「短歌人」 2020年2月号

髙橋小径
うますぎてうますぎてどこか味がしない美空ひばりの「悲しい酒」は
これだけは心強いと思いたり高校を出た街で暮らしていること
令和だが二十一世紀だが来年は浪花千栄子がモデルの朝ドラ
ひとはみな命の果てを知りしときそこに咲いてる花は手折らず
錠剤を投げ込むように飲んでから効能書きをじっくりと読む

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?