見出し画像

「クラシック(classic)」ではなく「クラッシス(classis)」であること

このマガジン【キャリア・クラッシス】は、先人の生き方に学び、私たちのキャリアに活かしていくためのヒントをまとめることを目的としています。 

「先人」とは、主に歴史上の人物を想定しているので、「引用する、参考にする」という意味で古典を表す「クラシック(classic)」という言葉が当てはまりそうです。

 しかし、「クラシック(classic)」には「一流の」「最高水準の」という意味もありますが、もともとの語源を調べると、ラテン語の「クラッシス(classis=階級)」から派生しているそうです。

 「クラッシス(classis)」のもう1つの意味は、「クラス(class=組・集団・艦隊)」というものも含まれるそうです。これは古代ローマにおいて有事の際に街の防衛のため艦隊を提供できる特定の「市民階級」を指していたことに由来するそうです。

 よって、功績をおさらいするのではなく、人物面をもっと掘り下げてヒントを得たいため、私は「クラシック(classic)」よりも更に根源的な意味である「クラッシス(classis)」を使うことにします。 

古典や名作という物語を読んで私が気づいたのは、言葉の表現の巧緻さ、豊かさよりも、「成長したい」「大切なものを守りたい」「幸せになりたい」「人に優しくしたい/されたい」という人間の想いは、何千年経っても変わっていないということでした。 

よって、古代の英雄や聖人も、近代の政治家も、「私たちと同じ人間」であるということです。ただ「すごかった」「偉大だ」で片づけてしまうのは勿体ないな、と思いました。

ただし、 1つの人物を考察するには、複数の資料にあたる必要があるため、不定期な投稿となりますので、ご了承ください。むしろ、私と同じにように、「気になった人」を色んな角度から深堀りしてみても面白いと思います。ぜひやってみてください(笑) 

以下、日本西洋古典学会さんのサイトから「クラシック(classic)」の引用です

 classic,classicalと言えばシェイクスピアやゲーテではなくギリシア・ラテン文学を指す伝統。この伝統の元にある言葉の由来を確認しておこう。

古代ローマ人は土地の生産高によって、後には財産の多寡によって五つのclassis(階級)に分けられたが、classicus(classisに属する人)と呼ばれるのは財産が125,000アス以上と評価される第一classisの人々のみで、それ以外は「classis以下」と呼ばれた。つまり、classicusとは「第一階級に属する」という意味であった。

その対極にあったのはproletariusで、五つの階級の人々は財力に応じて重装兵や軽装兵として軍務に就いたが、税金も払えず兵士にもなれず、proles(子孫)を持つことでしか国家に奉仕できぬ人々がプローレーターリウスと呼ばれた。すなわち、classicusは最富裕階級、proletariusは最貧層を表した。

ところで、classisは to call,to summonの意味のギリシア語kalein,ラテン語calareと語源を同じくするから、本来は危急に際して呼び出される集団、軍隊や艦隊をも意味した。文学や思想の古典も、しばしば呼び出され引用されるところに一つの特質があると思われる 

【引用元】 日本西洋古典学会  


最後までお読みいただきありがとうございました♫


#キャリア #クラッシスとは何か#人物面#深掘り

もし宜しければサポートを頂けるとうれしいです☆