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結実

↓こちらのイラストの考察になります。まだご覧になっていない方は、ご覧になった上でお進みください。(いいね・RTいただけると泣いて喜びます!)

🔎”Hydrangea macrophylla f. normalis”って何?

気になった方もいるのではないでしょうか。よくわからない文字の羅列が上の方に......絶対気になります。早速見てみましょう!

和名:ガクアジサイ(額紫陽花)
学名:Hydrangea macrophylla f. normalis
英名:lacecap hydragea
分類:ユキノシタ科(アジサイ科)・アジサイ属
原産地:日本(主に太平洋沿いの暖地)
開花期:5~7月

ということで、答えは「ガクアジサイの学名」でした!
アジサイって言われると、まるまるとしたポンポンみたいなホンアジサイの方をイメージする人が多いかと思います。でも実は、ホンアジサイは改良された園芸品種であり、ガクアジサイがその原種となるのです!

💡あの「花」実は...!アジサイの基礎知識

アジサイを構成する花は、実は「装飾花」と「両性花」の2種類に分けられることをご存じでしたか?簡単に言うと、一般的に皆さんがお花と認識している部分は「装飾花」、花房の地味な中心部分は「両性花」なんです!

装飾花(中性花)は、雄しべが退化しているため、不稔(結実しない)とされています。そして、鮮やかな花びらのように見える部分は、花びらではなく、萼片と言われる花弁の外側の部分なんです!装飾花は訪花動物を誘引する効果があるとされています。
両性花(正常花、普通花)は、雄しべと雌しべの両方を有し、結実することが出来ます
ホンアジサイのようにすべてが装飾花で球形となる咲き方は「手まり咲き」と呼ばれる一方、ガクアジサイのように装飾花が両性花を縁取るような咲き方は「額咲き」と呼ばれます。装飾花の配置が、まるで両性花を飾る額縁のようであったことから「ガクアジサイ」と名付けられたようです。

ちなみに、花の色はアジサイに含まれるアントシアニン色素と土壌のアルミニウムイオンにより変化します。アントシアニン色素と補助酵素では赤色に、土壌から吸い上げたアルミニウムイオンが加わると青色に変化します。一般的に、土壌が酸性の場合に、アルミニウムはイオンとなり土壌に溶けだします。したがって、土壌のpHが酸性なら青色、アルカリ性なら赤色とされています。日本の土壌は弱酸性であることが多いため、青系のアジサイが多くみられます。

💐ガクアジサイの花言葉

フランスでは「日本のバラ」と呼称されるほど、アジサイは日本の代表的なお花の1つのようです。そして、バラの花言葉が愛情であるように、アジサイにも花言葉があるのです!

アジサイ(全般) : 移り気、浮気、無常、変節、高慢、冷淡
ピンク : 元気な女性
青 : 辛抱強い愛情
白 : 寛容

所説あり、ここでは全般に分類したものでも、具体的な色に分類されることもあります。アジサイの花の色の変化から、移り変わる意味合いの強い花言葉が多く見受けられますね。

ガクアジサイ:謙虚

アジサイ(全般)に「高慢」があることを考えると、ガクアジサイの花言葉は随分印象が違いますよね。装飾花の数がホンアジサイに比べて少ないところに謙虚さがあるようです。

💭絵に込めた想い

ここまでガクアジサイについて説明してきて感じたことがあります。
それは、「ガクアジサイの本質的なところは中心の両性花にある」ということです。

装飾花はあくまでも誘うためのツール。努力が実を結び成果を出すのは、飾りではなく本質的な自分自身にあるはずです。そして、自分自身が謙虚である分、飾りは盛大に高慢なくらいにアピールさせていく必要があるなと思います。逆も然りで、飾りが目立つ分、自分自身は謙虚である必要があるとも思います。

あくまで自分自身を飾る額縁なのですから、時には自分の変化に合わせて額縁を変えてもいいと思います。

ただ、自分自身のことを分かっていないと、どんな額縁が似合うのか分からないですよね。

とはいえ、自分のことって意外にも自分じゃわからないものです。
そんな時に、装飾花の隙間から両性花を見つめてくれる人がいると良いですよね。
(もしかしたら、今読んでいただいているあなたかも...!)

生活の中で様々なものに影響され、いっぱい吸収して、鮮やかな青色になったなぁと感じます。辛抱強く努力を続けて、無事結実することが出来ることを願っています!

さいごに

あなたの目には「結実」イラストどのように映りましたか?
あなただけの解釈があっても素敵だと思います。
もしよければ教えてください!

制作時BGM:Hump Back「星丘公園」

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