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Blue Bird ヘッドドレスについて

Petit écrin étoile(プチエクランエトワール)のeriと申します。ハンドメイドでアクセサリーを製作しています。

今回は童話"青い鳥"をモチーフに作った Bule Bird ヘッドドレスについてのnoteを書きました。


お花柄に控えめなフリルをつけたヘッドドレスで、大きな特徴として両サイドには鳥の刺繍をした飾りリボンをつけています。
リボン下部には鳥籠のチャームがひっそりゆれるデザインになっています。

色展開は3色
アイボリー、ベージュ、ブルー。
それぞれ朝、昼、夜をイメージしこの色展開にしました。

鳥の刺繍入りリボン

子供の頃に絵本を読んでいた中で一番印象的に感じたシーンが
集めた青い鳥が鳥籠の中でみんな黒くなって死んでしまっていた
という部分です。
物心つくかどうかの頃だったのですが、残念なのと悲しいのとが混ざった気持ちになったのを今でも覚えています。
その絵本ではさらっと終わった場面でしたが、チルチルもミチルも悲しかったし悔しかったに違いないと思っています。
そのためこのお話を自分の作品のテーマにするにあたり、悲しい気持ちにならないためのちょっとした「if」を叶えることにしました。

2匹の鳥を刺繍することなった際、それぞれが鳥籠から元気な姿で外に出ていて欲しいなと思ったことをこの飾りでそれを表現しています。

茶色の鳥は羽を広げた姿にしました。
よく見ると尾っぽの部分が青くなっています。かつて青い鳥だと思って集めた鳥のうちの一匹にも、もともと飼っていた「実は青い鳥だった」鳥にも解釈できるようにと思っています。

もう片方の青い鳥は手の届きそうなところにいて欲しいと思ったので羽を休めている姿になりました。
どちらもリボンにぶらさがった鳥籠とは反対方向を向いており、いつでも空に飛び立てる準備ができています。

朝昼夜のどの場面でも同じように鳥さん達が元気でいてもらえるよう図案は共通にしていますが、それぞれのリボンに合わせて刺繍糸の色を微妙に変えています。
選び方は理屈よりも目で見た印象で決め、リボンの色と同化しないと思う色をチョイスしました。
やさしい色のアイテム内で浮かないように、目の黒は少し薄い黒を使用しています。

形については刺繍の入った垂れの部分を少し長めにとっています。
もともとハリのあるグログランリボンを二重にした上でリボンの形を作っているため、しっかり形を保ってくれています。
二重にしたおかげで刺繍部分の裏側から糸を引っかける心配がないのも嬉しいポイントです。

この飾りリボンはブローチピンで取り外し可能のため、お好みで左右を入れ替えたり、ブローチとしても使用したりできます。
ブランド内では定番化しつつある機能ですが、リボンを取り外しできることでヘッドドレスとして使用しない時も幸せの青い鳥を側に置くことができるようになっています。

土台

ヘッドドレス本体はなめらかな質感の花柄リボンを中央に配置しています。品の良いお花柄とチロリアンのような雰囲気がとても気に入っています。
青い鳥はヨーロッパのお話なので、材料屋さんでフランス製のリボンと書いてあるのを見てぴったりだと思い、これに決めました。

フリルはPurple Pearlヘッドドレスでも使用しています、ジョーゼットにワッシャー加工のはいったものを選びました。とても気に入っているのでさらにまた登場の予感です。

飾りのリボンが甘くミルキーな色のため、それを引き立てる狙いがあり、特にベージュとブルーについて土台はほんの少しだけトーンダウンした色にしています。

裏話

日中は一人でずっと作業台に向かっているからか、ちょっと友達ができた感覚だと思います。今回の飾りリボンは鳥のリボンで「とりぼん」と呼びながら作っています。
ブランド活動を応援してくれている友人にこの作品を見てもらった時も一緒にとりぼんとりぼん呼んでくれてとっても楽しかったです。

もともと自分は好きなキャラクターのフィギュアをデスクに置いて作業してるのですが(眠れる森の美女の妖精達のフィギュアを置いています)、先日のコンテストで作ったお洋服のシルバニア達がいたり、今回はとりぼんって呼んだり、だんだん賑やかな環境になってきているので作業がより一層楽しいです。

お読みいただきありがとうございます。

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