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詩集 陽光のかほり・・・ 第42 篇「無 そして空(くう) なる豊穣」


一冊の書物より
一本の樹を・・・

大地と地中に張り巡らされた根まで感じる事


一曲の歌より
早朝に歓喜の歌声を披露する小鳥たちのさえずりに耳を澄ます事


知識は満たす為に求めて埋めていく質のもの
知恵は注ぎこまれる空間を作り出せる者に注がれるもの


天と地ほどのこの「乖離」を理解せず
日々求める事に奔走しつづげ一抹の命を燃やして何処に辿り着くのか?


授かる空間作りに勤しむ者
罵りも省みる事もなく・・
自ずと古(いにしえ)の英知が共時性と共に
降り注がれていく
その先にはただただ光あるのみ
心地よき光あるのみ


周りを満たし包み込まれるだけの
光に降り注がれて
やっと人生が一から始まり
他者との関わりも始まる・・・・

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