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グルーガンと焦燥感(額の収納箱作り)


手作りの額の収納箱

私の勤務する額縁工房novantiquaの経営するショップP.F.A.C.では
主に小ぶりの規格サイズの額を扱っております。

P.F.A.C.の額の収納箱は工房で手作りしています。

連続して段ボールを切っていると、
すぐにカッターの切れ味が悪くなってきます。

額の大きさや厚みなどから箱の本体部分と蓋部分、
それぞれのサイズを計算し、
大きな段ボール紙から切り出して作ります。

切り出した段ボールに折り目をつけ、余計な部分をカットしたら、
あとはグルーガンでのりしろを接着し、立体にしていきます。

グルーガン、はやくしないと…

使ったことのあるひとは既にご存知かと思うのですが、
グルーガンは電源を入れてから徐々にノリに接する部分が熱くなり、
トリガーを引くことによって溶けたノリを絞りだして接着する道具です。

我が工房で使っているグルーガンは、
一旦熱くなってしまうとトリガーを引かなくても、
先端からノリが少し漏れてきてしまうことがあります。

これは程度の差はあれど、新品のグルーガンでも起こった現象なので、
「壊れている」ということではなく、グルーガンというものの個性なのだと思います。(いや?はじめから壊れていた可能性もあるw)

ケチを自覚している私は、どんどんグルーガンの先からノリが漏れてきてしまうと思うだけで、焦ってきてしまいます。

無駄にしたグルーで切手が何枚貼れただろう?などと余計なことを考えてしまう

だからグルーガンを電源につなぐ前に、できるだけしっかりと箱に折り目をつけておいて、接着するときは自分にとっての最大速度で一気にこなしています。

何個も作っていると、固定クリップを開く指先もきつくなってくる

何回かこなすうちに、初めは焦燥感と疲労しかなかった箱作りが、
自分にとって楽しい作業になってきました。

苦手なことが好きになるというのは貴重な体験ですね〜

収納箱は決して主役ではないけれど、
大切な額たちが安全にくつろげる場所を作ってるのだと思うと嬉しくなります。

スタッフ 小作