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私的『超アナログな資格取得勉強法(共通編)』

私が社会人になって資格取得を始めたのは2008年頃からです。
当時は、「業務にプラスになるかも」「課題解決の糸口を探したい」と考えて通信教材を取り寄せたのがスタートです。当時はまだタブレットやアプリはありませんでしたので、今から見れば「超アナログ」です(笑)

その後、通学講座、勉強会などを経て「過去問中心」の独学というスタイルになりました。この記事では、これまで受験した資格の勉強法を「共通編」としてまとめたいと思います。


最初に要約として、資格取得勉強のコツを「心技体」でご紹介します。

「心」は勉強中に不安になった時の心構えです。「こんなに頑張ってるのだから絶対に受かる!」「困ってる人を救えるのは自分しかいない!」と何度も暗示を掛けます。悩む暇があったら、1ページでも読む、1ワードでも暗記するのです(笑)
それでも不安が消えず、集中できない時は、資格受験の動機、合格後に活躍する自分を想い描いたり、資格を活かして活躍してる人をウェブリサーチして「自分もこうなりたい」と思い直して、心が落ちつくまで深呼吸してみてください。


次に「技」は知識のアウトプットふくめた回答スキルです。英単語の場合、100個単位など範囲を決めて正しく意味を覚えられたのが8割くらいなら次の範囲へ行きましょう。単語帳や過去問は最低2~3周する必要があるためです。また、TOEICのように問題数が多い試験は、1問に固執せずスピーディーにこなすのも回答率をあげるのに大切です。選択問題や出題数が少ない試験では回答の根拠を明確に持てることで更にスピードアップできます。直近の過去問や模擬試験の自己採点で正答率8割以上を目指さすことで本番の実力を磨くのです。試験の直前期になるほど、本番に近い環境で正確に回答する練習が必要です。


最後に「体」は体力と体調管理です。体力の低下は集中力の低下につながり、見落としや設問の読み間違いなど失点リスクが高まります。試験1ヶ月前からは試験体力を強化するため「試験時間+30分」単位で過去問にトライしたり、勉強時間を設定してみましょう。逆に見直しの時間を確保するためにも、試験時間より10~15分ほど早く終わるようにして集中力を磨くのもよいでしょう。試験は会場に行かなければ意味がなく、試験本番に体調不良では実力を発揮できません。試験1週間前からは、記憶力アップのためにも6時間以上睡眠を取るようにしましょう。前日に追い込みと称して夜更かしや徹夜するなどは愚の骨頂です。



🔵参考書籍

最初の頃は不合格も多かったので、勉強方法を改めて見直すため、下記書籍を参考にブラッシュアップしていきました。

①伊藤真  夢をかなえる勉強法


◆参考ポイント
・合格後に自分がどんなふうになっているか具体的にイメージする
・何が問われているのかを正確に掴む
・目次を使って自分が全体のどこを学んでいるのか確認する


②佐藤孝幸  できる人の資格勉強法


◆参考ポイント
・満点を取る必要はない
・過去問を中心に効率的に学ぶ
・仕事の前後の時間を勉強に活用
・テキストを必要なとこだけ持ち歩く


③大河内哲也  できる人の勉強法


◆参考ポイント
・自分ならできると強く思う
・いつでもどこでも繰り返し勉強する
・口に出して暗唱する、繰り返し書いて覚える
・弱点を補強する


🔵事前リサーチ

対策準備のために試験日程、合格基準(点数、割合)、参考資料などの情報は必須です。試験日程や会場までの経路を調べて、どれくらいギリギリまで勉強時間を確保できるかも学習計画立案に必要です。また、取得した資格をどのように活用できるか知ることで合格後の具体的なイメージを持てるようになります。

※合格者サイトをチェックして勉強方法やモチベーション維持方法もチェックして自分に活かす
※何を問われる試験なのか、何を学び、どのレベルの理解度が求められるのかを先人のまとめサイトなどから把握


🔵標準学習時間

社会人は時間に限りがあるので、合格レベルから逆算して必要な学習時間を見積ります。完璧な状態で試験本番に臨めたことはありませんでした。当日は、迷子になったり、極度に緊張したり、少し体調が悪いなど何かしらのトラブル、イージーミスで1割失点しても合格ラインをキープできるため正答率8割目標がちょうど良いと思います。

