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墓地メタ&エクストラ破壊!クシャトリラ徹底解説!

初めまして!
関東で遊戯王をしているペルセと申します。

今回は「PHOTON HYPERNOVA」の登場からずっと使い続けていたクシャトリラにて複数回入賞を果たす事が出来たのでこれを機に解説をしていこうと思います。
長くなりますがお付き合いの程よろしくお願いいたします。

note表紙:うえきさん(@kzfsn )作

クシャトリラ使用実績
朝霞杯 優勝
オズcs 3位
太陽cs 優勝
ycsj 6-1オポ落ち
yccs 準優勝
つりおcs優勝
姫cs優勝
つりおcsベスト8
ぺこcs withつりおcs優勝
太陽cs準優勝

今期のtier表

tier1
・ティアラメンツ
tier2
・クシャトリラ
・ラビュリンス

ティアラメンツが「ティアラメンツ・クシャトリラ」という新規カードを手に入れた事によってデッキパワーが跳ね上がりました。
これにより使用者は激増しデッキパワー・強さ・使用者数は1位へと躍り出ました。
今期はティアラメンツに対し戦える手が存在する+流行のクシャトリラフェンリルの存在だけでゲームが決まらないテーマかどうかが大会環境で生き残れるかどうかの鍵を握る形となります。
クシャトリラは2番手、ラビュリンスは多くても3番手で存在しているイメージです。

今期クシャトリラを使うメリット

今期はスプライト環境から一転しティアラメンツ1強環境となりました。
その為、ティアラメンツに勝てる要素がある事+ティアラメンツメタを採用してくる事からティアラメンツと同じメタに屈しないテーマという事は最低限必要なラインと考えています。
クシャトリラの場合は以下の通りそのラインは達成していると思っています。

・ティアラメンツに勝てる要素が存在している
→アライズの存在+アトラクター
・深淵の獣やイシズギミックを重くもらわない
→墓地をあまり活用しない
・後手フェンリルに屈しない
→上級の打点で超えられる+後打ちフェンリル+無限泡影
・ティアラの手数が多いので致命的となる誘発、捲り札を採用できる
→アトラクター+増殖するG+無限泡影、拮抗勝負etc…

これらの点は次の項目にて説明いたします。
是非これを機にクシャトリラを使ってみようと思って頂けたら幸いです。

クシャトリラの強み

このテーマの強みは主に以下と考えています。

①アライズハートの存在&アトラクターの存在
②エクストラデッキ破壊
③後攻フェンリルへの耐性
④誘発、捲り札を複数枚採用できる
⑤バグースカ、永続罠で詰みにくい
⑥深淵の獣やイシズギミックを受けにくい

アライズハートの存在&アトラクターの存在

まず前提として今期は先程も説明した通りティアラメンツが中心となっている環境になります。
その為ティアラメンツを中心に対策を考えていく必要があり、その中でも特に有効なメタは墓地封じと言われています。
その理由としてティアラメンツは墓地に送られた時に墓地からデッキに戻して融合召喚を狙うテーマである関係上、墓地効果を使えない状態にされてしまうとティアラメンツ側はどうしても展開が伸びなくなってしまう点が挙げられます。
故にアライズハートやアトラクターは墓地へ送られるカードが全て除外されるという効果を持っているので対ティアラメンツだけでみれば非常に有効なカードだと言えます。
更には魔法、罠カードも除外対象となるのでティアラメンツ魔法罠の墓地効果を封じることが出来る点もとても強力と言えます。
メインギミックでティアラメンツを永続的に縛れるメタを持っていてかつギミック内で出しやすいという点だけでも使うメリットはあると考えます。

エクストラデッキ破壊

クシャトリラにはユニコーンやディアブロシスによるエクストラデッキ破壊を狙う事ができます。
どちらもギミック内でアクセスが出来るカードでありエクストラデッキ破壊を高確率で行う事ができます。
この行為が何故強いのかを説明していきます。

説明するに当たってティアラメンツを例としてあげます。
ティアラメンツというテーマは融合召喚をメインとしている関係上、メインデッキやエクストラデッキは融合モンスターを主力としてそれらを出しやすくした構成となっています。
フェンリルやエクシーズといった手段も存在してはおりますが基本戦術としてティアラメンツキトカロスを経由して妨害や除去付き融合モンスターへ繋げる事がメインの流れとなっています。
ただキトカロスから繋げる先の融合モンスターは枠の都合+融合素材とエクストラデッキに戻すことも出来るので1枚のみの採用が目立つ印象です。
その為、1枚採用の融合モンスターを抜く事ができれば攻め手を絞っていく事が出来るのでより有利な方向へとゲームを進める事ができます。
又、ティアラメンツ側のアライズハート突破手段は無限泡影、フェンリル、三戦orエクシーズ戦闘→アーゼウスでありフェンリルはバトルフェイズに弾くとして予めアーゼウスを抜いておく事で突破要求値が跳ね上がります。
よってエクストラデッキ破壊によってアーゼウスを抜く事によって勝ちに一歩近づけますのでデッキ破壊はアライズハートの維持の為にも必要かつ強力な行為と言えます。

クシャトリラの行うエクストラデッキ破壊は裏側除外が主となるので浮幽さくら後のケアとして使える壱世壊に澄み渡る残響(ティアラメンツクライム)による再利用が出来ないのも強みと言えます。
ターンを重ねれば重ねる程エクストラデッキを破壊していけるので有利になっていきますが、クシャトリラのエクストラデッキ破壊を意識され融合モンスターを複数枚採用されてしまう事だけは怖い点だと思います。
ただティアラメンツの分布が圧倒的に多い事でその余裕が無かったりティアラメンツミラーを意識した構築が増えている事から逆にクシャトリラは追い風になっていると言えます。

