瞬発力勝負でディープ産駒~第36回フェアリーS(2019)血統分析~
こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第36回フェアリーステークス(GⅢ)を血統を分析していきます。
特別登録が27頭と多いので血統的に良さそうな馬が結構いましたが、甲乙つけがたい場合は実績で選別しています。
3頭にまで絞りました。
フェアリーS血統分析
【分析対象レース】
2017~2019年のフェアリーS3レース
フェアリーステークス レース結果 | 2019年1月12日 中山11R - netkeiba.com
フェアリーステークス レース結果 | 2018年1月7日 中山11R - netkeiba.com
フェアリーステークス レース結果 | 2017年1月8日 中山11R - netkeiba.com
中山1600m血統傾向(3歳)
①ディープインパクト系
②母父サンデーサイレンスorキングマンボ系
③父にキンカメ系は危険
①ディープインパクト系
近年の1月中山開催は時計が速く高速馬場傾向。
それでも直線には急坂がありパワーも求められるため、3歳牝馬にとってはタフでもあるコース。
ゆえに差しが決まりやすく、ゆえにディープインパクト産駒のような瞬発力型の馬が好走傾向にある。
厳密にいうと、ディープインパクト系。
ディープの後継種牡馬や全兄ブラックタイドが含まれる。
2019年5人気3着のグレイスアンはディープブリランテ産駒、2018年7人気3着レッドベルローズはディープインパクト産駒、2017年10人気1着のライジングリーズンはブラックタイド産駒である。
毎年1頭は人気薄で絡んでいることになる。
その相手となる母系には広くノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系が無難に良い。
というよりも強い傾向がないので大まかに見るしかない。
母父はND系orミスプロ系。
②母父サンデーサイレンスorキングマンボ系
まず人気薄で馬券に絡んだ6頭全頭に共通するのが、父or母父がサンデー系であるということ。
そして、人気薄4頭に共通していたのが母父サンデーorKマンボ系ということ。
人気薄ではないが2019年3人気で1着だったフィリアプーラは母父サンデーサイレンス、4人気2着のホウオウカトリーヌは母父キングマンボ系、2017年10人気1着のライジングリーズンは母父キングカメハメハ、7人気3着のモリトシラユリは母父サンデーサイレンスである。
母父サンデーサイレンス以外の馬は父が必ずサンデー系の馬(人気薄の場合)。
なので母父Kマンボ系の馬の父はサンデー系ということになる。
①の条件と重複するが、瞬発力が求められるのでサンデー系の血は必須に近い。
③父にキンカメ系は危険
なのでなのか、父にキングカメハメハ系を持つ馬は苦しんでいる。
2019年2人気4着のエフティイーリス、2018年1人気6着のテトラドラクマはいずれもルーラーシップ産駒、2018年3人気5着のトロワゼトワルはロードカナロア産駒といずれも3人気以内に支持されながら馬券には絡めていない。
キングカメハメハ系は全体的にパワー型の馬が多いので、瞬発力勝負で屈してしまうのかもしれない。
今年の出走馬では・・・
インターミッション
【主な勝ち鞍】
父:クラシック3冠他GⅠ7勝
父母父:伊2400mGⅢ
母父:日本ダービー、NHKマイルC
母母父:仏ダービー、英2100mGⅠ
父がディープインパクトなので①の条件をクリア。
母父キンカメで②もクリア。
母馬は5勝していて中山で3勝、中山マイルでも2勝している。
父のディープも皐月賞、有馬記念と中山でGⅠ2勝しているので、父ははともに中山が得意だといえる。
母系の伯父にはダノンシャーク(マイルCS)がおり、マイラー血統の裏付けにもなる。
カインドリー
【主な勝ち鞍】
父:日本ダービー
父母父:米ダ1700mGⅠ
母父:米ダGⅠ4勝(1400-2000m)
母母父:英2100mGⅠ
父はディープの後継種牡馬なので①をクリア。
産駒は短距離馬から中距離までバラエティ豊か。
重賞勝利こそビアンフェの函館2歳Sだが、産駒勝利を見るとマイル以上が多い。
母馬は2005年のフェアリーS勝ち馬で、Fレビューも勝利している重賞2勝馬。
ただこの時のフェアリーSは1200m戦なので少し適性は異なる。
1200mで3勝、1400mで1勝と短距離馬でマイル戦の勝利はない。
それでも中山で2勝しているのでコース適性はある。
半兄に皐月賞馬のエポカドーロのいる血統なので中山が得意な印象を強くする。
父譲りの瞬発力で日本ダービーを勝ちきったキズナと中山適性が高くフェアリーS勝ち馬の母という配合。
スマイルカナ
【主な勝ち鞍】
父:クラシック3冠他GⅠ7勝
父母父:伊2400mGⅢ
母父:米ダ1400mGⅡ2勝
母母父:米ダ1700mGⅠ
父はディープインパクト(条件①クリア)。
母馬は地方競馬で15勝した馬で、1400-1800mに勝利は集中している。
叔父にエイシンヒカリ、叔母にエイシンティンクルがいる血統なので古馬になってからの印象を持つ。
また叔父叔母は瞬発力というよりも逃げのスピード持続型、この馬も似たようなタイプなのディープ産駒ながら異質なタイプでもある。
●その他条件合致も評価を落とした馬
母父にサンデーサイレンスを持つクロフネ産駒のジュエルタワー。
前走でスマイルカナに大きく敗れているのでその他側に。
父リアルインパクトのチアチアクラシカ。
母父がND系でもミスプロ系でもないのでその他側に。
父ブラックタイドのフルートフルデイズ。
近走負けすぎなのでその他側に。
以上、第36回フェアリーステークス(GⅢ)の血統分析でした。
ご覧いただきありがとうございました。