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負担の少ない診療を目指して

院長の水越です

僕自身も病院や歯医者に行くことが年に数回あって、行く前はいつも気が重くなります

その前に、自分のスケジュールを調整して、予約を取って、、、というところからストレスを感じます

たぶん、動物病院を受診されるペットたち、飼い主様も同じような気持ちなのではないかと想像します

もちろん、ペットたちが病気にならないで健康に長く過ごせることが理想です

そのためには、必要な予防を行なったり、健康診断を受けてもらった方がいいと考えています

ここで重要なのが、「どの程度のことが、どのくらいの頻度で必要なのか?」ということです


PET WELL clinic では、9月〜11月までの3ヶ月間、秋健診を行なっています

その内容は身体検査、血液検査、それとオプションの尿検査です

血液検査の内容、項目数はそれほど多くありません

項目数が多い方が病気の見逃しが減るかもしれません

でも、費用的な負担が増えます

さらに、採血量が増えれば、ペットたちにの負担が増えます

なので、全てのペットに最初からたくさんの項目を調べるということは考えものです

それに、重要な15項目ほどを検査すれば、「何かおかしい」ということが分かりますので、初めから何十項目も調べる必要はなく、必要な場合だけ追加で後から調べればいいのです


画像の検査も健診で毎回調べたほうがいいと考える方もいると思います

それも同様で、ほとんどの場合、身体検査や血液検査で、「ここが怪しいそう」ということがわかりますので、後から調べればいいと僕は考えます

レントゲン検査では少量ですが放射線を浴びることになりますので、健康なペットに毎年実施するということには疑問を感じます


ワクチンについても「どの程度のことが必要なのか?」ということを考え直すべきだと思っています

100%室内生活の猫が感染症にかかる可能性はほぼ0%なので、ワクチンは必要ないと僕は考えます(多頭飼育の場合など例外はあります)

犬も同様、今の生活スタイルでの感染リスクを考慮して、接種するかどうかを検討してもらいたいです

PET WELL clinic のワクチンの考え方については、以前の記事を参照してください


通院、自宅での治療などについても同様の考えです

いかにして、ペットたちも飼い主様も幸せに過ごしてもらうか?

ということに頭を使いたいと思っています

通院の頻度は多い方がペットたちの健康状態を詳しく知ることができます

診察の間隔が空きすぎると、病状が悪化し、症状に合わせた治療の変更が遅れてしまいます

でも、人間側の都合もありますし、理想と現実にはギャップがあります

飼い主様の無理のない範囲で通院していただき、必要であれば、通院の間に電話でコミュニケーションをとって、お薬を送付するということも可能です

自宅でも治療、投薬やシャンプーなどのことですが、これも無理なくできる方法を相談しながら探していきたいと考えています


「負担を減らす」アプローチとして、治療の選択肢も重要です

コロナワクチンの薬害問題が後になって明るみに出ましたが、自分と家族の健康は自分で守らなければなりません

正しい情報を発信する情報源を探すことが必要ですし、これまでは常識的に習慣的に行なってきた医療行為について、もう一度考え直すことが重要だと思います

犬猫のワクチンにも副作用があります

副作用を知り、今の生活スタイルでの感染リスクを考慮し、必要だと判断した場合にだけ接種するようにしましょう

下痢をしたら下痢止めを、嘔吐をしたら嘔吐止めをという治療もどうかと思います

下痢や嘔吐は基本的に生体防御のための必要な反応です

それを止めることで、悪いものを体の中から出さないようにしてしまうと、もっと深刻な体調不良を起こす可能性があります

何が何でも症状を止めるという考えで、もっと健康を害してしまう可能性があります

止めるべき症状もありますが、止めない方がいい症状もあるのです

また、漢方やホメオパシーなど、身体への負担が少ない、生命力を活かした治療という選択もできる病院にしていきたいと考えています

もっと言えば、医療行為よりも重要なのが「食」だと僕は考えます

毎日同じものを食べているペットたちにとって、フード選びは健康のために一番重要なことと言っても過言ではありません

今はまだ余裕がなくてすぐには出来ませんが、いずれはペットたちの健康を考えたフードを開発したいとも考えています



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