以下、私の経験値などもふまえた勉強の標準時間です。

初級、3級レベル → 200〜300時間以上
中級、2級レベル → 300〜500時間以上
上級、1級レベル → 500〜600時間以上


※公式サイトに勉強時間の記載がある場合はそれをベースにする
※多くの試験は6割以上または60点以上得点が合格ライン
※試験直前期に過去問で正答率8割を目標にする


🔵学習計画

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学習計画は、先述の「標準学習時間」を試験日までの期間(月、週、日)に区切って勉強時間の目標を割り振ります。ただし平日は少なく、休日は多めに割り振るなど柔軟に設定しましょう。毎日、手帳やスマホなどにメモして記録を残したり時間数を集計しましょう。

例)試験の2か月前からスタートして100時間を目指す場合

 →月あたり50時間、週あたり12.5時間、
  日あたり約1.7時間を目安にする

 →1回の勉強時間は15分でよい。慣れてきたら延ばす
 
 →試験前1か月時点で過去問の正答率7割を目指す
 
 →試験前1週間時点で過去問の正答率8割を目指す
※正答率は回答数に対する正解数の比率
※過去問にトライするときは全問回答する。分からない問題でも回答することでラッキー正解がある
※TOEICのように問題数が多い試験は、回答時間や回答率を記録しておくと自分の実力がわかる



🔵必須アイテム

・蛍光マーカー(5色)
・付箋(中幅)
・付箋(細幅)
・A5リングノート
・A4白紙(折りたためばどこでも勉強メモ)
・進捗チェックシート(トータルの回答率、正答率を集計)
・公式テキスト(なるべく最新。不正解時の確認用。中古本も可)
・過去問(これがメイン教材。3~5年分で解説が詳細なもの)



🔵学習準備(学習期間には含めない)

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公式教材(テキスト・過去問)には、好きな柄の紙製ブックカバーをつけることをオススメします。受験や資格試験の教材は何回も繰り返し使うと、手に取った分だけ黒ずんだり、角や表紙が擦り切れます。これが「努力の証」となり、本番試験の時の「お守り」になります☆


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どこでも勉強できるよう、A5リングノートに過去問をコピーして貼り付けます。混雑した電車内で片手でも見れるように見開きの右側ページのみに貼り付けるのがポイントです。左側には重要ワードの解説まとめやメモを書く程度に使用で大丈夫です。

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国家資格の試験範囲は法改正など過去問の改訂が間に合わない場合もあるので、関連要素はネットで調べた内容やWordにまとめたものを縮小コピーしてA5リングノートの最後のほうにまとめまておくと良いです。

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本当に学ぶべき分野、重要ワードをあぶり出すため、出題傾向を掴むためにも過去問を徹底的に分析(範囲、重複、法改正、新規、パターン変更)することをおすすします。

過去問の出題箇所を確認しながら公式テキストのページに付箋(細幅)を貼り、出題内容や用語を蛍光マーカーで色づけます。同じように過去問ノート(A5)のページに付箋(中幅)を貼ります。この時、出題順に直近から赤・青・緑など色分けると重複した箇所=重要箇所を絞れるようになります。

出題分類(頻出、前回出題、前々回出題、新規出題)のうち、比率の多い順に重要度を決めます。公式テキストであれば、章ごとの重要度にわけると読み直す時の目安になります。過去問であれば、年度ごとや分野ごとの重要度にわけると直前期の見直しの時や弱点補強したい時に探しやすくなります。

※分類の結果、重要度が掴めるので、1度しか出題されていない問題や出題パターンが突然変更になり、本番で新規問題が出た時は捨てる勇気(直感で回答して熟考しない)が持てるようになる


【学習期間の心構え】

・心(1発合格狙う)

・技(正誤確認、問題選別を早く正確に)

・体(試験時間+30分の体力、集中力を鍛える)


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🔵学習成果🌺

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過去問トライ 1巡目(平均得点不問)

・過去問の解答を見ながら数年分通してやる→出題傾向、重要キーワードを暗記する

※移動中、休憩時間、待機時間、食事前後、寝る前、休日などあらゆるスキマ時間でやる
◆テキストのカバーやページは綺麗


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過去問トライ 2巡目(試験3か月前 平均得点6割)

・過去問の解答を見ずに数年分通してやり、間違った箇所の復習、テキスト確認する。集中できるならどこでもやりましょう。

<過去問トライの流れ>

①年度ごとの過去問にトライします。
 ◆迷った問題は、設問の左上に「△マーク」をつけて飛ばし、最後まで回答します。

②最初に戻り、「△マーク」(迷った)問題に取り組みます。

③最後の問題までチャレンジして終了し、自己採点します。
 ◆間違えた問題は設問の左上に「×マーク」
  ※特に間違えた場合は間違えた原因を明確する。解答を確認し、じっくり解説を確認します。

