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No.83 2008年10月11日 聖心女子学院創立100周年記念式典で『聖心女子学院100年史』の発行

 2008年10月11日(土)聖心女子学院創立100周年記念式典が、ソフィア・バラ ホールで開催されました。

「聖心女子学院創立100周年記念式典式次第」より

 聖心女子学院初等科は制度的には1910年設立と一般的にはされていますが、1908年に白金三光町に修道院を開き財団法人私立聖心女子学院を設立し、最初の子どもが入学しています。それで、2008年に創立100周年記念式典を開催しています。
 その創立100周年記念式典の2008年10月11日(土)に『聖心女子学院100年史』が発行されました。

『聖心女子学院100年史』2008年。より

 私はその4年前の2004年に100年史の編集委員に任命され編集の役割を担うことになりました。
 発行に当たって外部の出版社や印刷会社に編集・執筆の依頼をするという話も出ましたが、最終的には聖心関係者で編集・執筆するという方向で決まりました。
 当時の校長シスター奥井博子氏、卒業生で当時産経新聞記者の道丸摩耶氏と私の3人で執筆することになりました。執筆箇所は目次の以下のところです。
第一章 聖心女子学院の誕生 1801―1908
プロローグ/マザー・バラの生い立ち/聖心会の創立院長として/マザー・バラの教え/世界に広がる聖心会
 第二章 日本での創立時代 1908―1923
 日本の聖心会誕生/語学校として/三光町の丘学院の誕生/学院の発展/専門学校の設立
 第三章 震災からの復興 1023―1931
 関東大震災/テント生活/再建に向けて 新校舎の完成/シスターたち
 第四章 戦禍を超えて 1931-1045
 第二次世界大戦/収容所のシスターたち/戦時中の三光町学院炎上/岡谷への疎開/戦時下の小林聖心/終戦
 第五章 新たな第一歩 1945-1993
 学院の再興/授業再開/戦後聖心の発展 時代の変化の中で/諸制度の変更/85周年
 第六章 受け継がれる願い 1993-2008
 不透明な時代の中で/聖心会創立200周年 生きる力を育てる/漕ぎ出そう!
 現在の聖心女子学院
 カリキュラム
 宗教教育
 奉仕活動
 体験学習
 学校行事
 施設
 第七章 聖心女子学院の再創立 2008―
 教育理念の徹底/4-4-4制への挑戦
 
※三光町とは東京市芝区(現・東京都港区)にかつて存在した町名白金三光町のことです。
 
 歴史的な第一章から第五章までは、すでに学院で発行している『聖心女子学院50年史』『聖心女子学院70年史』『聖心女子学院85年史』を参考にして道丸氏が主に執筆されました。現代に繋がる第六章と第七章をシスター奥井氏と私が主に執筆しました。
 「DATA」として年表、歴代校長、歴代理事長・管区長、現職員紹介などの項目を掲載しました。

『聖心女子学院100年史』2008年。より

  「聖心女子学院100年史」の編集と執筆に携われたことは本当に名誉なことでした。聖心の歴史を学ぶことは聖心の現在の姿を理解することにものすごく大きな役割を果たしてくれました。先人の方々の献身によって現在の聖心があり、私は聖心にどのように貢献することができるのか編集・執筆を通して考えることができました。現在の私から考えると「もっと貢献することができたのではないか」と残念な気持ちがあります。これからも貢献できることを考えていきます。


『聖心女子学院100年史』2008年。より

 最後の写真は「第五章 新たな第一歩1945-1993」に掲載されている写真です。「終戦の年 専門学校歴史科の生徒たち」とあるのは、戦前の女子大学は「専門学校令」による女子高等教育機関でした。1916年に聖心女子学院高等専門学校が開校され、聖心女子大学は1948年4月に新しい学制の実施に伴い発足しました。
 この写真の存在は以前から知っていましたが、この中に私が初等科でお世話になった二人の方がいらっしゃるのです。お立ちになっている方で、一番右の方が後のシスター柳下郁子氏で、右から3番目の方が後のシスター木村すみ子氏です。お二人とも後に初等科の主事(現副校長)に就任され、1981年から1990年代まで多くのことを教えて頂きました。柳下氏には採用の面接をして頂きました。
 改めて100年以上の伝統ある聖心の教師として39年間勤務できたことを誇りに思います。2023年聖心女子学院は創立115周年を迎えました。

参考
聖心女子学院ホームページ
https://www.tky-sacred-heart.ed.jp/
 

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