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シルバニアハンドメイドコンテストの作品について

Petit écrin étoile(プチエクランエトワール)のeriと申します。ハンドメイドでアクセサリーを製作しています。

今回はminneで開催されている『シルバニアハンドメイドコンテスト』への応募作品についてのnoteです。

こちらの3着を製作しました

私は小学生の頃、自由帳の中で一人ファッションコンテストを開催して遊んでいた思い出などもあり、お洋服のコンテストに参加することに憧れがありました。今回、それが叶う機会だと考えたためコンテストへの参加を決めました。

人が着る物は作家活動以前の趣味でいくつか作ってきましたが、お人形のお洋服を作ったことは今までなかったこともあり、新たなチャレンジでもあると感じて新鮮な気持ちで取り組むことができました。

型紙は方眼線入りのノートを使用して作成しました
仮で作ったり一緒に刺繍糸を選んだりしてもらいました
小サイズの刺繍枠が大活躍でした
お洋服について

今回製作したお洋服達は"トロンプルイユとお花のドレス"シリーズ と名付けています。
いずれもお出かけ用のお洋服です。

洋服の襟や編み上げを刺繍のトロンプルイユ(騙し絵)で表現し、スカートにはお揃いのお花柄をふっくら刺繍しました。
シルエットは丈を若干短く、ふわっと膨らんだスカートにしました。内側にはふわふわのパニエを履いているようなデザインです。
スカート側面にはお揃いでフランス製のスパンコールを縫いけています。光にあたるとキラッとするので着る子達の気分が上がってくれたらいいなと思って付けました。

使う刺繍糸は各色ごとに[布と比較的近い色、布よりはっきり濃い色、白〜黄色系]の3色にしぼり、シリーズとしての統一感を持たせています。

それぞれのお洋服について

ショコラウサギのお姉さんが着ているのはワンピースタイプ。
生成色の大きな襟と、ふっくらしたパフスリーブがポイントです。
小さいお人形さん用にそでの膨らみを表現するのが難しく試行錯誤した結果、袖山にぎゅっとギャザーを寄せ、袖口〜袖の中央は何枚か布が重なっている構造になりました。
おしゃれなデザイナーのお姉さんにも気に入ってもらえるよう、胸元に刺繍でこまかいレースモチーフを追加しました。

コアラのお母さんにはジャンパースカートを着てもらいました。
トップスの編み上げがポイントで、ウエスト部分にほんの少しダーツを入れて大人っぽいデザインに仕立てました。
中に着ているブラウスは透け感のある素材で作っています。晴れた日のお出かけにぴったりなブラウスです。
いつも抱っこ紐をつけているので、せっかくのおしゃれ着は普段は着られないようなデザインのお洋服を作りました。

くるみリスのお母さんはケープとスカートを着てくれています。
こちらもケープの襟とボタンを刺繍で表現しています。
動きやすいようにケープの布量を少し多めに型紙を作り、裾周りには刺繍でパイピングのような縁取りをし、アイテムの輪郭をはっきりさせました。
内側のトップスはケープのラインに響かないよう、あえてシンプルなデザインにしています。
緑色でお花柄はちょっと珍しいのですが、葉っぱや薬草に詳しいリスさんにこそぴったりだと思い、この色に決めました。 


頭の飾りについて

私自身がハンドメイド作家として主にロリータファッションのヘッドドレスを作っており、これまで培ってきたものを少しでも活かしたいと考え、頭飾りは三人ともヘッドドレスを付けてもらうことにしました。
悩みに悩んだ結果、全体にフリルをあしらった小さなヘッドドレスをお揃いで作りました。
フリルのヘッドドレスはブランドとしてよく作っているタイプのアイテムです。

こちらもお人形さんのために作るのは初めてで、小ささに作りながらびっくりでした。
小さ過ぎて何度も何度も手から逃げるのでその度に笑ってしまいました。

フリルは透け感のあるやわらかい生地にギャザーをぎゅっと寄せて作り、それぞれの服と同じ色の土台に縫い付けています。
センターラインには特小サイズのビーズの白とゴールドを交互に縫い付けています。この特小ビーズも、普段制作しているビーズ刺繍のアイテムに欠かせないビーズです。
サイドにはビジューの飾りを意識し、ドレスと同色の小ビーズをつけました。
製作を見守ってくれた三人へ、ブランドからのささやかなプレゼントです。

サブタイトル

自分の中で「休日のおもいっきりのおしゃれ」をサブテーマに作りました。

私は友人達とおしゃれをして遊びに行くのが大好きです。
お気に入りのお洋服を着て友人とおしゃべりしながら街を歩く、それだけで明日からもまた頑張ろうと思えるほど楽しくて大好きな時間です。
お揃いや色違いのお洋服を着ることも多く、その日はいつもより朝早く目覚めてしまいます。

以前は頻繁にお出かけできていたのですが、歳を重ねるにつれ私自身やそれぞれの仕事・家庭の事情などで会える頻度が少なくなってしまいました。なかにはご時世も相まって数年会えなくなっている友人もいます。
当然仕方のないことですが、だからこそ誰かと一緒に過ごす時間が今はとても貴重に感じるようになりました。
その思いから私達と比較的近いお姉さんやお母さん達に今回のモデルになってもらっています。
採寸やデザインの段階から一緒に時間を過ごしてくれたので、まるで友人達と一緒に遊んでいるかのように楽しい気持ちで製作することが出来ました。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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