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【スキルアップ・勉強法】放射線技師の独習のための教材があるHPまとめ

こんばんわ。お久しぶりですペサnoteです。

世間ではコロナのせいでwebセミナーが流行りですが、山田🥨は実はそんなにwebセミナーは好きではありません。
認定資格のポイントが手に入るやつは良いんですが、それ以外の「自己研鑽」的なやつは、時間がアフターファイブだったり、土日の昼だったり

子育て世代には受講しづらいわ!!(怒)

仕事が終わったら保育園に迎えに行ったり、そうでなくても7時くらいには家に帰って子供とお風呂に入ったりしなきゃないし
土日の昼とか、子供のスイミングに付き合うか公園でシャボン玉を吹いています。
そもそも自己研鑽というのは自分のペースで行うものであり、対面勉強会ならまだしも、家でパソコンの前に座るだけなのに、時間を指定されて拘束されるのは気に食わんのだ。オンデマンドならいいけど。

それに講義資料が手元に残らないのも嫌で、「後で見返す」という作業とか、さらに言えば職場にアウトプット還元する際に、オンライン勉強会って不向きなんですよね。

というわけで(お察しの通り)山田🥨は「文献マニア」であり、だいたい暇があればpdfを読んでいます。新人の頃は自分に「1日1pdf」のタスクを課していました。

そこで今日は、「放射線技師の独習」に役立つ、勉強用pdfがゲットできる学会・研究会のHPをまとめます。
なお、「会員限定」のコンテンツは(極力)避け、無料で誰でもアクセスできるHPに絞って紹介していきます。

なお血管撮影分野に関しては、過去記事に書いていますので割愛させていただきます。

1.技師会・技術学会系

1-1 日本放射線技術学会専門部会誌オンラインジャーナル 

日本放射線技術学会(JSRT)といえば放射線技師の学術団体であり、入会すると毎月例の「緑の雑誌」が送り付けられてきますが(送付を止めることも可)、学術論文は1年くらいたつとオープンアクセスになります。

しかし自分の専門外の「論文」なんて読みたくないし、むしろ冊子の後半にある「基礎講座」「教育講座」の方がゆるふわ放射線技師の独習には役立つのですが、学術論文以外の項はJ-STAGEの購読者番号が必要であり、これは技術学会に入会して会員ページからパスワードをとってこないと読むことはできません。

一方、「専門部会誌」はどちらかと言うと教育的な講座記事が毎号書かれており、こちらは購読者番号無しで1年経過後から非会員でも閲覧可能になります。

1-2 日本放射線技術学会 近畿支部雑誌(※要会員登録)

すみませんが、これだけJSRTの会員でなければ見れません。が、山田🥨が非常におススメする支部雑誌です。

日本放射線技術学会会員であれば、他支部の方でも登録が可能です。だいたい技術学会の支部雑誌なんてのは、地方会の学術大会の後抄録を載せてるだけのものがほとんどですが、これはちゃんと毎回「教育講座」があり、しかもそのクオリティが非常に高いです。
ほぼすべての号巻がオススメといっても過言ではないのですが、敢えて挙げるとするならば

VOL.14 No.3 JAN.2009 (第14巻3号 平成21年1月1日)
・CT・MRI 時代の骨単純X線撮影をみんなで考えよう
・機能解剖から見た撮影上肢編
・機能解剖から見た撮影下肢編
・教科書に載っていない実践単純撮影法

VOL.25 No.3 FEB 2020(第25巻3号 2020年2月1日)
4. 2019年度 超基礎講座 報告 『基礎から学ぶ心臓CT講座』
4-1. 開催報告,参加記
4-2.『心臓CTの基礎 ~時間分解能・画像再構成を中心に~』
4-3.『被ばくに関する報告と被ばく低減技術』
4-4.『心臓CT撮影の基礎(造影技術と低管電圧撮影もふまえて)』
4-5.『高心拍・不整脈に対する前処置と撮影の工夫』
4-6.『心臓CT画像解析と観察のポイント』
4-7.『最新心臓CTイメージング技術』

VOL.25 No.2 OCT 2019(第25巻2号 2019年10月1日)
2. 2019年度 春季勉強会報告 『一般撮影 ~これだけは知っておきたい!~』
 2-1. 開催報告,参加記
 2-2. 『画質と被ばくを理解した撮影条件の考え方』
 2-3. 『散乱線とその除去法について』
 2-4. 『入職1年目の新人技師に向けた単純X線骨撮影と画像計測について』
2-5. 『こども病院における小児撮影の工夫とコツ』

VOL.25 No.1 JUN 2019(第25巻1号 2019年6月1日)
4. 2018年度 超基礎講座報告 『IVR』
 4-1. 開催報告,参加記
 4-2.『活躍の視座を掴め!-知識・技術の活用方法,その展開の可能性について-』
 4-3.『血管撮影・IVRを楽しむために知っておくべきこと(ルール・装置・被ばくなど)』 
 4-4.『0から学ぶ脳血管内治療』
 4-5.『心血管のIVR』 
 4-6.『胸腹部のIVR』 
 4-7.『ハイブリッド手術室における心・大血管領域のIVR』

書ききれないのですが、この辺が神がかっております。JSRT会員であれば一度目を通しておくと良いと思います。

1-3 日本放射線技術学会 中国・四国支部核医学研究会(核医学夢工房)

