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No.181 2024年7月 ポツンと一軒温泉宿 霧積温泉「金湯館」に宿泊する 

 テレビ朝日の番組に「ポツンと一軒家」がありますが、今回訪ねた宿は「ポツンと一軒温泉宿」でした。ここ数年軽井沢に行くと、長野県と群馬県境にある熊野皇大神社と見晴台のお蕎麦屋さんに行きます。そこから歩いて霧積温泉まで行けるということを知りました。今回、霧積温泉に宿泊しチャンスがあればこちらから熊野皇大神社までハイキングしてみようと考えました。宿のパンフレットにもハイキングコースとして書かれていましたので。ところが………。もう1つ宿泊の動機がありました。私は推理小説が愛読書でした。松本清張、森村誠一、和久俊三、横溝正史の作品が好きでした。「金湯館」のホームページで森村誠一の『人間の証明』と金湯館との関係を知ったのです。
 
金湯館が舞台となった推理小説
森村誠一氏が大学生であった当時、金湯館に宿泊しハイキングに出掛けました。山の頂で宿のお弁当の包み紙に刷られていた、“母さん僕のあの帽子どうしたでせうね。ええ、夏碓氷から霧積へ行く道で渓谷へ落した、あの麦わら帽子ですよ。。。”で始まる、西城八十の“帽子”の詩が目に留まり、それから20年以上経った、昭和50年代の初めに大ヒットした“人間の証明”を世に出すことに至ったのです。
 
“帽子”西城八十作(第一節)
母さん僕のあの帽子どうしたでせうね。
ええ、夏碓氷から霧積へ行く道で落としたあの麦わら帽子ですよ。
僕はあの時ずいぶん悔しかった。
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。
 
金湯館ホームページ
https://kirizumikintokan.com/
 
 数年前から一度行ってみたいと考えていた温泉宿「金湯館」に行くことにしました。
 東京から高崎まで北陸新幹線で行きました。車中での駅弁は青森の「イカとホタテと鶏めし」のお弁当でした。


 高崎からJR信越本線で横川まで。昨年は滞在最後の日に軽井沢からJRバスで横川までを往復しました。駅に金湯館の車が迎えに来て下さいました。霧積温泉へ向かいあます。途中からは金湯館の車だけしか通れない山道に入っていきます。まるで、テレビ朝日の「ポツンと一軒家」のロケに使う車のようです。40分ぐらいで到着しました。想像していた感じの温泉宿でした。

 橋を渡り玄関に入ります。

 最後の写真にある左側の建物の2階が泊まる部屋でした。


隣の部屋には布団が敷かれていました。 
 
 冷蔵庫は付いていないので、石清水でビールを冷やしていました。



 温泉は源泉かけ流しで、源泉からの温度が39度ぐらいでしたので、夏は暑くなく快適でした。湯上りも汗をかくことはありませんでした。つるつるしたお湯で皮膚にとてもいい感じでした。もちろん、24時間入れます。私は3日間で10数回入りました。
 1日目の夜空に星を一杯探すことができました。これほどの星を見たのは数十年ぶりだと思います。

 1日目の夕食は天ぷらがいっぱい出ました。とてもすべて食べることはできませんでした。豚汁も美味しかったです。

 朝食もしっかり出ていました。朝からお腹が一杯です。

 館内に「西城八十の生涯」が紹介されていました。

 「森村誠一」の紹介もありました。

エッセーNo.182に続きます。

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