又、仮にティアラメンツ、クシャトリラ以外のテーマと対戦する場合はエクストラデッキやメインデッキの必要カードが多い+エクストラデッキのカードが1枚採用となる場合が多いのでエクストラデッキ破壊がとても重く刺さりやすいです。
その影響で場合によっては盤面を返す為のカード(アクセスコードやアーゼウス等)を弾くだけでも盤面の解答がなくなり勝ちに直結するケースも少なくはありません。
ティアラメンツ以外に対し理不尽寄りのゲームを強いる事ができるのでティアラメンツさえメタを貼れれば勝ちやすい環境というのも強みと考えています。

後攻フェンリルへの耐性

今期はどのテーマにもフェンリルを基本搭載している事の多い環境となっています。
効果処理後に表側なんでも裏除外という強力な効果に加えてお手軽特殊召喚+後続の自身含むクシャトリラサーチと出張カードにしては先後問わず最強カードと言えます。
このカードはどのテーマからも飛んでくる可能性があると言えますし圧倒的に分布率の多いティアラメンツが採用しているので今期優勝を目指すのであれば意識は必須と言えます。
このカードはユニコーンorフェンリルで上から突破が可能ですしパライゾス、テラフォと繋がるカードも複数ありますので大体は突破できます。
ただしパライゾス下となるとこちらもパライゾスを絡めるか貰う前提での展開をする必要が出てきますのでその点は注意が必要です。

誘発、捲り札を複数枚採用できる

この点に関しては自由枠のスロットが多いととってもらって大丈夫です。
基本的に先行で返せない盤面を作り出すテーマが流行っている場合は誘発や捲り札を採用できるスロットが無いと所謂じゃんけんゲームや初手お祈り頼りのゲーム展開になりやすいですし必須枠の多いデッキだと環境の変化に対応しにくくなります。
長く使う事を考えるのであれば変化に対応する為に自由枠の多いテーマを使いたいと考えていました。

更に今期はティアラメンツ環境であり、先行で堅めな盤面+相手ターンでの追加展開を捲る事となるので誘発や捲り札の重要度は高めと言えます。
ただしティアラメンツは手数が多く貫通力が高いので今まで必須レベルであった灰流うららですら怪しいと言われ始めている程です。
その為使用する誘発のパワーは高めでなくてはいけないという認識です。
その中でも特に一撃必殺レベルのディメンションアトラクターを採用できるデッキはそれだけでもティアラメンツ以外のデッキと比べても今期に関しては重要があると考えます。
以上の事から自由枠のスロットを重要視しました。

バグースカ、永続罠で詰みにくい


まずバグースカになりますがクシャトリラにはスケアクロー・クシャトリラの存在によって守備表示のまま攻撃を行えるのでバグースカを戦闘で破壊し突破をする事が可能となっています。
その関係でメインデッキに無限泡影スケアクローと解答が存在しておりエクストラデッキに関しても空牙団の懐剣ドナパライゾス+シャングリラのセットによる除去手段が存在しているのでバグースカで詰みまで持っていかれるケースは少ない形となります。

次に永続罠への耐性となりますが今期であれば神碑辺りが使用する事の多いカードかと思います。
主に御前試合やセンサー万別となりますがこの辺りに関しても対処手段が存在します。
それはクシャトリラフェンリルです。
皆さんそれはそうと思っているかと思いますがクシャトリラだからこそ他に比べてアクセス手段が豊富な点は大きいと言えます。
他にもユニコーン×2から幻獣機ドラゴサックパライゾス+シャングリラのセット、永続罠の種類にもよりますが撃滅龍ダークアームドフルールドバロネスも回答になりうるカードです。
神碑自体は強力なテーマですが分布数的に多くはありませんしデッキ内に解答が存在しているという事は採用の検討段階で抜ける可能性が高まるので十分メリットだと考えています。

スケアクロー、フェンリルアクセス手段
・ユニコーン
・フェンリル+α(スケアクローの場合)
・自在天+α
・パライゾス
・テラフォーミング
・ライズハート+バース

この様にアクセス手段の多い事からバグースカや永続罠への体制は十分と考えています。

深淵の獣やイシズギミックを受けにくい

深淵の獣やイシズギミックとなりますがこれに関してもティアラメンツが関係しています。
深淵の獣とイシズギミックはティアラメンツに強く使えるカードとなります。
これらのメタに巻き込まれない事が理由となります。

今期tier1のティアラメンツの対策は必須であり深淵の獣やイシズギミックが非常に有効なのでティアラメンツメタとして採用をするプレイヤーが存在します。
そうなった場合にティアラメンツと一緒にメタれてしまうテーマだと対策をされた上に圧倒的パワーで上から抑え付けられてしまいます。
更にイシズギミックはメイン戦から投入されるケースが多いので苦手なデッキの場合はメイン戦から苦戦を強いる事となりますが、クシャトリラは墓地をあまり活用しないのでメタとしてはイマイチと言えます。
実質的にクシャトリラに対してイシズギミックの枚数分ノイズカードを投入していると同義となるので初手がクシャトリラに対して不要札になりやすく落ちても微妙な形となります。
ペルレイノやカレイドハートによって使い道はあるものの墓地を使わないテーマに裂け目やアトラクターを入れている様な事と同じと考えているのでこの点はメリットと考えています。

構築について

こちらはつりおcsにて使用したオーガ+プリペアを採用したクシャトリラとなります。
この構築を元に説明していこうと思います。
まずは採用カードについて説明していきます。

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