核医学に関する教材では珍しく公開されているものになります。
ページ中段の「研究会の報告 」>「こちら」から研究会の後抄録をダウンロードすることが可能です。

1-4 埼玉県放射線技師会誌「埼玉放射線」

こちらも山田🥨が何度もオススメしている地方技師会誌です。

日本放射線技師会本部(JART)の会誌は教育講座があって有益ですが、残念ながら(会員であっても)オンラインでは見れません。
一方地方放射線技師会の会誌なんて、ほとんどが「技師会の活動報告」のみの件が多いのですが、こちらは「誌上講座」が非常に秀逸です。

会誌「埼玉放射線」259号(2020 No.1)の誌上講座「TAVI術前計画~Bicuspid Aortic Valve編~」なんて、果たして技師総人口のうち何%の割合の人にニーズがあるのか、っていうある意味ここでしか見れない内容がたまにあります(当然、万人に有益な講座も多いです。)

技師会の加入の有無、居住地域によらず、1年を経過したものは全て見ることができますので、ぜひ読んでみてください。

1-5 札幌市放射線技師会誌「START」

こちらも地方放射線技師会誌で、誰でも閲覧可能、教育講座が多めということでオススメの会誌です。ただし「ファイルへのアクセシビリティが悪い」「すべての巻号が見れるわけではない」というデメリットがあります。

ただし難点があり、過去の会誌ファイルへのアクセスが非常に悪いというデメリットがあります(何とかなりませんかね。。。)
コンテンツメニューには「会誌」のメニューは無く、過去の「お知らせ」にしかファイルへのリンクが貼られていない模様。

スクリーンショット 2021-03-29 160124

HPトップの右上の検索窓に「START 号 発行」と入力しサイト内検索すると、過去のお知らせにたどり着くことができ、そこからファイルへアクセスが可能になります。
しかしファイル全編一括ダウンロードしかできない(つまり巻頭言や会の活動報告などもくっついてる)というのも難点ですが、それでも多くの教育的コンテンツに無料でアクセスできます。
現在確認できている閲覧可能な巻号は

START64号(平成29年12月31日発行)※直リンク
START63号(平成29年7月31日発行)※直リンク
START62号(平成29年4月30日発行)※直リンク
START61号(平成28年12月31日発行)※直リンク
START60号(平成28年7月31日発行)※直リンク
START59号(平成28年4月30日発行)※直リンク
START58号(平成27年12月31日発行)※直リンク ★★★オススメ
START57号(平成27年7月31日発行)※直リンク
START56号(平成27年4月30日発行)
START55号(平成26年12月31日発行)★★★オススメ
START54号(平成26年7月31日発行)※直リンク
START53号(平成26年4月30日発行)
START52号(平成26年1月15日発行)※直リンク
START51号(平成25年7月31日発行)
START50号(平成25年5月1日発行)
START49号(平成25年1月15日発行)※直リンク
START48号(平成24年7月31日発行)
START44号(平成22年7月30日発行)※直リンク
START40号(平成20年7月19日発行)※直リンク

1-6 日本放射線技術学会北海道支部 専門委員会

少し古いですが、レクチャー的な内容が公開されています。
CT専門員会には「CT造影理論」について詳しいスライドがあり、MRI専門委員のページも内容が豊富だと思います。

2.研究会系

2-1 神奈川MRI技術研究会

これはガチとtwitterでも評判の研究会です。スライドもほぼ全て公開されており、内容が常に新しいもので、情報のUpdateにはもってこいです。

2-2 磁気共鳴懇話会

磁気共鳴懇話会|過去の懇話会

MRIの研究会でもう1個、これもスライドが大量に公開されています。

2-3 九州CT研究会

CTに関する研究会で、過去の講演のPDFが公開されています。
個人的にお勧めなのが

第4回九州CT研究会
招待講演2
『外傷診療におけるCT撮影技術』
 大阪府立泉州救命救急センター 藤村 一郎 先生

第7回 九州CT研究会
「TBT法を用いた肺動静脈分離撮影法の有用性」
 佐賀県医療センター好生館 三井 宏太 先生

です。

2-4 「臨床核医学」(放射線診療研究会)

研究会の実態はよくわからないのですが、核医学に関する良質なコンテンツを発信しています。
核医学のルーチンワークを覚えた後、ステップアップにはいい教材が揃っていると思います。

2-5 あすなろ核医学技術研究会

核医学多めで申し訳ありませんが、これも核医学系の研究会です。
(過去の)研究会の詳細ページから、各講演資料がダウンロードできます。

2-6 断層映像研究会(2021/3/30追記)

コアな研究会を追加しました。
こちらは「再構成」の原理など、かなりニッチな領域を連載解説している雑誌です。深く学びたい方はどうぞ。

2-7 東葛放射線画像セミナー(2021/3/30追記)

かなり臨床寄りに立ってマルチモダリティで撮像技術についてレクチャーを行う研究会です。
全てのスライドが公開されているわけではありませんが、ご厚意で公開されているものには非常に勉強になるものが多いです。
オススメは

第31回 東葛放射線画像セミナー
【セッション2】
『整形外科領域における四肢一般撮影のコツ』
松戸整形外科病院 放射線科 技師長
佐藤 和貴 先生

第29回 東葛放射線画像セミナー
【セッション2】
『知って得する基礎知識;一般編』
国立病院機構 東埼玉病院
永井 優一 先生

第24回 東葛放射線画像セミナー
【セッション1】
『一般的な下肢撮影のおさらいと工夫~膝関節から足まで~』
松戸整形外科病院 
反町 祐司 先生

あたりですかね。
ちなみに33回のバックナンバーだけ迷子になっているようなので下記にリンクを貼っておきます。(表題は31回になっているが内容は33回)
http://www.txgs.umin.ne.jp/backnumber33.html

異常に長くなったので、このへんにしておきます。

何かおススメのサイトがあったら教えていただけると幸いです。

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