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初段とは

私が将棋に出会ったのは、少し遅く中学2年の時だった。『月下の棋士』というドラマの影響でルールを覚え、初めて将棋を指したのはクラスメイトで、玉以外の駒を落としてもらっても全く勝てなかったのをよく覚えている。

クラス内で一瞬の将棋ブームが訪れたが、すぐに終わりを迎えた。ある程度の棋力になり、クラスメイトにはだいたい勝てるようになり、私と指すのを嫌がる奴らが増えたのが理由であるが、単純に私が嫌われていただけなのかもしれない。

将棋を指す相手もいなくなり、興味がなくなり時は流れたが、今から約4年ほど前に
将棋熱が再燃する事になった。

その頃の私といったら、まるでダメ。
趣味といえば録画したドラマを観るくらいで、
誘われれば一週間で9回は飲みに行くといった
屑を絵に描いたような生活を送っていた。

将棋を再開するきっかけとなった彼は、職場の先輩でもあり、良き飲み仲間でもあった。
(よく奢ってくれた)
とても麻雀が強く、一度も勝てた記憶がない。
そんな彼が将棋を始めたという話になった。
飲みの席で『将棋ウォーズ』なるアプリで対局しようという話になった。

十数年のブランクがあるとはいえ、初心者に負けるほどの棋力ではないと自信満々で対局を受けた。当然、勝った。それはもう余裕で。
だがしかしたかし、事件は一ヶ月後に起こった。会議室ではなく、また飲みの席で。

まさかの惨敗。それはもうボロボロに。
初心者が一ヶ月頑張ったレベルに負けるなんて
(うわっ…私の棋力低すぎ…?)※参考画像

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あまりのショックに私も『将棋ウォーズ』を
始める事にしたが、30級から対局に勝つごとに昇級していき、4級くらいで止まった。
そこから少し頑張って3級。さらに結構頑張って2級とそれなりに順調に昇級していった。

目標は漠然とした『初段』
特に理由もなく『初段』

先輩は常に私より少し上で、私が2級になった頃には、1級になっていた。初段なんて半年、いや3ヶ月も頑張ればなれるだろうと謎の自信があった。それが悪夢の始まりだった。

実際に3ヶ月くらい経った頃、先輩は将棋ウォーズで初段になった。一方私はというと、
まだ『2級』でまったく上がる気配すらしない。何度も何度もやめてしまおうと思っては、将棋以上の趣味を見つけられず、悪あがきする日々が続いていた。

そこから足踏みし続けて3年、去年の夏にようやく将棋ウォーズ1級に上がれたが、なかなか上達の実感も薄く、1年近く伸び悩んでいる。
初段までの道はまだまだ長そうだ。

早々に目標としていた初段になった先輩は、
将棋に対する熱が冷めてしまったようで、
全くではないが、ほとんど指さなくなったらしい。私もすぐに初段になっていたら、今頃やっていなかったかもしれない。

そう考えると、遠回りして良かったのかもしれない。将棋は苦しい事が多いが、たまに楽しい事もある。たかが趣味で一喜一憂するのも馬鹿らしいとは思うが、私にとって将棋以上に魅力のある趣味は今のところ見つかっていない。

さて、本題の『初段とは』
連盟道場、将棋ウォーズ、将棋クエスト、将棋倶楽部24、81dojo、天下一将棋界、百鍛将棋、さまざまな基準が存在するが、私の目標は一体どこなんだろうと考える事がある。
当初の目標だと将棋ウォーズだったとは思うが、それも一つの基準に過ぎない。

では、連盟道場なのか?子供と指すのは嫌だ。
将棋倶楽部24か?道のりが険しすぎる。
かと言って、81dojoは逆に緩い気がする。
そもそも私の目標は『初段』になる事なのだろうか?『初段』とは一体何なのか?

それは

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