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新院長からのごあいさつ
はじめまして
ペットウェルクリニックの新院長に就任しました水越です
今回の記事では、意気込みや病院運営についての考えを書きたいと思います
僕は2022年2月まで別の動物病院を経営し、院長として働いていました
その病院での経験がペットウェルクリニックの運営に活かせると思っていますので、まずは前の病院での体験についてお伝えしたいと思います
その病院は開業から10数年の間、成長を続けました
夜間救急対応を行う病院でしたので、スタッフが増えるまでは身体の限界まで働きました
開業当初は救急用の携帯電話を自宅に持って帰り、夜中に電話が鳴ったら対応し、診察が必要であれば何時であろうと病院に行っていました
休診日も同様で、外出先で電話が鳴れば対応し、戻れる場所にいれば帰って診察をしていました
そんな生活が3年ほど続き、1人目の勤務獣医師が入社するとすぐに年中無休の診療体制にしました
週2日の休みをとることができましたが、まだまだハードの日々が続きました
その後、毎年1〜2人ずつ獣医師が増え、夜間診療もシフト制に変更し、身体的な負担は減って行きました
しかし、心身ともに落ち着くことはありませんでした
スタッフが増えると、マネジメントの問題に悩まされ続けることになります
チームをまとめられるようになろうと外に出てセミナーを受けたり、コーチングを学んだりと悪戦苦闘しました
しかし、現場を離れることが多くなったことが災いし、チームの状態はさらに悪化していきました
「いつでも診る」という理念を掲げ、南大阪の夜間や休日の動物たちの健康を守るという役割を担い、地域に欠かせない動物病院になりました
でも、僕もおそらくスタッフ達にとってもハードな職場だったと思います
そんな職場にしてしまったのは、僕が立派な病院を作ることで自分の価値を示し、注目を集めたかったというエゴも原因の一つだのかもしれません
そのために自分自身にもスタッフにもハードワークを強いてしまい、それは大きな目標を達成するためには必要な犠牲であって、仕方のないことだと思っていました
今回、ご縁があってペットウェルクリニックで働くことになりましたが、前の病院での反省を活かしたいと思っています
診療受付時間は17時までとし、夜間救急対応も出来ませんが、僕もスタッフも無理なく続けられる体制にさせていただきました
病院の規模も身の丈に合った範囲にとどめ、私の目が届く人数のチームで頑張っていきます
そして、経営やマネジメントの仕事は本部にお任せして、僕自身は現場を守り、診療に集中します
もちろん、前の病院を運営することで得たこともたくさんあり、病院運営の仕組み作りやノウハウを熟知しています
診療面では、血液内科と皮膚科が得意分野です
開業前は血液内科に強い動物病院に勤務していました
開業後は約4年間、皮膚科の専門診療を行う施設で研修を受けていました
それらの強みを活かし、血液検査を中心とした健康診断を充実させたいと考えています
また、外来診察で多くの皮膚病で苦しむ動物たちの治療を行なっていきたいです
これらの分野についてはセカンドオピニオン、紹介診療の対応が可能です
今後の展望としては、自然の力や生命力を活かした動物医療に力を入れていきたいと考えています
コロナ禍を過ごすことで、自分自身や家族、動物たちの健康に対する考えが大きく変わりました
西洋医学だけに頼っていてはダメだと思いました
これからは統合医療(こちらを参照:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/about/)の観点から診療を行うこと、本当に身体にいい食事を食べること、ストレスのない生活を送るサポートをすることなどが動物の健康において、これまで以上に大切になると考えています
ペットウェルクリニックは大きなドッグランを併設しており、動物たちとオーナー様がリフレッシュできる場でもあります
私としてはこれまであまり実践してこなかった統合医療を学びながら診療に活かし、同時に薬の乱用は避けたいと考えています
ワクチンについても持論があります
その動物の生活環境や体質などを考慮し、メリットとデメリットを比較して、必要であれば接種するという考えです
例えば、外に出ない室内生活のわんちゃん猫ちゃんが毎年ワクチン接種する必要はなく、それはメリットよりもデメリットが大きいと僕は考えます
これについては別の機会に詳しくお伝えします
ペットウェルクリニックは well-being を叶える存在を目指しています
つまり、身体的、精神的、そして社会的に健康で良好な状態を叶える存在です
そのために、まずはスタッフがいいコンディションでいい仕事をすること
そして、動物たちを元気にし、オーナー様を幸せにして地域をより良く出来ればと思っています
僕が昨年まで経営していた病院の名前はガーデン動物病院といいます
その名前の由来は「庭のように居心地が良く、気軽に立ち寄れる場」にしたいという思いがあったからです
ペットウェルクリニックのホームページ(*)には
「そうだんしたり、走り回って遊んだり、のんびりしたり。誰もがふらりと立ち寄って長居したくなる明るい日差し降りそそぐ縁側のような場所になりますように。」
という文章が書かれていました
僕の思いとペットウェルクリニックの創業者の思いは近く、同じ方向を向き、初心に帰ってやっていけると思いました
そんな場を作ることに僕も貢献し、ペットと人と地域のwell-being を叶えたいです
*2023年6月現在、ホームページの内容は過去に作成したものであり、今後の病院運営と内容にギャップがあります 現在、リニューアル作業を進めています
日々の診療をしっかりと行いつつも、このnote(院長ブログ)も週1回くらいの頻度で更新していきたいと思っています
動物医療の情報、病院の方針やお知らせ、僕のプライベートなお話などを発信していくつもりです
楽しみにしてください
今後ともよろしくお願いします
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