+なる=ラ行四段動詞「なる」
助動詞がかそうでないかで区別をします。これも共通テストで出てもおかしくないですね。
・新都はいまだならず。
新都はまだできあがらない。
・かぐや姫をえ戦ひ止めずなりぬること。
かぐや姫を戦って引止めることができなくなってしまったことよ。
5 形容動詞の活用語尾「なり」
これは本当に要注意です。品詞を意識しながら単語を覚えることが大切であることを痛感させられます。
・世の中、今めかしきことなく、静かなり。
世の中は、華やかな行事もなく、静かである
ということで以上です。識別マスターも繰り返しやってきました。
共通テストまでにしっかりモノにしていきましょう。
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よすけ 慶應義塾大学法学部法律学科3年
東大文一0.3点落ち。司法試験・予備試験合格を目指して勉強中。
最近個人でもnote始めてみました。ぜひ読んでみてください。
そちらの方に詳しい自己紹介あります。