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【100円記事】いまさら聞けないポジショニング以外のおはなし~EDRの補足と宿題の解答編~

こんばんわ。ペッサリー山田です。

ここに、有料化したらバチクソ稼げそうなpdfがあります。
(↓無料でダウンロードできますが、再配布とかはやめてください。)

これは以前、山田が大学病院に放射線技師として勤務していた際、たまたまヘルプで行った一般撮影室でとある後輩技師がAECについて一切理解していなかったことをきっかけに、「一般撮影室ではポジショニングしか教えねぇのか(怒)」と憤怒して作成した教育用資料です。

素材は基本的にオープンアクセスの論文や海外の症例サイトから引っ張ってきたものなので、「(大学病院での)教育用」の名目ならば著作権的にもグレーだと思っているのですが、これ自体を有料コンテンツとすると問題になりそうです。

第三十五条 学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く。)において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における使用に供することを目的とする場合には、必要と認められる限度において、公表された著作物を複製することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。
ー著作権法よりー

そこで山田自身の懐を潤すために(言っちゃった)、この冊子の中に散りばめていた「宿題」の解答を有料記事として解説したいと思います。

しかし今一度見返してみると、S値L値とダイナミックレンジ圧縮についての解説が雑であったので、その補足も加えます。

だからS値とL値って何ですか?

pdfで言うと9ページ目以降、「いまさら聞けないEDRの話」にあたる部分です。S値の説明として富士フィルムの画像処理説明書には

タングステン管球撮影装置で、80kVp(3.0mm Alフィルタ相当)、1.0mR
の一様露光撮影を行ったIPを直線諧調で処理した時のデジタル値が511になるような感度(信号のゲイン)をS値=200と定義する。
岩崎信之:FCR画像処理解説書(第 2 版).富士フイルムメディカル,(2002).

とあります。
CRの画像階調が1024なので、511は画像濃度の中心となります。
mR(ミリレントゲン)は常用単位では~2.58×10−4 C/kgとなりますが、表記が容易なので本記事ではmRをそのまま使用します。

図1

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