オリックス2021〜まだまだこれから〜

こんばんは。今日でプロ野球が開幕してから約2週間が過ぎ各チームの対戦が1順しました。まず初めに、「今年のオリックスはクライマックスシリーズに行く」この宣言は変えるつもりはありません。むしろ、そのくらいの意気込みで試合をしてもらわないと試合を観ていて全然面白くありません。育成の年と位置付けてシーズンを早々捨てる様なこともやめて欲しいですしそんなことしてたらいつまでもBクラスからは脱却できません。今日は、オリックスのここまでの戦いを簡単に振り返りながら今後の展望について書いていきたいと思います。

オリックスは現在15試合を戦い終えて5勝8敗2分で、クライマックスシリーズ圏内の3位へは3ゲーム差の5位に位置しています。今週末に行われた最下位日本ハムに対してのホーム3連戦で2敗1分という結果に終わったのがかなり痛かったです。何と言ってもこの15試合で2桁安打が1度も無いという貧打が結果に大きく影響しています。一方でチーム防御率は2.77と唯一の2点台とダントツの1位です。エース山本に加えて宮城の活躍もあり前半戦を戦うえで先発投手の心配をする必要は無さそうです。では、この貧打を解消し得点を取るためにどうするべきかを考えていこうと思います。

①出塁率の向上

主に1番を打ってきた太田や佐野晧大の出塁率は共に2割代前半とかなり低い結果となっています。特に太田に関しては、初級から思い切ってスイングをしていくフリースインガーでありその姿勢は悪くないのですが、ボールを選び出塁するという点では1番には不向きかもしれません。今後は、7番あたりに置いて起用する方が打撃成績が上向くかもしれません。佐野については、出塁こそすれば一気に2塁へ盗塁をしチャンスメイクをできるポテンシャルを秘めているだけにヒットにこだわらずもう少し出塁率をあげて欲しいです。このことから今後は佐野を1番に固定してシーズンを戦って欲しいです。

②得点圏での得点力向上

何かのデータで見ましたが、開幕して何試合かの時点でオリックスのチーム全体での得点圏打率が6分（33-2）というデータがありました。ネタでも何でもなく15試合でわずか42得点（1試合平均2.8得点）しか取れていないチームの現実です。①の内容とも関係してきますが、ランナーを2塁ないし3塁に置いた場面でいかに得点できるかが現状の大きな課題です。現時点でチーム最多の9打点を挙げている吉田正尚を２番に起用して初回から先制点を取る機会を増やすのが最善策ではないかと考えます。また、彼自身出塁率も393と高く長打も見込めるためチャンスメイクしやすくなります。当然、1試合あたりの打席数が回ってくる回数が増えることも9回までしか試合がない今シーズンにおいてはかなり大事なことです。クリーンナップについては、ジョーンズ-頓宮-T岡田（ロメロ）で固定した方がいいと思います。ジョーンズの起用については、賛否両論ありますがバットも振れてきていますしチームの勝利のためにも使うべきだと考えます。それとやはり、先日来日が発表されたロメロの1日でも早い復帰が望まれます。

③1点へのこだわり

チーム防御率が2.77のオリックスの現状からして単純計算すると打線は3点以上取れば試合に勝つことができます。ただ、今後夏場にかけて投手陣の疲れが出てきて防御率が悪化することが予想されるので、1試合平均4点は取りたいところです。そのためには、ホームランやヒットにこだわらず盗塁やスクイズといった機動力を生かした攻撃も必要になってきます。また、相手よりも先に先制点を取ることで実際にプレッシャーをかけ勝率が上げることもできますし、ソフトバンクや西武といった強力なリリーバーを要するチームの中継ぎ投手との対戦を避けられます。実際この2チームは先発投手陣よりも中継ぎが安定しているため、試合後終盤までにリードしておかないと勝つことが難しくなります。そうなった場合やはり序盤のチャンスでまずはスクイズなどを使って最初の1点をもぎ取ることが重要になります。

また、守備において太田の失策数4を筆頭に内野陣のエラーが今シーズン目立っています。しかも開幕戦からエラーが得点に絡むケースが多く見られます。　昨日の日ハム戦でも安達の送球エラーからダブルプレーを取れずに好投していた宮城が同点タイムリーを打たれました。野球は流れのスポーツなので、緊迫した場面であればあるほど不思議とエラーが得点に繋がります。27個全てのアウトを積み上げて勝つためにも守備でのつまらないミスをなくしていかなければなりません。

明日からの敵地でのソフトバンクホークスとの3連戦の結果次第では、早くも今シーズンのクライマックスシリーズ進出への希望が絶たれてしまうかもしれません。そうならないためにも前回ホームで勝ち越している相手にビジターでも引き続き勝ち越してほしいところです。