④時間をおいて最初に戻り、「△マーク」「×マーク」の問題だけやり直す。
 ◆再度、「迷った」「間違えた」場合も恥ずかしがらずにマークを下につづけましょう。練習で起きたことは本番でも起きることがあります!
 ◆△が多い問題は迷うポイントを消せば〇と併せて「平均点(約5割)」に近づけます。
 ◆テキストのよくめくるページが黒ずんでくるので、それを見て「ちゃんとやれてるから大丈夫!」と自分を励ましましょう。


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過去問トライ 3巡目(試験2か月前 平均得点7割)

・前回2巡目で間違えた問題を中心にやります。再度間違えたらこそが弱点なので、テキスト確認&暗記で弱点補強します。座ってある程度静かな所でやる必要があるので、カフェ勉・ファミレス勉がおすすめです。
・選択問題は設問を読むスピードも重要ですが、正誤について設問を読み違えると完全アウトです。過去問慣れすると最初だけ読んで「これは×を選べばいい」と勘違いして見直しの時も気づかずに無駄な失点をすることがあります。これを防ぐために、私は設問文に「正を選択⇒〇(丸)」「誤を選択⇒□(四角)」を書き込んでました。

◆早ければテキストのカバーが擦り切れるので、2代目に交換する
◆×が多い問題が真の弱点なのでここを徹底的に消せば〇△と併せて底上げになり「合格点(約7割)」に近づける


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🔵試験1か月前(平均得点7〜8割)

タイムトライアル形式で毎週1回、過去問を本番と同じ時間内でやってみましょう。この時の回答スピードを確認してペース配分を調整します。間違えた箇所は理由を解明して暗記しちゃいましょう!次の週のトライアルまで徐々に集中力をあげていければ、本番はベストコンディションで臨めるはすです。静かで集中できる所(図書館、喫茶店、有料学習室、ホテルラウンジなど)がおすすめです。

◆テキストの2代目カバーが擦り切れたり持つ所が黒ずむのでカバーを3代目に交換
◆カバー交換は頑張っている証となりモチベーションアップにつながる
◆覚えきれていない重要用語はA4白紙に10回書く


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🔵試験1週間前(平均得点8割)

バス、タクシーなど乗換が複雑な会場の場合は試験会場を下見し、近くのファミレスなどで試験同様の時間で前回テストにトライしてみましょう。


◆試験前日までに2巡目、3巡目で間違えた箇所の問題だけ再チャレンジ
◆用語の整理、暗記


🔵試験1日前

可能なら休みを取って、試験当日と同じタイムスケジュール(家を出発~試験開始~試験終了)で過ごしてみましょう。
夜も復習はしますが、体力温存のため早目に就寝しましょう。寝坊しては意味がありません(笑)

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🔵試験当日

試験当日は、早めに会場入りし、軽く食事してノートなどを見返しましょう。試験会場に椅子や近くにカフェが無い場合は、最寄駅周辺で待機もありだと思います。

『カバーばボロボロだし、テキストも黒ずんでて、
どんだけやったんだよ(笑)
これだけ頑張ったんだから、大丈夫だ。
あとは平常心で問題を解くのみ!!』

と念じて試験スタートです☆
※会場に入室したら他の受験者には目もくれず教材に集中する
※本番は確実に解ける問題に最初取り組む
※迷った問題は設問に△をつけて飛ばす
※新規問題など完全にわからない問題は設問に×をつけて飛ばす
※記入ミスや設問誤認のないよう最終チェックの時間を最低10~15分は残す
※よほど根拠がない限りは最初の回答は変えない(ひとつ変えると不安が連鎖する)
※時間が余れば、△×の問題にチャレンジ


みなさんはどんな準備をしてますか?
資格試験は、とにかく合格基準を1点でも上回れば、100点や80点と同じく「合格」なのです(笑)
もう一つ大事なことは、進学試験ではないので複数回チャレンジすることができます。転勤や異動で本業が忙しくなったり、精神的に辛くなったら勉強を辞めてしまうのも立派な選択(撤退、持久戦)です。要は最後に合格すればよいのです(笑)(^^)v

最後までお読みいただきありがとうございました☆


🔵取得した資格

【国家資格】

キャリアコンサルタント(学科+実技、等級なし)

キャリアコンサルティング技能士2級(学科+実技)

第2種衛生管理者(学科のみ)

【民間資格】

JCDAキャリアカウンセラー(学科+実技、等級なし)

人材開発検定2級・3級(学科のみ)

総務検定2級・3級(学科のみ)

販売士検定1級の科目合格(学科+面接)・3級(学科のみ)

コンプライアンス検定初級(学科のみ※コロナなためWeb受験)



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